都市伝説となっている
『女性の方が男性よりも犬に好かれ易い』という説は、1996年に起きた、ある訴訟事件が発端とも言われています。
この事件は、米国コネチカット州ダンバリーの高等裁判所に訪れていた女性に、裁判官が同伴させていた愛犬が3度に渡り彼女のスカートの中に鼻先を突っ込んでしまい、これに激怒した女性が、この裁判官を”セクシャルハラスメント”で起訴したというもの。
しかし、この訴えは裁判に入る前に却下されたのですが、この出来事が珍事としてネット中を駆け巡り、『犬による股間嗅ぎ回り事件』として人々の記憶に残ったのです。
この事件がきっかけとなって、『女性の方が男性よりも犬に好かれ易い』が都市伝説となりました。
都市伝説を検証してみる
『女性の方が男性よりも犬に好かれ易い』という都市伝説を検証するにあたり、この都市伝説の裏付けになる説が幾つかありますのでご紹介したいと思います。
女性特有のハイトーンボイス
一つの説として言われていますのが、”女性特有のハイトーンボイス”です。
女性が発する特有のハイトーンボイスが、犬の耳に心地好く聞こえるのだとか・・・
また、声の調子が『マザリーズ』に近いからだとも言われています。
マザリーズとは、赤ちゃんに話しかける際に高い声で単純な言葉を繰り返す事です。
簡単に言うと『赤ちゃん言葉』の事です。
また、モートンの法則によれば『高い声は小さい体と友好性を示している』と言われていますので、女性はハイトーンボイス、マザリーズ、モートンの法則の組み合わにより犬に話しかけているのです。
つまり『犬に対して脅威を与え難い』という公式が成り立つのではないかと言われています。
フェロモン
近年の研究により、犬の嗅覚はヒート中の雌犬から放散するフェロモンの様な微量物質を嗅ぎ取れる事が分かっています。
また、犬以外の動物の発情状態まで嗅ぎ分けられる事も確認されているそうです。
その微量物質が、人間の女性から放散されている、『メチルp-ヒドロキシベンゾエート』なのかは未だ解明されていませんが、しかし、『女性から発せられている物質に興味を抱いて犬が近づいて行く』という説は、薄い根拠ではありますが可能性はありそうです。
甘やかし易い
男性よりも女性の方がペットを甘やかし易いという傾向の背景が、犬に好かれ易いのではないかという説もあります。
また、米国の研究によりますと『女性の方が男性よりもがペットを溺愛する傾向が強い』と言われていますが、それが日本の女性に当てはまるかは定かではありません。
これはその国の国民性にもよるのではないでしょうか。
子犬は父犬よりも母犬を好む
雄犬は育児に参加しないと言われていて、これを人間に例えますと父犬と子犬は他人同然なのです。
子犬は専ら母犬の世話を受けて幼少期を過ごします。
ですので『子犬は父犬よりも母犬を好む』のだそうです。
そういった体験が成犬になっても記憶に残っていると考えられていますので、『人間の男性よりも女性の方が好きなのではないか』という説は成り立つのかも知れません。
結論としては?
『結論はこうだ!』と言いたいのですが、根拠となる研究結果が乏しく仮説が大部分を占めていますので、決め手に欠けてしまいハッキリとした結論が出せません。
しかし、女性特有と思われる要素を考えますと、『男性よりも女性の方が犬に好かれ易い』という都市伝説は、部分的には正しいと言えるのではないでしょうか。
まとめ
『女性の方が男性よりも犬に好かれ易い』というテーマで書かせて戴きましたが、男性,女性に関係なく、愛犬への思いやりや注ぐ愛情の度合いで決まるのではないでしょうか。
犬は主人が掛けてくれる自分への愛情を感じ取ります。
掛けられる愛情が深ければ深いほど主人を深く愛します。
また主人も、愛犬の仕草や行動で自分への愛情度が分かるはずです。
私と愛犬は1日何度もアイコンタクトをします。
意識してアイコンタクトする場合もありますが、自然とお互いに見つめ合う事も多いです。
そうすると愛犬が今何を言いたいのか大体わかります。
多分、心と心が繋がっているのでしょう。
この何気ない非言語コミュニケーション手法であるアイコンタクトが、ワンコから好かれる一つの要因の様な気がします。
ですから女性がワンコを見る目は、きっと母犬が子犬に見せる目と似ているのではないでしょうか?
でも愛犬と強い信頼関係と深い絆があれば、犬に好かれ易いのは女性であろうと男性であろうと、それはどちらでも良いと思います。
ですから伝説は伝説として謎のままで良いのではありませんか?
皆様はどう思われますでしょうか?
ユーザーのコメント
50代以上 女性 匿名
とはいえ人間大好きお客さん大好きな子なので女性も好きです
車の窓から外を見ていて人が通るとかまってかまって大変です