犬も厄払い?ワンちゃん厄除祈願祭って何?
2016年4月3日(日)と23日(日)に、株式会社ワオ・コーポレーションが運営するトイプードル専門店「ドギーズ神戸」が、神戸・三宮の小野八幡神社で、昨年に続き2回目の開催となる「ワンちゃん厄除祈願祭」を開催しました。
その名の通りワンちゃんと一緒に本殿に入り厄払いを行う、日本でも数少ない本格的な儀式です。
まず、絵馬に肉球のスタンプを押し、本殿へ家族と一緒に移動します。
その後人が行う手順と同じように、御祓い、祝詞、鈴祓いといった本格的な儀式を行います。
儀式が終わると、お札とワンちゃん用のお守りが渡され、絵馬は後日お焚き上げが行われたそうです。
参加したワンちゃんたちは皆お行儀よく祈祷を受け、参加した飼い主たちは大満足のようでした。
「ワンちゃん厄除祈願祭」は大好評の特別企画で、他にはない貴重な体験として人気を呼んでいます。
厄払いの意味について
厄年の考え方は、平安時代から始まります。
厄年の年齢は、人生の中で体力的、家庭環境的、社会的に転機が訪れる年であり、災いが起こりやすい時期として重要な年といわれています。
その年になると神様の加護によって災いから身を守るため、神社に参拝して厄払いを行います。年明けから節分の間に厄払いが行われることが多いようです。
地域によって異なることはありますが、男性は、25歳・42歳・61歳、女性は19歳・33歳・37歳を厄年といい、その歳の前後を前厄、後厄といいます。
その中でも特に、男性は42歳、女性は33歳が大厄といわれ、特に意識されています。
子供にも厄年が存在しますが、初宮参りや七五三などのお参りによって厄払いされているそうです。
本来厄年は、還暦や古稀などの長寿を祝う年祝いと同じように、良い年齢として考えられていました。
厄年になることは社会において一定の地位を得ることができる年であり、神輿担ぎや宮座への加入など神事に関わるようになるため、心身を清浄に保ち、凶事や不吉を避けるために謹慎する必要がありました。
そのため、厄年の「厄」は、神に仕える神役の「役」からきているといわれています。
犬の厄年は、7歳・10歳・13歳・16歳です。人間でいうところの44歳・56歳・68歳・80歳。
犬も人と同様、それぞれの厄年の前後は前厄、後厄とされています。
ちょうどシニアとして健康に気遣っていかなければいけない歳ですね。
犬の厄年は高齢になってからの印象を受けますが、最近では昔よりも愛犬たちの健康により気遣った食事や運動法、医療の進歩によって寿命が延びているので、犬の厄年はちょうど人間でいうところの、体の不調がでやすい年になります。
ちなみに猫の厄年は12歳・14歳・17歳で、人間の歳でいう64歳・72歳・84歳だそうです。
動物の厄払いはシンプルに健康祈願のみとして始まったようですが、先述した神社での本格的厄払いも様々な地域で行われているようです。
海を眺めながら愛犬と宿泊でき、料理と温泉と犬の厄払いがセットになったプランがあったり、愛犬と一緒にバスで行ける厄除けバスツアープランがあったりと、少しずつ広がりを見せています。
また、厄除けとして犬用のダルマも存在し、垂れ耳の犬種と立て耳の犬種でダルマの絵柄が異なる2種類があり、犬の厄除けとして販売されています。
その他にも、健康祈願、交通安全、病気平癒のペット用お守りも販売されています。
まとめ
ペットは家族同然という考え方が一般的になってきている現代。
人間の行う行事に愛犬が参加するのは自然な流れかもしれないですね。
少し前までは犬は神社の敷地内にも入れない、なんて場所も少なくなかったのに、本殿にまで入れる神社が存在するなんて驚きです。
今後増えていくこと間違いなしの儀式のひとつだと思います。
最近では愛犬と一緒に参加できる結婚式や初詣、海外留学プランなんてものまで登場しており、様々な行事やイベントに愛犬が同伴できるようになっているので、これからますます愛犬と一緒にできる行事が増えていくことでしょう。
犬は風水において、厄を払い、人に幸せと癒しをもたらす動物と言われていたり、厄除けや安産の神として、神社でのお守りに刺繍されていたりします。
また、赤ちゃんの額に「犬」と墨で書く無病息災のおまじないがあるなど、犬は幸せの象徴として言われることが多いのです。
飼い主にとっては、愛犬たちがいつまでも健康でいることが一番幸せなことですけどね。
愛犬たちが厄年を迎える度に、ずっと健康でいて欲しいと思う気持ちは飼い主なら当然持つものです。
適度な食事と適度な運動で、シニアになっても元気で過ごせるようにしたいですね。
愛犬の健康には飼い主の愛情が不可欠!日ごろから健康的な生活を心がけて、愛犬と一緒に全ての厄年に立ち向かっていきましょう!