【現役トリマーが解説!】トリミング中に使用するバリカンの長さの目安

【現役トリマーが解説!】トリミング中に使用するバリカンの長さの目安

犬のボディの部分をトリミングする時に使うことの多いバリカン。この長さならこのくらいの仕上がりになるという目安をお教えします。

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トリミングの強い味方!バリカン

バリカンでトリミング中の犬

トリミングの時間を短くする、またハサミでやるより綺麗に仕上がることもあるため、お店でカットをする時はほとんどの犬に対してボディをバリカンで短くすることが多いです。

しかし、お客様からすると「バリカンだと凄く短くなってしまうかもしれない」「このくらいの短さにして欲しいけど、どの長さのバリカンなのかわからない」という方がほとんどだと思います。

そこでこの記事では、お店で使うことの多いバリカンがそれぞれどのくらいの長さに仕上がるのか解説します。トリミングの注文時の参考になればと思います。

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バリカンの種類

バリカンと犬の毛

バリカンの刃は0.5ミリごとに細かく変えられる物もありますが、基本的には1ミリずつの単位で変えることができます。

本体にも種類があり、長さごとに刃を付け替えるタイプと、刃は同じでもアタッチメントと呼ばれるミリ数によって長さの違うクシのような物を付けて、ミリ数を調整するタイプがあります。

両方使っている感想としては刃を替えるタイプの方がアタッチメントよりも短く、しっかりと刈れる印象です。

逆にアタッチメントの特徴は、バリカンの跡が残りづらく自然な仕上がりになるところです。そのため、ある程度長さを残したいお客様には長めのアタッチメントの使用を提案したりします。

ほとんどのお店では両方のバリカンを準備しており、しっかりと剃りたい10ミリまでは刃を替えるタイプの使用、それ以降の長さはアタッチメントのタイプと使い分けているお店が多いです。

それぞれの長さの用途

バリカンでトリミング中の犬

では各ミリ数ごとに、どのくらいの短さになるのか説明していきます。

1ミリ

ほぼツルツルになってしまうのと、バリカンの刃が体に当たりやすくバリカン負けをさせやすいため、体に使う事はほとんどないです。

足の裏や肛門の周り、お腹などの汚れやすい部分や耳、脇の下など、毛玉になりやすい所をお手入れがしやすいよう短くしたい時に使います。

2ミリ

全身をバリカンで短くする時に使用することが多い長さで、プードルやシーズーなど一般的な毛量の犬であれば肌は見えてしまうと思います。

短くする分3ヶ月くらいは毛玉も出来にくく、カットした形も維持できるので、老犬など、生活のしやすさを求めるならこの長さがオススメです。ただ冬場は寒くなってしまうので、洋服を着せたりなど工夫が必要かもしれません。

3、4ミリ

夏場にいつもより短くしたい、いわゆるサマーカットを希望された時に、体をこのバリカンで短くすることが多いです。皮膚は少し見えてしまう長さですが、毛の流れも多少残せるので自然な仕上がりになります。

5〜9ミリ

このくらいの長さになると1ミリ間隔ではほとんど差はなくなってくるので、6ミリと8ミリなど少し離れた2種類の長さを準備しているお店が多いです。

毛量が普通の犬であれば6ミリ、薄い犬では8ミリを使うと肌が見えることもほぼないので、初めて体をバリカンで短くして欲しいと言われた時や、お任せで短くして下さいと言われた時はこの長さのバリカンを使うことが多いです。

10ミリ

6ミリだと短かったと言われた時や、普段は6ミリで短くしていて、冬などで少し長めにして欲しいと言われた時はこのバリカンを勧めます。

肌が見えることはないですが、犬の毛質によっては上手く刈れない箇所があったりで、その箇所をハサミで整えたりする必要がでてきます。そのため、短いバリカンの長さでやるよりもトリミングに少し時間が掛かる場合があります。

13、16、19〜ミリ

これ以降の長さになると綺麗にバリカンで仕上げるというより、ハサミで切る前の目安の長さにするために使う事が多いです。

体にも使いますが足に使う事も多く、この長さのバリカンである程度短くしてからハサミでカットすることで、トリミング時間の短縮を目指します。

まとめ:進化しているバリカン

飼い主さんと話していると、昔からのイメージでバリカンだとツルツルにされてしまうとか、跡が残って虎刈りにされるとかマイナスなイメージを持っている方が意外と多いです。

確かに以前は毛がしっかり刈れる、丈夫な刃のモノがよく使われていたので短くしすぎてしまったり、バリカンの跡が入りやすかったりしました。

しかし、現在ではトリミング専用のバリカンも出始めていて、しっかり刈るというよりは自然に仕上げるという点に重きを置いたバリカンが多くなって来ているように感じます。

お店によってはバリカンを使わずにハサミだけで仕上げる場合は、別料金を払う必要があったり、トリミングの時間自体も長く掛かってしまうこともあります。

トリミング道具は日々進化しています。上手く活用して犬にとっても、飼い主さんにとっても、負担の少ないトリミング方法を選びましょう。

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