プロローグ
どうも!わんぱぱです。
12月も半ばを過ぎ、明日はクリスマスイブですね〜。
気忙しさがハンパない僕なのですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
この歳になるとクリスマスなんか関係ない!っていう感じになりますねぇ。
なんか寂しいなぁ。それに年末ギリギリまで仕事なんですよねぇ…。
さて、気を取り直して本日もよろしくお付き合い下さい♪
Lesson3
なぜ犬にしつけが必要なのか?
今更ですが、愛犬家の皆様は犬のしつけの大切さをよくお判りなはずですよね?
今回は敢えてその部分を改めて復習してみましょう。
さて愛犬家の皆様は『最低限のしつけ』とはどの様にお考えでしょう?
僕の定義は二つあります。
一つ目は、「人社会で共存共生する為のルールをしっかり身に付けさせる事!」
犬は家族みんなから愛される事はもちろん、地域や近隣住民からも受け入れられ、愛されなければなりません。
さすがにご近所さんに疎ましがられるのは辛いですよね?
「ここのワンちゃんうるさいのよぉ。おまけに凶暴だし」なんて言われた日にゃ、肩身が狭いですよね。
二つ目は、「飼育する側の心理的な部分。犬と暮らす上で強いストレスを抱き、そのストレスを溜め込まない事!」
犬が居る事によって仕事の都合や生活環境が一変し、犬中心の生活になってしまったり、近隣住民や他人に迷惑を掛けていないかがすごく気になって心配等、神経をすり減らす事です。
これらが解決される事によってどれだけ飼い主さんの気持ちに余裕が出来、楽しく過ごせる様になるか。
そして飼い主さんの正のエネルギーがどれほど愛犬に良い影響を与えるか、その逆も然り。
上記二点は、犬と暮らす上で絶対条件である『終生飼育』をするのに欠かすことはできません。
僕の経験上、しつけが上手く行かない飼い主さんには共通点があります。
それは、『犬に多くを求める』とか、『すぐに結果が出ないからと不安になる』、その焦りから、『イライラしてヒステリックになってしまう』というネガティブな感情を犬にぶつけてしまう人ですね。
この感情的負のエネルギーは犬にとても悪影響を及ぼします。
なぜしつけは上手くいかないのか
しつけに関してのそもそも論として、僕の考えはこうなんです。
人間社会に暮らす犬にとって、全く異文化の生活を強いられる訳です。
『吠える』『咬む』『興奮する』などの問題行動とされる行動は、犬にとってごく当たり前の正常な行動なのです。
それを抑える教育が「しつけ」と呼ばれているんですね。
人間と犬の『概念の違い』なのです。
ある意味『しつけ』とは犬に『我慢』を覚えさせることになるので、当然簡単な作業ではありません。
根気よくコツコツ一つづつ積み重ねていかなければならないんです。
犬は本当に順応性が高く、高度な社会性を持ち合わせ、道徳心もあり、寛容で賢い動物なんですね。
ここの部分は飼い主さんとして、パックリーダーとしてご理解頂かないと、犬の負担が大きくなり飼い主さんに不信感を募らせ、上手くいく可能性が下がってしまいます。
まずしつけに取り掛かる順序を理解しましょう
犬を迎えたら『信頼関係』を築き、そこから初めて『しつけ』や『トレーニング』に取りかかれます。
皆さんはの多くは、犬を迎えたら「よし!しつけるぞ!」と気合を入れて頑張られるのですが、ついつい『無理強い』してしまい犬に悪い印象を持たれたり、集中力が削がれてあなたの言うことを聞かないという、その悪循環に陥りそこで諦めてしまうのです。
そして「犬なんてこんなものか…」と諦め決めつけてしまう。
これは明らかに犬の本質や、犬の認識力の限界を知らないからなんです。
なによりしつけに行き詰まったら、深呼吸をして一旦リセットして、平常心でまた何度でもリトライすればいいのです。
しつけで面倒だと思うことは絶対に避けなければいけません。
犬は今を生きています。
悪い印象はそんなに時間を掛けなくても払拭出来ます。
諦めず再度、信頼関係や主従関係を構築する努力をして下さいね。
お悩みならお近くの専門家に依頼するのも有効です!
我々ドッグトレーナーと呼ばれる職業も細分化している部分があり、アジリティー、フライングディスク、フライボールなど競技系を得意とする方、狩猟系を得意とする方、警察犬訓練士や盲導犬訓練士、災害救助犬訓練士の方、保護犬専門の方、家庭犬専門の方等がいます。
勿論オールマイティーにこなされる方もおられます。
僕は今、家庭犬専門でトレーナーとリハビリストとして活動していますが、それには理由があります。
少し辛辣な言い方になりますが『しつけが出来ない飼い主さん』が多いこと、そしてそれによって悩み苦しむ愛犬家の方が多いことをなんとかしたいと思っているからです。
しつけに無頓着で、都合の悪いことは犬のせいにしてイライラストレスをお持ちの方や、しつけはしたいが上手く行かないで悩み苦しんでいる方に直接お会いし、お手伝いがしたいという思いがあるからなのです。
愛犬家の方なら犬のしつけの大切さについて、よくご理解されておられるでしょう。
でも、理解できている事と、しつけが出来ているか出来ていないかは全く別問題なんです。
当り前の事ですが、『家庭犬』とは一般のご家庭で飼育されている犬の事を言いますが、当然、警察犬や盲導犬とは違い、トレーニングや訓練の質とはまた異なりますよね。
しかし、いくら家庭犬だからと言っても人社会に暮らす以上、人社会で認められる最低限のしつけは絶対に必要なのです。
それを見極められないなら、専門家に判断を仰ぐのはとても有意義だと僕は考えます。
犬のしつけに一朝一夕や特効薬は存在しません。時間の掛かる根比べの心理戦です。真の愛情が無ければ辿り着けません。
僕はお悩みを持つ飼い主さんを追い詰めたり、プレッシャーをかけるつもりはなく、むしろ肩の力を抜いてリラックスして頂きたいんですねぇ。
難しく考え込んで空回りしてはいけません。大いに犬と楽しんでください!
リーダーは楽しい存在なのですから。
犬のしつけは大切で、決して疎かに出来ない問題なのです。
ワンコにはあなたしか居ません!
『ワンコは飼い主を映すの鏡』という言葉があります。
肝に銘じておきましょうね。
では今日はここまです♪ お付き合いありがとうございました!
次回は『飼い主の心得』についてお話しさせて頂きます。
わんぱぱに質問です!
ペンネーム:桃子 女性
わんぱぱアドバイス
なるほど、桃子さんありがとうございます!
去勢手術をすると『テストステロン』という男性ホルモンが減少してしまいますが、犬同士は嗅覚でそれを嗅ぎ分けてしまうんですねぇ。
ランや犬が集まる場所ではテストステロンで勝る犬は、「俺の方が強いぞ!」と権勢を振るい、マウンティングを仕掛けてくることはよくあることですね。
された当事者の犬はもちろん嫌がりますから「やめろ!俺も負けないぞ!」と威嚇に出ます。
これは自然の摂理です。
僕もラントレに同行させて頂くことも多いのですが、最初はそういう光景に出くわした場合、黙って見ています。
経過とともに相手の犬のエネルギーと、追いかけられる犬のストレス度合いを見るんです。
そして「そろそろ限界かな」と判断したら助けに行きます。
なぜそうするのかと言うと、最初から心配して庇うのは愛犬にとって良くないと考えるからです。
犬同士のコミュニケーションで、そのまま仲良くなる場合もあるんですね。
難しいかも知れませんが、「可愛い子には旅をさせよ」の精神で愛犬に経験を積ませてあげることも大切ではないかと思います。
HN:マルくんのママ
わんぱぱアドバイス
なるほど、マルちゃんのママさんありがとうございます。
仰っておられるケースは「楽しい唸り」ですね。テンションが上がって楽しくてしょうがないんです。
そういう場合は止める必要はありません。
首を振ってグルグル〜と唸るのは狩猟本能の一種で、獲物の肉を食いちぎる動きと言われています。
それで欲求が満たされるので良いことですね。
そして、呼び戻しのトレーニングは大切ですよ。
もし室内でできるのなら、外でもできるはずなので頑張って下さい!
呼び戻しは、呼ばれた時に「名前を呼ばれたら何か良いことがある♪」と認識させることが重要なので、愛犬に良い印象をどんどん刷り込んでいくことです。
犬も外ではどうしても匂いの情報が多すぎて気が散ったり、散漫になりがちなので、集中力を高めるために大好きなオヤツの、もうワンランク上のオヤツを用意しましょう。
そして短い距離から始めましょうね。
楽しみながら頑張って下さい!
今週はここまでということで♪
皆様、いつもたくさんのご質問をお寄せ頂きありがとうございます!
お悩み改善のヒントになれば幸いです。ではありがとうございました!
今週のチョコっとアドバイス
《パピーの教育でお悩みの貴方!》
甘噛み、要求鼻泣き、興奮ぴょんぴょん!
これはパピーの正常な行動なんです。
犬を従順にしたければ『予防』が大切です!そのために有効なのがパピートレーニングです。
是非トレーニングを受けさせてあげて下さい。
社会化が出来ているパピーの問題行動発症率は極端に低いんですね。
愛犬にいろんな経験をさせてあげて『自信』を持たせてあげましょう。
可愛いのは解りますが、「◯◯ちゃん♪きゃわゆーい」と飼い主さんがテンションアゲアゲでは、パピーは落ち着きようがないですのよ。
エピローグ
今週も最後までお付き合い頂きありがとうございました。
N.Tさん、ご丁寧にコメントありがとうございました♪
早くもコラム3本目ということで、皆様からの反響も頂き本当にありがたく感謝致します。
頂くコメントも暖かく、私わんぱぱも真摯に受け止め今後の参考にさせて頂いておりますのでよろしくお願い申し上げます。
今年もあと僅かということで皆様並びに愛犬の健康と安楽を心より願うばかりです。
次回は本年最終ということで気合を入れて頑張りたいと思いますので、よろしければまたお付き合い下さい♪
では今日はこの辺で♪
ありがとうございました!
今後とも、引き続き皆様のご支援、ご指導よろしくお願い致します!
皆様!良いドッグライフを楽しみましょうね♪