愛犬がリードを引っ張って散歩するのはなぜ?まずは原因を理解しよう
愛犬がリードを引っ張る主な原因は、好奇心や本能によるものです。
犬は匂いを嗅いだり、興味を引くものに近づいたりする際、自然と前へ進もうとします。ですが、これは人間も同じですよね。
目の前に強く興味を惹かれるものがあれば、「あれはなんだろう?!」と意識が向いてしまいます。犬の場合、リードにつながれた状態で自由に前進できないので、リードを持つ飼い主さんが引っ張られてしまうのは当然です。
犬は好奇心や本能でどんどん前進してしまい、飼い主さんがそれに追いつかずに、結果としてリードが引っ張られるわけですから、それに対応することができれば、引っ張りに悩まされることはなくなりますよね。
では、どのように対応していけばいいのか見ていきましょう。
愛犬の意識の優先度を最大限飼い主さんに向けてもらう
愛犬にとって散歩自体が非常に楽しい時間ですし、外にはさまざまな刺激があふれていますから、それを追っていきたくなるのはごく自然なことです。
「うちの子は落ち着きがない」「うちの子は言うことを聞かない」というお悩みの声をよく聞きますが、それは決してその子が劣っているわけでも、大きな問題を抱えているわけでもありません。
先述したように、さまざまな興味や本能による刺激などに引っ張られているに過ぎず、飼い主さんの存在よりも優先度が高くなっているだけなのです。
しかし、もしも愛犬の意識が、そのような興味をそそられる刺激よりも、飼い主さんの存在に向けるほうが優位になったら、自然と引っ張りが軽減され、徐々になくなっていきます。
愛犬にとって飼い主さんへ向ける意識が最大限のメリットであると伝える方法
具体的な方法については、大きく分けて2つのポイントがあります。
- 1.名前を呼ばれたら良いことがある
- 2.興味のあるものを発見したら飼い主さんを見る
この2点を集中的にトレーニングすることがおすすめです。名前に対して反応してくれない場合、名前を呼ばれたところで特にメリットはないという認識でいる可能性が高いですから、まずはそのイメージを払拭してあげましょう。
それができるようになったら、興味のある刺激を発見したときに、飼い主さんを見るというフェーズに入ります。
名前を呼ばれたら良いことがあると認識できれば、愛犬が刺激となりそうな対象を見つけたときに、飼い主さんがすぐさま名前を呼ぶことで、刺激の対象物から「飼い主さんに名前を呼ばれる」という合図へと愛犬の意識をずらすことができます。
それを繰り返しているうちに、「刺激を発見したら飼い主さんを見ると良いことがある」という理解に変わっていくので、最終的には名前を呼ばなくても、愛犬が自ら飼い主さんの方を向いてくれるようになるというわけです。
ここまできたら、愛犬が散歩のときに引っ張ることもほとんどなくなり、「ねぇ!なにか見つけたよ!」と愛犬が立ち止まって飼い主さんへ合図を送ってくれる状態が増えているはずですので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
まとめ
愛犬がリードを引っ張るのは、リードにつながれているがゆえに起こる現象であり、愛犬の興味の強さに飼い主さんがついていけていないだけです。
とはいえ、それについていこうと思っても難しいため、注意を飼い主さんに向けてもらうという方法で解決しましょう。
愛犬にとって飼い主さんへ意識を向けることは、「嬉しい・楽しい・大好き」が揃うメリットだと認識してもらうことが成功すると、比較的すぐに結果は見えてきますよ。
具体的な方法を知りたい飼い主さんは、ぜひ動物福祉に則ったトレーニングを提案してくれるドッグトレーナーに相談してみましょう。