信頼は「感情」ではなく「行動」に表れる

「この子は私を信頼しているのかな?」と考えたことがある方は多いと思います。
信頼関係というと、目に見えない感情をイメージしがちです。
しかし、本当に信頼関係ができているというのは、目に見えないもので測ることはできません。
代わりに「どのような状況で、どのような行動をするか」に着目することで、信頼関係について考えることができます。
たとえば、呼んだときに自分から近づいてくる、アイコンタクトをしてくれる、落ち着いてそばにいる…など。
こうした行動は、愛犬が「この人のそばは安全」と学習した証です。
信頼は、行動として“見える形”で示されているのです。
ただし、これらを罰せられることを避けるための手段として、犬が選択している場合もあります。
だからこそ、ボディランゲージも合わせて見るようにし、総合的に判断することが大切ということを覚えておきましょう。
強制ではなく選択肢がある環境を

また信頼関係については、よくトレーニングの場面でも言われることかあります。
犬がこちらの指示に従ってくれないと、「言うことを聞かない」と思ってしまうこともあるかもしれませんね。
しかし、犬が何かをしないとき、それは「怖い」「不安」「やり方がわからない」「過去に嫌な経験がある」など、さまざまな理由が考えられます。
そこで大切なのは、犬に選択肢を与えること。
例えば、無理に触らせることに慣れさせるのではなく、自分から近づいてくるのを待つ。
犬が拒否を示したらそれを受け入れ、あくまでも選択権は犬にあることを忘れないようにしましょう。
これにより、「この人のそばなら安心して選べる」と学習し、徐々に信頼関係が築かれていきます。
愛犬にとって「うまくできた」より「またやりたくなる」体験を

行動を増やす鍵は、犬がその行動をして「よかった」と感じることにあります。
つまり、好ましい行動の直後に犬にとって嬉しい結果があることで、その行動が強化され、繰り返されやすくなるのです。
たとえば、「おすわり」ができたらおやつをあげる、アイコンタクトが取れたら優しく声をかけるなど。
ここで重要なのは、人間の満足ではなく「犬にとっての嬉しさ」が基準だということ。
小さな成功体験の積み重ねが、「この人といると楽しい」「またやってみたい」といった前向きな感情につながり、深い信頼へと育っていきます。
まとめ

信頼関係は、見えない“気持ち”ではなく、犬の“行動”を通じて確かめることができます。
愛犬がどんなときにリラックスしているのか、どんな状況を避けようとしているのか。
それを丁寧に観察し、一方的に教えるのではなく、一緒に学ぶ姿勢を大切にしましょう。



