オープニング
皆様！こんにちは！わんぱぱです。
すっかり寒さも増して秋深しって感じですねぇ。
僕が住む京都は、間もなく紅葉シーズンですが、毎年この時期になると観光客の方々が一気に増えて、観光バスなんかがめちゃめちゃ多くなって市内の観光地は大渋滞になるんですよねぇ。
また折を見て、京都の紅葉の写真とかアップしますね♪
ビックリ仰天！
これはちょっと職業病とでも言いましょうか、僕は普段、移動などで車を運転していてもコンビニに買い物に行く時も、犬の散歩をしている方を見かけると、ついついチェックしてしまうんですよね。
でね、｢お！上級者。いい感じ♪関係良好！｣とか｢あちゃ〜散歩されてるよ｣とか勝手に観察してしまうんです。
随分前になりますが、そんなチェックをしてる中で、こんな愛犬家の方に出くわしたんですよ。
その時僕は家の近所のコンビニに買い物に行こうと、ボケーとしながら歩いていたんですが、すると前からボストンテリアを連れた愛犬家さんの姿が目に入りました。
｢ん？｣
なんとも言えない暗く鬱いだ表情で、その場に立ち尽くされています。
見るからに元気が無く、愛犬をジーッと見つめていました。
（これはスルーするべきか？声を掛けるべきか？）
僕は基本、自分からよそ様の犬をどうこう言わないんですよ。
でもさすがにその様子を見ていたらほっとけなくて、
｢どうかされたんですか？体調でも悪いんですか？｣
と声を掛けてしまったんです。
すると、｢…。｣と、僕の声には気付かれた様ですが無言なんです。
（ありゃ、余計な事だったかな）
と話しかけた事を少し後悔していると、その女性はいきなり、
｢わーーーー！｣
としゃがみ込み泣き出したんです。
（えぇーーー！）本当にビックリしました！
この状況を周りの人が見たら、『僕が何かしたみたいに思われてしまう！』と考え、急いで、
｢ど、ど、どうかしましたか？｣
と、明らかに動揺して、ますます挙動不審ですね。
するとその方は、
｢…。この子が私の言うことを聞いてくれないんです〜。もうどうしていいのか分からないんです〜！｣と嘆かれました。
（こりゃかなり重症だな…。ここまで思い込まれていては飼い主さんの方がレッドゾーンだ）
さすがにこれは見過ごすわけにいかなくて、
｢詳しく聞かせてください。僕に何か出来ることがあるかもしれません。信じてもらえるかどうか知りませんが、僕はドッグトレーナーをしているんですよ｣
と話しかけると、その女性はハッと顔を上げ、
｢本当ですか！？なんとかしてください！お願いします。お願いします〜！｣
と懇願されました。
話してみると、どうやらご近所の方みたいでしたが、道端で緊急カウンセリングの始まりです。
悩みの内容は、愛犬のボストンテリア（男の子）が、とにかく家の中でもやりたい放題、散歩に出れば引っ張り癖で犬に連れ回される。
とにかく制御できるようにしたくてしつけ本を読み漁り、ネットで調べまくっていろいろ試されたそうですが全く効果が出ない。
何をやってもダメで日に日にエスカレートしていき、途方に暮れる日々がずーっと続いていたそうです。
飼い主さんは内向的は性格で、愛犬は超ポジティブ犬のボステリ君。
典型的なパワーギャップ現象ですよね。
その日からご依頼を受けさせて頂きました。
まぁこんな偶然の出来事は稀なんですが、愛犬のことで日常生活に支障をきたすほど悩んでおられる方って、案外多いんですよねぇ。
僕は犬と暮らす上で一番ダメな事は『悩む事』だと、いつも愛犬家の方々に言っています。
そりゃ人間だから悩むでしょう！と言われればそうかもしれませんが、しかし飼い主さんがそうなれば、それ以上に犬はもっと悩むんです。
皆さんは誰かに相談することができますが、皆さんの愛犬は『あなたしか』頼る事ができないんですね。
そして例え犬がコントロール出来なくても、｢どうして？なぜなの～？｣と思い悩まずに｢なんだよコノヤロー♪今度はそうきやがったか！よし！これならどうだ♪」というぐらいあっけらか〜んと楽天的でいられる様、心掛けて欲しいもんです。
そこらへんをしっかり踏まえて犬と暮らしましょう♪
そして悩んだらお近くのドッグトレーナーさんにぜひ相談してください。
全国各地に優秀なドッグトレーナーさんがたくさんおられますからね〜。
はい、では今回はこの辺で次の質問コーナーに参りましょう♪
わんぱぱに質問コーナー！
今回もたくさんのご質問ありがとうございます♪
さぁそれでは今回のご質問者様はこちら～！
ペンネーム：fizu-mixさん（女性）からのご相談
わんぱぱアンサー
なるほど！fizu-mixさんありがとうございます！
しつけをするには、特定の人を決める事は絶対にやってはならない事ですね。
一人暮らしの方は別ですが。
ご家族一丸となって｢一貫性｣のあるしつけをする必要があります。
なぜならご家族は｢群れ｣であり、人間が｢犬より上位者｣にならなければいけないからです。
そうすれば犬も理解しやすくなりますし、そして何よりあなたの群れなのでご家族全員で犬と楽しく暮らせるルールを作りあげましょうね。
もう一つのご質問で、赤ちゃんや子供に対する接し方ですが、実際に赤ちゃんやお子さんがおられるなら、怖がらず触れ合わせて慣れさせてあげる事が一番の近道ですね。
人間側が『大丈夫かな？咬まないかなぁ？』と緊張する事は逆効果になります。
近所に子供たちがいるのなら、どんどん触れ合わせて下さい。
子供たちに｢オヤツをあげてね♪｣とオヤツを渡して与えるように促して下さい。
社会化教育は｢習うより慣れろ！｣ですからね。
さて、今回はもう御一方いってみましょうか♪
ペンネーム：カノン（女性）さんからのご相談
わんぱぱアンサー
なるほど！カノンさんありがとうございます！
犬と対等な関係でいられる方法ということですが、答えはズバリ｢そんな方法はありません｣です。
なぜならそもそも犬の概念に「対等、平等」が無いからです。
犬自身が自ら優劣を確定しないと安心できないんです。
優劣を作らないということは、すなわち下位と認識され、犬はわがまま放題やりたい放題に振舞う暴君になってしまいます。
何故ならそれは犬は自分が上位者だと認識するからです。
現に飼い主さん自身、自分が下位者に見られていることに気付かない方が圧倒的に多いのも事実です。
犬の本質として上位者は下位者の言う事は無視します。
それを無くすための主従関係であり、犬に平等の概念が無いからこそそれが必要なのです。
そして、何でもストレスとして一括りにするのはどうかと僕は思うのです。
ストレと言っても悪いものばかりじゃなく｢良いストレス｣もあるんですね。
人間にも心地好い緊張感と、嫌な緊張感がありますよね？
上下関係のストレスは自分が上位者になれないストレスであって、下位者は定期的にリーダーの座を狙うのです。
これを｢チャレンジ｣と呼ぶのですが、これは正常な心理であり、あって良いストレスです。
今は｢叱らないトレーニング｣がモテ囃されていますが、僕は些か違うのではと考えます。でもかと言って｢叱るトレーニング｣も違う様な気がします。
僕は｢犬に伝えるトレーニング｣を心掛けています。
対等な関係は築けないですが、犬との信頼関係と心の絆のある上下関係がベストではないでしょうか。
fizu-mixさん♪カノンさん♪ご質問ありがとうございました！
それでは、本日のわんぱぱに質問コーナーはこの辺で終了させていただきます♪
犬のお勉強 其の弐
《犬も人も教育は大切ですね！》
皆さん知ってください。
問題行動の原因の大半は、あなたと犬との主従関係、信頼関係が出来ていないからです。可愛いから何でも許し、好き勝手させ、与え過ぎるので犬は自分がリーダーでこのテリトリーは自分が守らなければならない、またこの群れは思い通りになるんだと勘違いするのです。
教育する事は虐待でもイジメでもありません。
人間社会で生きていくルールを教えて上げる事です。
これはもうしつけではなく教え育む『教育』ですよね。
でないと自分でなんとかしようとして、犬はもがき苦しみ、プレッシャーとストレスを溜めるのです。
『犬の本質』つまり、吠える、噛む、威嚇する、興奮する事は人間社会では許されず通用しなません。
これが問題行動を引き起こすトリガーになります。
毅然としたリーダーの存在はワンコに安らぎを与え、そして安定を与えます。
エンディング
さて、早くもエンディングとなってしまいました。
皆様今回もお付き合い頂き本当にありがとうございました！
２回目という事で、まだ僕も探り探りでぎこちなく、申し訳ない部分もあるのですが、少しでも愛犬家の方々のお役に立てているならば良いなぁと思っています。
よろしければ僕が書いているドッグレスキューシリーズや、他のテーマなども併用してご覧頂ければめっちゃ嬉しいです♪
まだまだ勉強中の僕ですが頑張ります！
最近、陽が落ちると冷え込みますので、皆様風邪など召さない様、愛犬共々、体調管理は万全でお願い致します。
では今後とも、引き続き皆様のご支援、ご指導よろしくお願い致します！
皆様！良いドッグライフを楽しみましょう♪
