【現役トリマーが解説】あなたの愛犬は大丈夫?犬の肥満度チェック!

【現役トリマーが解説】あなたの愛犬は大丈夫?犬の肥満度チェック!

犬の健康を維持するためには理想的な体型キープが欠かせません。その犬に合った体型を把握し、健康で長生きしてもらいましょう!

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️モコモコの中身は意外と・・?

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犬の体は人間と違ってたくさんの被毛で覆われている事がほとんどなので、トリミングのお預かりの際、店内を歩いている時には気付かなくてもいざ作業を始めようと抱っこした時に「あれ?意外とずっしり重いな」とか、シャンプーで体を濡らしたり、バリカンなどで短くカットしてみると、「思っていたりよりスリムだった」、などという事がよくあります。

️体重は健康の大事なバロメーター

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犬は自分で「ここが痛い」「気持ちが悪い」などと話してはくれないので、我々飼い主が、日常の行動を細かく観察をして犬の体調を把握してあげなければなりません。

その上で体重の増減というのは日々観察していて、最も変化を把握しやすい項目と言えるでしょう。

その体重にも人間と同じように、それぞれの体格・性別・犬種に合った理想体重があり、その数値より太り過ぎてしまうと、それを支えなければいけない関節や筋肉の怪我も増えますし、色々な内臓器官や心臓への負担も大きく、様々な病気を発症するリスクが高まります。

また脂肪が多いと気管や肺が広がりにくくなるので呼吸器疾患のリスク、特に鼻の短い犬はちゃんと呼吸が出来ないと体温調節が上手く出来ず、熱中症になる危険性が高まるため、トリミング中も熱がこもりやすいシンクの中やゲージの中、ドライヤーで乾かしている時など注意が必要です。

逆に痩せ過ぎてしまっている場合は栄養が足りていないケースが多く、子犬時であれば身体の発育が未成熟になってしまったり、内臓機能や免疫力の低下で、ウィルスなどの感染症にかかりやすくなってしまったり、低血糖になりやすくなってしまいます。

ただ体重が増えにくい原因は消化器系の疾患や、過度なストレスの場合もあるのでそちらにも注意が必要です。

️愛犬の体型チェック方法

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体型の変化を正確に把握する為には、体重をこまめに測ってあげる事がベストですがこれが意外と難しく、中々体重計の上でじっとしていてくれませんし、その体重計自体も犬が立てるくらいの少し大きめのサイズでなければいけなかったりと、ご家庭で1人で行うには少し準備が大変です。

そこで道具も使わずにチェック出来る方法として

「犬の真上から両手のひらで体を触る」

という方法があります。

この体を触った時の感触によっ

  • 肋骨の凹凸がハッキリとわかる→痩せすぎ
  • 凹凸はわからないが、肋骨に触れる→標準
  • 肋骨がどこにあるか触ることができない

→太り過ぎ

という本当に簡単なものです。

️体型キープのために飼い主の出来ること

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愛犬の健康維持のためには体重のコントロールというのは非常に大切で、理想的な体型をキープ出来るように努めてあげるのが飼い主の義務です。

具体的にどんな事が我々に出来るのかというと

ご飯の量の調節

1日に必要な栄養量はその犬の犬種、サイズ、運動量、年齢、去勢や避妊の有無などによって細かく変化していくので、その犬のライフスタイルに合った栄養を摂れるようにご飯の量や、種類を変えてあげましょう。

またお店で話していると意外と勘違いしている人が多いのが、ご飯の袋の裏に書かれている事の多い給餌量の表の見方です。

あれは今の犬の体重量のご飯をあげるのではなく、その犬の理想体重の量をあげるものです。

上記の方法や、かかりつけの獣医さんと相談しながらその犬の理想体重をしっかりと把握してあげましょう。

運動とストレス緩和

人間と同じく、犬も運動することでカロリーを消費できるし、筋肉をつける事で代謝が上がり太りにくい体にする事が出来ます。

また犬によっては運動量が足りていないとストレスを感じてしまいます。それ以外にも騒音や温度・湿度などの生活環境だったり、普段接している人や他の犬との関係性だったりでストレスを感じてしまうと、ご飯を食べなくなってしまう事があります。

犬は我々が思っている以上にストレスに敏感です。出来る限りストレスの原因を排除してあげましょう。

体型をチェックしやすいカット

犬の脂肪はほぼ胴体につきます。

その為胴体がモコモコの毛で覆われていると、見た目ではその犬の本当の体型が分かりづらいです。

逆に顔や足に脂肪が付くことはほとんどないので、トリマーとしては顔と足は長めに毛を残してふんわり仕上げて、体は短くしてあげるカットが可愛さと生活のしやすさを両立出来るおすすめのスタイルです。

上記のように出来ることは様々あります。

まとめ

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犬の体型は飼い主さん次第です。

少しでも気を抜くと理想的な体型のキープは出来ません。

外が寒いと散歩をサボってしまってり、可愛い顔で「おやつちょーだい!」とおねだりされるとついあげ過ぎてしまうかもしれません。

けれどもそこは愛犬の健康のため。しっかりと管理してあげましょう。

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