犬のボディランゲージ、読めている?犬と人間は違う動物種
犬と人間は全く違う動物種である、ということをご存知でしょうか?
「そんなの当たり前でしょ!」という声が聞こえてきそうですが、いつの間にかそんな当たり前を忘れている人が非常に多いのが現状です。
例えば、「なんで何回言っても覚えないの?」「いくら言っても伝わらない」といったことを、言ったり考えたりしたことはありませんか?それが同じ種族で共通言語を使う人同士であれば、そのように考えるのも当たり前です。
しかし、相手は人間ではない動物種の犬です。犬と人は共通言語を持ち合わせ、コミュニケーションを取るでしょうか?犬は犬のコミュニケーション方法があり、それはボディランゲージという形で表現しています。
犬は犬としてのコミュニケーション方法しか知ることができませんが、人間は犬のコミュニケーション方法を学び、理解し合うことができます。
つまり、ボディランゲージを読めるようになれば、人間と異なる犬という動物種とコミュニケーションが取れるのです。
犬が人間を常に観察して学習しているから成り立つ
とはいえ、「犬だって人間の言っていることを、まるで理解しているような素振りを見せるじゃないか」という意見もありそうですね。
そうですね。犬は人間の言っていることを、学習によって理解はします。ですが、それは犬が人間の言葉を最初から理解している、ということではありません。
犬は人間が思っている以上に人間を観察し、どのような動きや音(声)がしたら、どのようなことが起こるかを学んでいるのです。
一方で人間は、常に観察を怠らず学びを続けている犬と違い、自分が思っている以上に犬を観察していません。犬が喜んでいるのか、嫌がっているのかを理解できない、またはわかっていて無視をする、いたずらをする、といったような振る舞いをします。
それでも犬とうまくやっているように感じるのは、犬の寛容さに甘えているだけに過ぎないのです。
本当の信頼関係を犬と築きたいならボディランゲージを学ぼう
犬の寛容さに甘えている状態。つまり人間側は犬が何を伝えていて、どうすべきかを勉強することなく、自分の都合のいい振る舞いができるように、犬に強要だけをするということです。
本当に犬と信頼関係を築きたいと願うなら、犬があなたに対して「裏切る存在ではなく安心できる」と思ってくれるよう、犬の伝えていることを理解し受け止めることが大切です。
「咬まないから嫌がってない」「逃げないから嫌がってない」「唸ってないから嫌がってない」と、誤った解釈をしている人が、非常に多く存在します。このような解釈をしてしまっているのは、双方にとって大変危険です。
本当に犬を理解し信頼関係を築きたいなら、ボディランゲージを正しく理解するために、人間が学ぶ必要があります。
しつけの方法なんて手法を知らなくても、ボディランゲージが読めるだけでも、多くのポジティブな可能性が広がるということをぜひ知っていてください。
まとめ
犬と信頼関係を本当に築くためには、まず犬語であるボディランゲージを知らなければなりません。
ボディランゲージを知らなくてもうまくやれている、と思っているのは犬が寛容だからに過ぎず、犬は伝わらずにストレスにさらされている状態です。
信頼関係とはなんだろう?と考えてみると、シンプルに「相手は嫌なことをしないから安心できる」と思えるかどうかですよね。
犬がそんなふうに思えるようにするためには、ボディランゲージが読めることが大前提です。しつけの方法など表面上の情報を調べるのではなく、まずは犬が何を伝えているのかを知り、それに応えてあげるところから始めてみましょう。
そうすれば、自然と信頼関係は深まっていきますよ。