【現役トリマーが解説】知っていると便利!トリマーがよく使うトリミング用語

【現役トリマーが解説】知っていると便利!トリマーがよく使うトリミング用語

トリミングをお願いする時、「それ何のことですか?」という言葉をトリマーから聞いたことはないですか?この記事では、そんなトリマーがよく使う用語について解説します。

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ついつい使ってしまいがちなトリマー用語

トリミングサロン

お店では毎回、その日にトリミングをした内容や、健康状態などを細かく記入したカルテというものを作ります。

このカルテは限られたスペースで、どのスタッフが見ても分かりやすい内容でなければならないので、専門的な用語を多く使って端的に記入する必要があるものです。

その為トリミングのお預かりの際に、前回のカルテを確認しながら、その日の飼い主さんからの注文と照らし合わせていると、ついトリマーしか使わないであろう用語を出してしまい飼い主さんを困惑させてしまう時があります。

間違った使い方はオーダーミスのもと

トリミング中の犬

インターネットなどで調べて、そういった用語で飼い主さんから注文を受ける事もあります。

しかし、どれも普段は使わないような用語ばかりなので、我々が思う意味とは若干異なったニュアンスで覚えている飼い主さんもいらっしゃいます。

また最近だと、特にトイプードルの顔のカットには様々なバリエーションが存在します。同じ名称のカットでもその犬や、トリミングをするトリマーによってカットの仕方が変わってくるため、飼い主さんが思っている形と我々がイメージする形が異なるケースも多くあります。

以下ではそういったオーダーのミスをなくすために、普段トリマーがよく使う用語をいくつかご紹介したいと思います。

コース名称とサービスの違い

シャンプー中の犬

まず基本的なところから、お店のメニュー表によく記載されているシャンプーコーストリミングコースについてご説明します。

例えばシャンプーコースの予約をとる際に、その名称のせいかこのコースだとシャンプーだけで、爪切りなどはして貰えないと思われているお客様が意外と多いです。

基本的にシャンプーコースには、よくあるお手入れ(爪切り、肛門腺しぼり、耳掃除、足裏などのバリカン、足回りカット)の内容が含まれているので、安心して頂いて大丈夫です。

上記の内容に加えて全身をカットするのがトリミングコースです。また、全身はカットしないけどチワワやダックスフンドなどで、お尻周りや前胸だけカットする場合は「部分カット」というオーダーになり、シャンプーコース+部分カットの料金になります。

トリマーがよく使うトリミング用語

バリカンでのトリミング

次にトリマーが普段からよく使っているトリミング用語をいくつかご紹介したいと思います。

足バリ

足先バリカンの略で、足の先をバリカンで短くする事により、鳥の脚のような見た目になります。お散歩した後、足を綺麗にしやすいからと注文される飼い主さんが多いです。

またバリカンの英訳がクリッパーといい、その略で足クリ(足先クリッパー)と言うトリマーもいますが、意味は同じです。

足先以外にも肛門の周りを短くする肛門バリ、お腹を短くする腹バリ、顔・足・尻尾以外にバリカンを入れる胴(ボディ)バリがあります。

隠しバリ

上記の足バリをやる際に、短くしたいけど見た目がちょっと・・という飼い主さんにオススメするのがこの隠しバリカン(隠しバリ)になります。

バリカンで短くした足先に、足の上の部分から生えている毛を覆い被せて、バリカンの使用を分かりづらくします。

それ以外にもアメリカンコッカーなど、お腹の下の毛が長いカットの犬で、横から見える部分はそのままに、真ん中の部分だけバリカンを入れる事でお手入れをしやすくする隠しバリもあります。

飾り毛

ロングコートのチワワやダックスフンドなどの、お尻周り・お腹の下・前足・前胸に生えている長い毛をさし、飼い主さんから注文がなければ基本的にはカットしません。

耳の毛やしっぽも飾り毛に含まれる場合もありますが、飾り毛カットと注文すると最初に挙げた4箇所だけをカットするトリマーが多いと思います。

ブレス

足の先の方に大きく丸く毛を残すカットで、正式にはブレスレットと言います。ネットの写真などだと分かりづらい場合もありますが、通常であれば足バリを入れるカットなので、注文する際はご注意ください。

プードルの顔のカットスタイル

トリミング中のプードル

昔だとテディベアカットや、顔にバリカンを入れるカットくらいしかパターンの無かったプードルの顔のカットですが、最近ではSNSなどで、多くのトリマーが自分のオリジナルのカットスタイルを発信出来るようになったこともあり、そのバリエーションは把握しきれない程です。

そしてその犬によっても顔の骨格や毛質、またトリマーにもカットの個性があり、同じ名称のカットでも人によって重要視するパーツやバランスが異なるため、形が若干違ってきます。

そのため大まかになりますが、最近定番化しているプードルの顔カットを紹介します。

アフロ

人間のアフロ頭のように、前から見て頭の上から、耳の毛、あご下までを丸くつないで作るカットです。

割と昔からあり、最近では定番化しているので下の2つのカットに比べて1番イメージしやすいカットだと思います。

マッシュ

頭の上から耳の毛までを丸くつなぐのはアフロと一緒ですが、口周りの毛はそこにつながず、テディベアカットのように独立して丸く作るカットです。

前から見た形がマッシュルームのようになるので、マッシュカットと呼ばれます。

ニュアンスベア

最近注文される事の多いカットで、大まかなカットの方法はマッシュと同じです。マッシュとの違いは前から見て、頭と耳の境目を少し分けることで、耳を丸く大きく見せるカットになります。

ただ頭の大きさだったり、耳の形だったりまだ明確に定まっていない部分もあり、カットするトリマーによって若干の違いがあると思います。

まとめ:トリマーとのコミュニケーションが大事

自分の頭の中だけにある理想の姿を、他の人に言葉で伝えるのは大変な作業です。

トリマーからしても、飼い主さんとの会話の中でその要望をキチンとくみ取ることは、トリミングの中で1番難しい作業だと僕は思っています。

今回紹介したような用語が、トリマーとのイメージの共有に少しでも役立ってくれれば嬉しいです。

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