お口の中は健康ですか？わんちゃんの歯磨きのポイントと手順

わんちゃんの歯磨きはとても大変なものです。おとなしい子ならすんなり出来るかもしれませんが、嫌がる子ももちろんいるんです…。なので、歯磨きを楽しいと感じさせるように頑張りましょう！

更新日：2019年10月25日

記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

歯磨き

わんちゃんのお口の中、マジマジと見た事ありますか？
そして臭いを嗅いだ事ありますか？？

健康のバロメーターとしても、とても大事なんです！

そこで・・・歯磨き。
やってみましょう！

とは言っても、『はい、お口開けてくださ～い！』なんて簡単にはできませんね(泣)

まずは、お口を開ける事や、触られることへの抵抗をなくすことから。

何のことやら・・・と感じでしょう(笑) お口の手入れの手順ですこんな流れでやっていきましょう☆

まずは、小さく小さくちぎったオヤツを大量に用意してください。
お口周りに、タッチ！一秒でも二秒でも、一瞬でも構いません！

タッチと同時に反対の手でオヤツ！まずはこの繰り返しをします。
個体差があるので、お口を触ることとわんちゃんが楽しい！と結びつくまで、毎日数分でもいいので、向き合えるときにやりましょう！

遊びの一環で構いません！
タッチの秒数を徐々に伸ばしていきましょう！

ここでポイント！！
無理は絶対禁物です！一秒出来たら、二秒・・・こんな感じで地道に頑張ります！
飛び級しちゃうと、折角楽しかった思い出が一気に、嫌なものに・・・そうなると、また出直しです。

確実なものにするには、無理は禁物ですよ！

お口に触る事への抵抗が無くなったら、唇をめくってみたり、歯茎にタッチしてみたり・・・少しずつ範囲を増やしましょう。

範囲を少しずつ広げていき、最終的にお口を開けるというところまで持っていきます。
しつこいですが、無理は禁物！

お口が無理なく開けれる状態になったら、すかさずオヤツを投げ込みます。

『お口が開いたら、素敵な事が起きる！』と関連付けます。

これも、一瞬の出来事から始めます。
開けられた瞬間にオヤツ！！それを繰り返し、開けられる時を一秒単位でいいので伸ばしていきます。

歯磨き

歯ブラシを用意！まず見せる！チラっとでもいいので見せる！
そして、オヤツ。

歯ブラシに対しての抵抗をなくすために、『歯ブラシ＝オヤツ』と関連付けます。

関連づいたら、歯ブラシを近づける。そして、オヤツ！

これまた地道に進めていき、歯ブラシでわんちゃんにタッチ・・・口の中へ・・・
と少しずつ、口へ入れていけるようにしましょう。

この二つが解除されたら、いざ歯ブラシへ！！！！

とは言っても、いきなりゴシゴシしては、今までの積み重ねが一気にパーになってしましますので、これまた地道な努力を！！

・歯ブラシで歯をタッチ→オヤツ
タッチ出来る歯の本数を少しずつ増やしていく。

・タッチになれたら、一瞬ゴシ！っと歯ブラシを動かしてみる。→オヤツ
段々と歯ブラシを動かせる範囲と時間を増やしていき、最終的には全部の歯を磨けるようにしていく。

以上が、歯ブラシを出来るようになるための手順となります！

実際の手順は簡単なんです！
しかし、何よりも時間と気力が必要なんですね。

しかし、毎日の積み重ねで絶対に歯ブラシが出来るようになります。
そして、何よりも愛犬とのコミュニケーションにもなるので、とてもいい事なんです。

信頼関係もより一層深まるので、ゲーム感覚で楽しんでやってあげてくださいね！

そして、上手くいかない日も当然あるでしょう。そんな日は無理にやる必要はありません。
一呼吸置いて、新たな気持ちで出来るようになったら再開してあげましょう。

飼い主さんが怒った気持ちや、嫌な気持ちでやることが、わんちゃんにとって一番の不安になるので、声をかけながら、出来た時には大げさなくらいに褒めたりしながらと、楽しんでやっていきましょうね！

歯磨き