手のかかる犬も躾次第で良い子に
犬と同じ空間で生活していると、様々な悪戯を経験されていらっしゃる飼い主さんもおられるでしょう。
『トイレ以外で用を足す』
『家具を手当たり次第かじる』
『ケージから出せとトイレシートをビリビリに破く』
どんなワンちゃんも最初はこの様な事をします。
それを躾で直して行くのが普通なのですが、何時まで経っても直らないケースもあります。
それが一般的に言われる手がかかる犬です。
でも『手がかかる犬ほど飼い主との絆が深くなる』と言う研究結果もあるのです。
手はかかるが『愛情のこもった躾』によって直された犬は良い子に変身し、それはもう飼い主さんに懐き強い信頼関係が出来て深い絆で結ばれるのです。
この子が家に来て本当に良かったとさえ思う様になります。
ですので『手がかかる犬だなぁ』などと思わずに、愛ある心で根気よく躾けて行きましょう。
ある研究チームによって解明
飼い主さんと犬の絆についての研究は、米カニシャス大学の動物行動学研究で知られる『クリスティー・ホフマン助教授』が率いる研究チームが、犬と生活している60世帯の家族を対象にアンケート調査を行いました。
家族は子供を含めた全員が『ペットにどのくらい責任を感じているか?』や『食事と散歩をする頻度は?」と言った愛犬への愛着度を調査する質問です。
そして更に、犬の性格や特徴の項目として、
『人への接し方』
『快活さ』
『寂しがり屋か?』
『どの程度注意を引きたがるか?』
と言う質問に得点をつけて評価してもらったそうです。
その結果、あまり面倒を見ない人よりも犬の面倒を良く見る飼い主さんの方が、ペットに対しての愛着が強い事が分かり、大人しい犬よりも注意を引いて手間がかかる犬の方が飼い主さんへの信頼度がずっと高く、お互いに深い絆で結ばれている事が判明したそうです!
そしてもう一つ分かったのが、どの家庭もご主人は仕事、奥様は家事や子育てで忙しいため、犬は気を引く事に執着を見せず、飼い主さんとはそれほど強い絆を結んでいない傾向にあったそうです。
しかし子供達の愛犬への愛情は一貫しているため、飼い主さんよりも寧ろ子供達との絆の方が強かった事が判明しました。
こんな理由もあって犬は子供が好きなのですね!
これは私の考えなのですが、子供と犬の絆は信頼関係と言うよりも、ややこしい言い方になるかも知れませんが、犬は子供を自分の子供の様に思っているのではないでしょうか?
犬は子供の横に、まるで守っているかの様に座っている場合が多いですからね。
そんな気がしてならないのは私だけでしょうか?
我が愛犬のヤンチャ度
2歳を過ぎるくらいまでは、それはそれは見事なほど酷かったです。
スキッパーキと言う犬種は、肉体は1歳になれば成犬になりますが、精神的に大人になるのが2歳くらいだと言われています。
とにかく約2年間は相当私を手こずらせてくれました。
部屋中にマーキング,家具カジリ,コタツのコードカジリ,トイレシート破き、と言う様に色々やってくれました。
叱ると止めるのですが、次の日から『またやる』の繰り返しでした。
また、朝4時頃から寝ている私の体に乗って顔を舐めるので寝てなんかいられません。
仕方がないので暗いうちから散歩です。
ですからその当時は夜の9時には寝ていました。
でも、どんな事をされても腹が立った事は一度もありませんでした。
悪い事をしたら愛情を込めて叱り、根気よく躾けて行きました。
すると2歳を過ぎた頃から悪戯が止まったのです。
あの頃は『成犬になったから直ったのだろう』と思っていましたので、これが普通だと感じていました。
実は愛犬がヤンチャであると言う事は、愛犬を迎える1ヶ月前からブリーダーより聞いていました。
『この子は凄く元気なのですが、叱ってもへこたれません』『本当にこの子で良いのですか?』と言われたのです。
ブリーダーは私が愛犬を躾けられるのか心配していた様です。
でも犬は元気でヤンチャなくらいが良いと思っていましたので、心の準備が出来ていたのが良かったのでしょう。
躾をするのに辛いと思った事はありませんでした。
あれから9年が過ぎようとしています。
現在では目と目や短い言葉でのコマンド、そして手の動きで愛犬と会話しています。
愛犬はいつも私を見て、そしていつも私の横に座っています。
愛犬とこんなにも深い絆で結ばれるとは思っていませんでした。
本当に感無量です!
2年間も探し求めた犬種だったのですから、一緒にいられるだけで幸せを感じています。
愛犬の話しで長くなりましたが、あの頃は『自然に直ったのだろう』と思っていましたので、これが当たり前の事だと感じていました。
しかしこの研究結果を知って、『へぇー、そうなんだ!』と納得しています。
犬は大人しくて良い子に越した事はありませんが、手がかかる犬も良いですよ。
もし手がかかるワンちゃんを迎えても、愛情ある躾で育ててあげて下さいね。
きっと深い絆を築く事が出来ますよ。
愛犬との絆の深め方(我が家流)
愛犬と深い絆を作る方法は、躾のマニュアル本やインターネット等に記載されていると思います。
しかしここに記載する内容は我が家流の絆の深め方です。
内容を読まれて賛同できる部分がある様でしたら参考にして頂けたら幸いです。
- とにかく優しい眼をして、四六時中愛犬の名を言いながら【可愛い】と言う
- 自分の近くに愛犬が座っていたら健康チェックを兼ねて体中を触りまくる(スキンシップ)
- 就寝前に愛犬が触られて気持ち良い場所を触ってあげる(スキンシップ)
- 愛犬と一緒に寝る
- 1日に1回は愛犬の身体をマッサージする
- 遊べる時間があれば一緒に遊んでやる
- 何でも良いから短い言葉で話しかける(そのうちに理解してくれる)
- 暇さえあれば愛犬とアイコンタクトを取る(見つめ合う)
- 換毛期や夏の暑い時期に食欲が減退している場合、ご飯を手で食べさせてやる
- マンネリ化を防ぐため散歩は最低5コース作っておく
- 時にはドッグランに連れて行き、ノーリードで好きなだけ走らせる
- コマンドに従ったら、自分の顔を愛犬の顔に押し付けて褒めてやる(性格によって異なる)
これはあくまでも私独自のやり方です。
ワンちゃんによっては適合しない場合がありますのでご注意下さい。
まとめ
どんなにヤンチャなワンちゃんでも愛情を込めて育てれば、気持ちは通じ絆は更に深まって行くでしょう。
この研究結果で分かる様に、愛犬に細々と『世話を焼いてあげる』事なのです。
ただし過保護な扱いをしてはいけません。
また、『世話を焼き過ぎること自体が過保護だ』と思われる方もいらっしゃるでしょう。
過保護とは『子供などに必要以上の保護を与えること』です。
ここで言う世話は『必要な世話』の事です。
その必要な世話を心を込めてしてあげるのです。
貴方が愛犬に尽す姿を、愛犬は『見ています』そして『感じています』
犬に愛されるには尽くす事です。
『愛されるよりも愛する方が幸せだ』と言う言葉がありますが、犬との関係は正にその通りだと思います。
犬は飼い主さんを愛して幸せを感じ、飼い主さんも犬を愛して幸せを感じる。
これが相乗効果となって深い絆が形成されるのではないでしょうか。
犬の扱い方には様々なご意見があるでしょう。
大切なのは、悔いが残らない様に愛犬を育てると言う事です。
愛犬と永遠の別れが来て、『ああすればよかった』『こうすればよかった』などと考えても後の祭りです。
悔いの残らない様に、最高の愛情を持って育てて行って下さい。
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男性 匿名
40代 女性 ルナのママ
女性 けい