放っておくと危険?犬の体にできる「イボ」の注意するべき点を現役トリマーが解説!

放っておくと危険?犬の体にできる「イボ」の注意するべき点を現役トリマーが解説!

犬のカラダによく出来るイボ。放っておきがちだけど大きな健康異常のサインかも?そんな注意するべき点をお教えします!

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️気付くと出来る「イボ」

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お家で自分の犬を撫でていたり、トリミングして毛が短くなった犬を見て「あれ?なんか腫れてる?出来物かな?」など感じた事はありませんか?

トリマーをやっている僕自身も、同じお客さんの犬を定期的にやっていると前は無かったのに、気付くと出来ている事が多いですし、特に犬の年齢が高齢になってくるとその頻度は高くなっていく様に感じます。

そんな犬のイボですが、なんで出来るのか?放っておいていいの?予防対策はできるか?
などの疑問を解説していきます。

️なんで出来るの?

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まずイボには大きく分けて良性と悪性の2種類があります。

良性のイボの出来る原因としては

  • 皮膚の下の脂肪が異常に増殖して、しこりになったもの(脂肪腫)
  • 皮下に袋状の空間ができ、本来皮膚から落ちるはずの垢と皮脂がその袋の中にたまってしまったもの(表皮嚢胞)
  • 傷口から菌が体内に侵入しそれが原因になってしまうもの(乳頭腫)

などがあります。

悪性のイボは主にがんに進行してしまうようなもので、原因がハッキリとわかっていませんが、乱れた食生活や運動不足などの生活習慣のストレスが遺伝子に悪影響を与えてしまい、細胞ががん化してしまうと考えられています。

️放っておいても大丈夫?

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良性のものであれば様子を見ながら放っておいても健康上は問題ありません。
ただ↓にあげるような場合

  • イボが大きくなりすぎて関節の動きを狭めている
  • 普段の生活でも壁や床にこすれてしまい出血を繰り返す
  • 犬自身がイボを気にして舐めたり噛んだりして炎症をおこしている。

などは獣医さんに相談して処置をしてもらった方がいいと思います。

悪性の場合は放っておくと命に関わるので、早急に動物病院へ行くべきです。

️良性・悪性の見分け方はある?

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ではその見分け方ですが、1番確実なのは動物病院で検査をしてもらう事です。
ただ元々イボが出来やすい犬もいるし、免疫力の低い子犬や老犬はイボが多発する傾向があるので、そんな仔をイボが1つ出来るたびに病院に連れて行くことは犬にとっても金銭的にも負担が大きくなってしまいます。

そこで我々トリマーがお店で簡易的にやっているイボの良性・悪性を見分けるチェックの項目3つをお教えします。

サイズ

良性でも悪性でもその大きさは様々で、単に大きいから悪性という訳ではなく、大切なのはそのサイズの変化の早さです。良性であればサイズはほとんど変化しなかったり、したとしてもそのスピードは比較的緩やかです。しかし悪性のモノは大きくなるスピードが早く、例えば1ヶ月に一度来てくれているお客様であれば、前回来た時よりも、一目見て大きくなっているのがわかる程であれば病院での検査をオススメします。

触った感触がプニプニと柔らかいのであれば脂肪腫や、表皮嚢胞の可能性が高いです。表皮嚢胞の場合、強く触りすぎると出血や溜まっていた老廃物が飛び出してきたりするので注意して下さい。

感触が硬い場合は悪性も疑われるので、他のチェック項目とも合わせて判断が必要です。
ただ頻繁に触りすぎてしまうとその反動で大きくなってしまうこともあるので、むやみには触らない様にしましょう。

イボの色が白や黄、肌色などの明るい色であれば良性の場合が多く、赤黒だったり紫など暗い色だと悪性の可能性もあります。

ただ状態が見られないイボでも、短期間で多発する場合や、発見した時は大丈夫そうだったものが時間が経過すると悪性が疑われるものに変異することもあるので注意が必要です。

️出来ないようにするためには

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お家で出来る予防としては

  • 免疫力を下げないため、犬にとってストレスのない生活を心掛ける。
  • 適切にシャンプーをして皮膚のコンディションを清潔に保つ

そしてイボにすぐ気付けるように、ブラッシングなどで毎日犬の体に触っておくことが大切です。

残念ながらイボの出来るメカニズムがはっきりと解明されていないため、これをやっておけば絶対大丈夫!というものは見つかっていません。
まずは早期発見、必要であれば早期治療が鉄則です。

僕自身も昔飼っていた犬にイボが出来ていて、検査をしたら悪性リンパ腫で即治療を開始しなければいけなかったという経験があります。
「うちの仔は大丈夫。」などと思っているかもしれませんが、病気は本当に突然やってきます。些細な変化も見逃さないようにしましょう。

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