トリミングを行う場所について
みなさんが自分の犬を初めてトリミングに出そうと思った時、何を基準にお店を選びますか?
単純に家からの近さも今後通い続けることを考えると、大事なポイントです。しかしトリミングというのは犬にとって、肉体的にも精神的にもストレスの多くかかる作業になります。
そんなストレスを少しでも軽減出来るように、その犬に合ったトリミングの場所や方法を考えてあげる事も大切です。
同じトリミングでも今は様々な場所で行われていて、その場所によって色々なメリットが考えられます。この記事がみなさんのお店選びの参考になれば嬉しいです。
主な場所とそれぞれの特徴
代表的なトリミングの場所としては
- トリミングサロン
- 動物病院
- ペットショップ
以上の3つが挙げられます。それぞれ僕が個人的に考える特徴を解説していきたいと思います。
トリミングサロン
被毛に対してケアが豊富
犬の毛の長さや量、毛色などによって細かくシャンプー剤を使い分けたり、トリートメントやパックなども種類多く取り揃えているお店が多いです。
毛玉が出来やすい、毛の色がうすくなって来てしまったなどの悩みにも対応してくれるでしょう。
住宅街にお店がある
犬の散歩コースにお店を構えていることが多く犬と一緒に歩いて通えるので、車が苦手な犬の負担を減らす事が出来ます。
1つの犬種の専門性が高い
1つの犬種だけをトリミングするお店は中々ないと思いますが、オーナーがその犬種を好きで、中にはトリミングだけでなくその犬種の繁殖を行っているほど知識が豊富なオーナーもいます。
そういった場合にはトリミング以外にも飼育の相談などにのってくれることもあるでしょう。
動物病院
健康状態に合わせた処置が出来る
検査をしてからトリミングをする事が出来るので、皮膚の悪い犬であればその症状に適した薬用シャンプーを処方して貰ったり、老犬であればその日の心臓などの状態をチェックしてもらいます。
問題がなければ作業をする、不安がありそうならトリミングを日にちを変更するなど、その犬の健康状態に合わせた適切なトリミングを行うことが出来ます。
トラブルがあった時に早急な対処が出来る
上記のようにトリミング前に検査をしていても、もしトリミング中に具合が悪くなってしまった時に迅速な処置が行えます。
またトリミング中に何か気になる犬の状態を見つけた時、帰りにすぐ飼い主さんにお伝えする事で、診察をしてから帰宅することが出来るのもメリットではないでしょうか。
問題行動のある犬でもトリミング出来る可能性がある
他のお店で断られてしまった噛み癖のある犬でも、麻酔をかける事でトリミングする事が出来ます。
ただ犬への負担も大きいですし、麻酔の効果もその犬によって様々なので、どうしてもトリミングをしなければいけない時の最終手段だと考えておいて下さい。しっかりとトレーニングをして噛み癖を治すことの方が大切です。
ペットショップ
犬がそこのスタッフや場所に慣れている
そのお店で買った犬の場合、犬自体がその場所のニオイやお世話をしてくれていたスタッフの事を覚えているので、リラックスした状態でトリミングを受けれます。
またお世話をしていたスタッフからしても元気に成長した姿を見れるのはとても嬉しいです。
ドッグフードなども一緒に買える
フードやペットシーツなどのペット用品も種類豊富に取り扱っていて、トリミング時に一緒に購入出来るのでわざわざ買い物に行く手間が省けます。
大きいショッピングモールに入っているペットショップであれば、トリミングをしている最中に自分達の買い物をして、終わるのを待つ事も出来るので一石二鳥です。
駐車場が広い
郊外の広い場所にあることが多いので、車で行く場合に駐車スペースの心配をする必要がほぼありません。
住宅街にある個人店だと停められる台数が少なかったり、スペースも狭く駐車もしずらかったりするので、運転をストレスに感じやすい人にはこういった郊外のお店もオススメです。
業態による技術の差はない
以前のトリミングのイメージだと動物病院はバリカンで全部短くされるとか、ペットショップは安いけどカットがガタガタなどの印象を持たれてる方も多いと思いますが、トリミングを勉強出来る学校が増えトリマー人口が増加したこともあり、業態間の技術力の差はありません。
犬の健康管理のためにもトリミングは月に一度、その犬が亡くなるまで10年以上は通い続けなければいけない、飼い主さんの大切な仕事です。
犬と飼い主さん双方に負担少なく、通い続けられるお店を見つけて下さいね。