プロローグ
どうも!わんぱぱです!
今回から装いも新たにコラム連載させて頂くことになりました!
その名も「わんぱぱのドッグレッスン♪」です!
わんちゃんホンポさんに掲載させて頂いて早一年数ヶ月。
いろんなテーマやドッグレスキューシリーズ、わんぱぱ奔放ラジオシリーズの連載をさせて頂き、それらにお付き合い頂いた読者の皆様には本当に感謝致しております。
今回の連載コラムはより内容の充実を目指し頑張りたい所存でございます。
ご興味のある方は是非、読んでみて下さい♪
Lesson.1
わんぱぱのポリシー
初回ということで、今回は僕の理念について少しお話しさせてもらいます。
当然のことながら、全国の業界の皆様それぞれに理念や考え方や活動方法にありますよね?
当然、僕にも目指すものがあり、その目標に向けてどの様に活動し、取り組めば良いか日々考えております。
殺処分ゼロにするためにはどうすれば良いかとか、そのためには「生涯飼育」、愛犬家の皆様に犬と幸せに暮らせる術を知って頂く環境が必要だとか、どうやって地方の無名のトレーナーである僕の声を多くの人に届ければ良いかとか…。
こう見えて未熟な頭を結構使ってるんですよね。
そしてその一環として、こうしてコラムを書かせて頂いている訳です。
僕は普段のトレーニングでは、犬より重点的に飼い主さんに厳しくトレーニングを行います。
犬には飼い主さんにお見せする実践時と、リハビリテーション以外殆ど触れません。
それは何故か?
「あなたの愛犬の最良のトレーナーはあなた!」
だからです。
「僕の犬じゃありませんからね」というと冷たく感じるかもしれませんが、でも日常一緒に過ごすのは飼い主さんですよね?
たまに来る親戚のおじさんより親御さんでしょ。
それに犬へのインパクトが強すぎると、飼い主さんの言うことを全く聞かなくなる現象を過去に何度も経験したことがあるからなんですね。
このことについては後ほどお話しさせて頂きましょう。
犬の責任ではありません!
僕の持論は先天性や遺伝性疾患を持つ子は別として「問題のある犬はいない!問題のある飼い主さんはたくさんいる!」なんです。
「何をバカなことを!私の何が問題なの!」とお怒りの諸兄もおられると思いますが、それはこのドッグレッスンで回を追うごとにご説明させて頂きますので、ご覧頂くことでご理解頂けると思っております♪
悩んじゃいけません
そしてもう一つ!犬と幸せに楽しく暮らすために欠かせないNGワードがあります!
それは『飼い主さんが悩む』事です!
飼い主さんが悩めば、愛犬はどうすればいいか解らずもっと悩んでしまいます。
それは様々な悪影響を及ぼし、負の連鎖を引き起こすきっかけになるのです。
ただただ愛犬と気楽に脳天気に過ごせ、という訳ではありませんけど、そのメカニズムを知ることや、犬の本質が理解できれば対応策は自ずと導き出すことが出来ますよ!
「悩める飼い主さん」がこのコラムをご覧頂いて少しでも楽しく、そして解決に役立つことができれば幸いです。
トレーナーは家庭教師?
僕が今までたくさんの愛犬家の方々のお宅に訪問し、お話しさせて頂いたり、また懇談の場などで感じた事なんですが、「訓練士さんやトレーナーさんに依頼して訪問してもらうと、愛犬がお利口さんになる!」と思っておられる方が実に多いことです。
これは明らかに人間の『概念』であり、我が子が家庭教師に来てもらっている様な感覚なのでしょうか。
なかには僕がリハビリやトレーニングを実践している場面をまるで他人事の様に、参観日の様に微笑みながら眺めておられるんですよ。
でもそれは違います。
「はい!では飼い主さんやってみましょう♪」と促すと「は、はい…」とテンションが少し下がるんですね。
しかしこれを覚えて日々実践して頂く必要がある訳で、僕を信頼して頂き任されるのは嬉しいのですが、完全に人任せにするのは違うと考えるのです。
僕が到着すると「○○ちゃん♪わんぱぱさんが来てくださったわよ〜♪」って歓迎して頂けるのは大変喜ばしい事なのですが、いつも「頼みますよ〜」と心の中で呟いてしまいます。
現に僕のところにご依頼頂く愛犬家の方々のほとんどが、普通に家庭犬として、ある程度のラインまでしつけができればそれで良いと希望される方ばかりです。
それ以上のレベル、例えば完璧にヒールに付けて歩いたりトロットで並走したり、ストラクチャーを飛び越えたりなど、アジや競技志向の愛犬家の方は、得意分野の知人のトレーナーさんの所へご紹介させて頂くようにしています。これは僕の専門外なので(笑)
せっかく愛犬と暮らすんです!
ご自分の愛犬はご自分で教育されるのが一番かと思います!
そのためのアドバイスやサポートなら、僕は全力でやりますけどね!
犬は何も言えない。
最後に僕が子供の頃から胸に刻んでいる言葉です。
亡き母からの教えです。
「お前は腹が減っただの、しんどいだの、文句ばっかり言うけど犬は何も言えへんねん!ちゃんと思いやってやらなあかんねんで!」
この言葉で僕は犬の心理を勉強するようになったんですね。
シェルターで暇な時は、犬舎に寝そべり犬の群れの行動を観察したり、十数匹いる輪の中に入って犬に教えてもらいました。
「こうしたらどうなる?」と様々なことを試してガブッ!なんて事も日常茶飯事でした。痛かったです〜。
だからそこだけ集中的に勉強したので、犬種は疎いは、犬の毛色なんかも全く興味がありません。
もしかすると皆さんの方がご存知かもしれませんね。
ただ僕の中で犬は、グレートデンもセントバーナードもピッドブルもチワワもみーんな同じ犬なんですよ。犬の本質は一つですから。
要は、「日本人、アメリカ人、アフリカ人みたいな個性はあっても同じ人間だ!」みたいなもんですかね。
だからテクニックより犬の本質、犬と向き合うためのメンタルや心得を重視した内容で今後もお話しさせて頂きます!
長々とお付き合いありがとうございました。
次回からもう少しコンパクトにまとめたいと思います!
(※わんぱぱへの質問コーナーは次のページで!)
わんぱぱに質問です!
ペンネーム:aoiringo 女性
わんぱぱアドバイス
なるほど!aoiringoさん、ありがとうございます!
本当です!その通りですね。
犬は活動欲求が満たされていれば満足感いっぱいです。
オモチャや道具で遊ぶのは一種の狩猟本能を、宝探しは探索本能をくすぐるのでお薦めですよ。
それにプラスして体力の発散を加えれば完璧ですね。
飼い主さんはフラフラになるかもしれませんが…。
僕も若い頃、大型犬と暮らしている時は毎日近所の原っぱで「千本ノック」状態でした。
よく「もう勘弁してくれ~」ってなったものです。
しかし、やらないよりやる方が絶対に良いので、無理しない程度に楽しんで下さい!
後は、ルールを教えてあげてたっぷり愛情を注いであげれば、愛犬はあなたを信頼のおけるリーダーとして忠誠を尽くしてくれますよ~♪
今回は都合上、1件だけとなりましたが次回にご期待ください。
今週のチョコっとアドバイス♪
ワンコを叱る時2
「ワンコを叱る時1」はわんぱぱ奔放ラジオ第四回参照。
カウンセリングやトレーニング時、飼い主さんに、「しっかり愛犬を正していますか?叱っていますか?」と訪ねます。
10人中10人の飼い主さんが、「はい。もちろんです!」と答えられます。
でも、「ではしっかりあなたの意志を伝えていますか?」とお尋ねすると、「……。」と黙り込まれる方が多いんですよね。
トレーニングに入る時、最初に、「いつもの様にワンちゃんと接して下さい」とか、「いつもの様にお散歩して下さい」と言ってしばらく観察させて頂くんですが、「コラ!◯◯ちゃん♡ダメでしょ!♪こっちに来なさい!」や、「コラコラコラ♪そんな事しちゃダメでしょ!ダーメ!」みたいなやり取りが続きます。
皆さんは、これをどう思いますか?
確かに叱っておられます。がしかし!
犬は平気な感じで、何ならもっと興奮度が上がります。
つまり、犬には叱っている飼い主さんの意思が伝わっていないんですね。
犬は遊んでもらっているか、応援してもらっているぐらいにしか認識していないんです。
僕は「正す時、叱る時はもっとインパクトがあっても大丈夫ですよ♪」とアドバイスします!
「そんな事、可哀想で出来ません!」
ときっぱり言う方が実に多いです。
お気持ちは痛い程解ります。が、しかし!
それは人間側の勝手な思い込みで、犬の世界では、リーダーは絶対的存在なんです。
リーダーの前でお行儀が悪い振る舞いをしようものなら、途轍もないお仕置きが待っています。だからリーダーの嫌がる事はしない、気に入られる様に振る舞うのです。
これは犬種を問わず犬の本質であり、自然の摂理なんですね。
皆さん、勘違いしないで欲しいのですが殴る蹴るは必要ありません。
暴力や虐待やイジメは絶対ダメです!ただ「犬の心に響く叱り方」を覚えましょう。
穏やかに愛情のある「心に響く叱り方!」ですよ♪
そうすれば必ずワンコは応えてくれます。
そして愛犬のために群れを率いる頼れるリーダーになって下さい!
エピローグ
今回は初回ということで想いを長々と書かせて頂きました。
最後までお付き合い頂きましてありがとうございます!
僕は、皆さんが『ただ愛犬を育てている飼い主さん』になって欲しくないと、切に願います。
犬ってただ一緒にいるだけで幸せな気分にさせてくれる存在ですよね?
でももっと奥深く犬を知って、互いに信頼しあい、深い絆が築けるパートナーだということを、僕も一飼い主として楽しいドッグライフを過ごせて来たことを、僕はお伝えしていきたいのです。
そのためには人間目線をやめ、犬と同じ目線で同じ方向を眺める事を知って下さい。
それだけで愛犬はあなたに対する気持ちが変わり、より信頼してくれることでしょう。
では今日はこの辺で♪
ありがとうございました!(^o^)
今後とも、引き続き皆様のご支援、ご指導よろしくお願い致します!
皆様!良いドッグライフを楽しみましょう♪
ユーザーのコメント
40代 女性 匿名
もちろん褒めるしつけが前提で、ただ、時にはビシッと叱る事も大切だと思いました。
最近見た坂上忍さんのテレビ番組で、「叱り方が甘い。ママはあなたの事嫌いになっちゃうからねくらいの気持ちで言わないと。」と言っていました。
うちの超やんちゃ犬2匹も学校に通っていて、トレーナーさんの口調や態度はとても優しいのに叱られると「しまった!」みたいな顔をしますが、私が叱ってもどこ吹く風です。見た目だけ厳しそうに言っても気迫が違うのか…
めりはり難しいです(^_^;)
50代以上 女性 小次郎。
ただ、まてや呼び戻しが出来無いのか気になります。
やはりコミュニケーションをとる努力をするのがさらなる幸せに繋がるのでしょうか。
うちでは主従関係と言う概念はなくて、良い意味でお互いに存在するだけ。(無視ではありません)こんな飼い主では愛犬は幸せでは無いのかと不安になります。
いつも側にいて可愛いです。
良い関係だと思いたいです。