近年、各地方自治体の動物愛護団体の取り組みにより、殺処分数は減少しつつありますが、まだまだ2015年には14万頭弱の犬猫が殺処分されています。
各自治体が具体的にどのような取り組みをして、殺処分を避けているのか、いち早く殺処分数を減らすことに成功した熊本市の動物愛護センター取り組みをご紹介します。
殺処分の依頼
熊本市動物愛護センターに子猫が生まれたから殺処分してほしいと依頼の電話がきました。
動物愛護センターは、名前から動物を保護してくれるだけの場所だと思って預けようとする方も多いようですが、実際には一時的に保護し、既定の期間が過ぎたら殺処分を行う場所です。
殺処分の依頼があった場合、飼い主の責任であることを強く追及し、飼い主の責任で新しい飼い主を見つけるように求めます。
新聞広告などで広告を出すようにアドバイスをしました。
ブリーダーと近所トラブル
10数頭も犬を飼っていて、飼い方に問題がある男性がいると、同じアパートの方から「臭いしうるさいし、なんとかしてくれ」と依頼がありました。
職員がかけつけると、男性は、ブリーダー目的で、狭いアパートで12頭も飼っているとのことです。
こんなところでワンコを繁殖しているブリーダーもいるんですね・・・
職員はとにかく自分の責任でもらい手を探すように、お金を出して新聞広告などを出すように依頼しました。
世話できない飼い主と近所トラブル
再び飼い方に問題がある飼い主がいると通報がありました。
駆けつけてみると、12頭もの犬。中には鎖につながれていない犬もおり、野良犬が発生する恐れだけでなく、危険で小学生が道を通れないなどの問題が起きているようです。
去勢や避妊を行わなかったためにどんどん増えてしまったそう・・。
飼い主は介護に疲れ、犬の世話ができないそう。
だからと言って、近所の方に危険がはらむ状況を放置してはいけません。
職員は、とにかく近所の方に危険が及ばないように、鎖でつなぐように注意しました。
後日・・
アドバイスを行ったお宅のワンコ達はどうなったのでしょうか?
ブリーダー目的だった男性は、きちんと新聞広告を出し、なんと12頭すべて、新たな飼い主さんのもとに引き取られたそうです!
鎖につながれてなかったワンコのお宅も、きちんと鎖につながれ、近所からの苦情も出なくなったそう。
飼い主さん一人の力では解決できなかった問題も、愛護センターのアドバイスのおかげで皆が笑顔になれたようです。
こんな風に動物愛護センターの職員の地道な努力によって殺処分数が減っているんですね。
↓↓↓
【熊本市動物愛護センター 平成28年10月16日(日)犬と猫の休日譲渡会のお知らせ】平日の譲渡会に参加出来ない方も如何ですか?性格がよくおすすめの愛らしい仔達が、終生飼養して下さる優しい里親さんとの良縁を今か今かと待っております!⇒ pic.twitter.com/Up1PhrVIPN
— ちびちびごー (@chibiwanwan0614) 2016年10月3日
ユーザーのコメント
女性 匿名
女性 秋山有希子
又殺処分ゼロと言いつつも、これを職業にしている「ボランティア」とは名ばかりで寄付金を募り自活しているという方もいるようで何処までを信じたらいいのか???ですね、殺処分を無くすは賛成ですが、それも突き詰めていくとどうしようもない子もいると思います。私はガス室に入れるのは反対です、今まで苦しい思いをした子たちを最後に又苦しい思いをさすのは酷だと思います。
コストはかかるから行政はしませんよね、ボランティアが引きだして、病院で安楽死という選択も有るのではとおもいます。その方向で運動をしたら皆さん納得するのでは?