新しい出会いの場
今まで、私達が犬の里親になろうと思った際には譲渡会に参加したり、沢山いらっしゃる保護団体のホームページを見て個別に連絡したり、動物愛護センター(保健所)が主催する里親セミナーに数回参加して資格を得て譲渡してもらうという方法が主流でした。
しっかりとしている保護団体からの譲渡は、犬とのお見合い、トライアル(団体により異なるが概ね二週間程)、正式譲渡(保護時にかかった医療措置にかかる費用の清算も含む場合が多い)となります。
その場の思い付き等ではなく、しっかり時間をかけてふれあいながら決断するので、一匹の犬の命を家族として迎えるのだという心構えができます。
一度、人の手から離されてしまい心に傷を負った彼らにもう二度と辛い思いをさせないためには絶対に必要なことだと思います。
けれど、それだけに敷居が高く感じられ、なかなか行動に移れない人が多いのも事実かもしれません。
それにひきかえ保護犬に出会えるカフェは、もっとずっと気軽に犬達に触れ合うことが出来るという意味では、大変画期的なそして全く新しい出会いの場であると思います。
犬達は、大切な家族
気軽に出会い、触れ合い、そして家族に迎えたい!と思うことは当たり前の感情だと思います。
しかしながら、ご存じのとおり、犬達は小さいながらも実に尊く愛おしい命なのですから、彼らがいかなる状況になろうとも虹の橋を渡るその日までしっかり支えるというのが、家族の使命となります。
保護犬に出会えるカフェの譲渡までのステップが、今までの譲渡スタイルと同じように数段階のステップを踏み、里親としての心構えがしっかりできるまでの時間が確保できれば、私は本当に素晴らしいシステムだと思います。
しかしながら、もし、今までのこのステップが面倒だからということで、もっと気軽なスタイルの確立を目指してできたのが保護犬に出会えるカフェだったとしたら、本当の愛しみを持って保護犬達と家族になれるのかどうかが少し心配になってしまいます。
もう二度と、その手を離さないで欲しいから・・・。
彼らが悲しく辛い思いをせず、人の手の中で旅立てるように、私はひたすら願っています。
うちの二頭の元保護犬達も、安心して日々を過ごしてくれています。
私達は、彼らからの信頼を決して裏切ってはいけません。
出会いの場は様々あってもいいと思いますが、私達の心構えはしっかりしていなければなりません。