犬のためにやらないではなくやるを増やしていく考え方
「このままではだめです。やめてください。」
こうした指示を受けることがある飼い主さんもいるのではないでしょうか。
確かに指導する側としても「やめてくださいね」と伝えなければいけないケースは多々あります。
しかし、「やめてください」ばかりだと受け手である飼い主さんも窮屈に感じてしまったり、やりたいことを我慢することで飼い主さんも愛犬もストレスに感じてしまうこともあるでしょう。
その結果、我慢が爆発して以前よりも止められていたことをしてしまったりなど、悪化してしまうことも少なくありません。
ですが「どんどんやってください」と指示されたらどうですか?
やってもいいと言われるとやったらダメと言われるよりもずっと心が軽く感じるかと思います。
犬も飼い主さんもできるを増やして満たされよう
例えばダイエットの場合、単純に摂取カロリーが消費カロリーより多ければ体重は増えていきます。
よってその逆のことをすれば体重も減っていくのですが、そのためには現在多すぎる与えている物の量を減らす必要があるのはわかりますよね。
しかし、ダイエットがうまくいかないケースで多く言われるのは「犬が欲しがっているのに可哀想でつい与えてしまう」というもの。
確かに貰えていた物が貰えない犬のストレス、そして犬が喜ぶ姿が見たいからと与えていたのにそれを止められている飼い主さんのストレスというのは、双方にとってとても辛いものでしょう。
ですが、「摂取カロリー内であればどんどんあげてもらっていいですよ」と言われると気持ちが軽くなると思います。
そして与えるタイミングも食事の時間にこだわらずいつでも摂取カロリー内であればフードを与えることができるとなると、犬も頻繁に食べることでお腹も心も満たすことができます。
また、与えるタイミングもちょっとしたトレーニングなどに利用すると、食べるという欲求だけではなく脳トレなどの部分でも満たすことができるんですよね。
こうして「やってはだめ」ではなく「やってもいい」に付随していくことで、楽しみながら結果を得やすくなります。
犬の心身の健康のためには飼い主さんの心も大事
指導する側も自制する側もどうしても「やってはいけない、やめなければいけない」というところに重点を置きがちですが、それではやはり素人である飼い主さんにとってはなかなか辛いことが多いでしょう。
もちろんそれがきちんとできる飼い主さんもいらっしゃいますが、それでも「心を鬼にして頑張りました」という人が多いです。
そうではなく、犬も人も心身共に満たされることが健全さに繋がり健康につながっていくものです。
特に犬の状態というのは管理者である飼い主さんの状態に大きく影響しますので、犬の健康管理のために飼い主さん自身の心が辛くならないような考え方や方法で取り組んでいってほしいです。
まとめ
「やってはいけません」「やらないでください」と言うのは簡単ですが、それを受け止めて実行するというのは精神的にはネガティブになってしまうことが多いです。
それによって犬の健康のためにやるべきことだとわかっていても億劫になってしまったり、我慢が爆発してしまったりといった悪循環を生み出してしまうこともあります。
しかし、「どんどんやっていきましょう」と言われると「やってもいいんだ!」となりますし、それによって気持ちの持ち方と取り組みにも前向きな影響を与えるでしょう。
肉体的健康のために管理は必要不可欠ですが、そのために辛くなってしまう方法ではなく、犬も人も満たされながら健康に繋がるような考え方と方法で取り組んでみてください。
そのほうがきっと長続きもしますよ。