お散歩アイテム準備は万端?
「よし、お散歩に行こう!」と決めたら手ぶらですぐに出かけられるわけではありません。お散歩に欠かせないアイテムが複数あります。
かわいさやおしゃれさなどのデザインで決めることも大切ですが、おうちのわんちゃんたちが快適にお散歩を楽しめるよう、わんちゃんのことを考慮して選んであげる必要があります。
ではどんなアイテムが必要なのでしょうか。
ハーネスやリードは適したものを
わんちゃんのお散歩に欠かせないのが首輪に装着するタイプのリードと呼ばれるひもと、首輪につけない場合はハーネスと呼ばれる胴着です。
ドッグランなどでは、リードなどを着けずにフリーで遊ばせられる場所もありますが、一般的な道路や公園はわんちゃんが苦手な人もいたり、自動車などの交通の妨げになってしまう恐れがあるため、必ずマナーとしてハーネスやリードを装着する必要があります。
わんちゃんを事故から守るためにも欠かさず装着するよう心がけましょう。
しっかりと体をホールドするタイプのものから、首輪にリードのフックを引っ掛けるだけのものまでタイプは様々であり、サイズも犬種や体形によって様々です。
大きすぎても簡単に抜けてしまい、逃げてしまう原因になりますし、小さくて窮屈でも不快に感じてお散歩が楽しくなくなってしまうでしょう。
おうちのわんちゃんにとって最適で安全性の高いものを選んであげてください。
排泄をしたら処理できるようなアイテムもしっかり持って
わんちゃんの身のまわりのアイテムだけではありません。環境や周りの人への配慮のできるアイテムが必要です。
お外に出たら、習慣として排泄をするわんちゃんや、緊張などから、お家で済ませてきても排泄したくなるわんちゃんなど、お外での排泄はどんな子でもあり得ます。
マナーとして排泄したものを除去できるアイテムは欠かさず所持しましょう。
尿であれば、流すための水をペットボトルに入れて持つ飼い主さんは多いです。便を除去するためにマナー袋やティッシュ、すくうためのスコップなどを持っておくと安心です。
尿はペットボトルのお水で流し、便は袋に入れて持ち帰ります。軟便で道路に少し付着した場合はティッシュなどでふき取って、ごみとして袋に入れて持ち帰るとよいでしょう。
排泄時にわんちゃんから目を離していて、排泄に気づかずそのままになってしまうケースもあります。
排泄時以外もケガや事故にもつながることもあり得るため、お散歩中はおうちのわんちゃんから目を離さないよう心がけましょう。
マナーやしつけも大切
お散歩時の外の世界で飼い主さんのご家族以外の人や物がある環境では、わんちゃんが人間の社会のマナーに合わせる必要が生じます。
他のわんちゃんや人へのマナーは大丈夫?
外の環境にいるのは犬が好きな人ばかりではありません。怖い思いや不快な思いをさせないよう、おうちのわんちゃんに飛び掛からせない、近くに寄らせないなどの配慮が必要です。
しつけの一環として、お散歩時はきちんと教えてあげてください。
また、わんちゃんに対しても同じです。わんちゃん同士が触れ合う場合には、お尻のにおいを嗅ぎ合って、お互いの存在を確認したうえで少しずつ距離を縮めていくなどの段階が必要です。
わんちゃんと触れ合うのが苦手な性格の子もいます。マナーを全く気にせずふるまうことでトラブルにつながってしまう危険性もあります。
飼い主さんのマナーとして、おうちのわんちゃんがトラブルに巻き込まれてしまわぬよう、飼い主さんもわんちゃんも気をつけましょう。
車やバイクなど交通の多い場所では危険もたくさん
好奇心の旺盛なわんちゃんたちは、車やバイクなどを見付けて追いかけようとしたり、とっさに道路から飛び出ようとしてしまうこともあります。
自転車などもわんちゃんの歩く歩道近くを走っていることが多いので注意が必要です。
普段から、飼い主さんの足のそばについて歩かせる、飼い主さんが制止したらきちんと止まる、興奮をセーブできるようにするなどをしつけておくと、交通事故防止の対策にもつながり安心です。
中型犬から大型犬のわんちゃんなどは、引っ張る力も強く、飼い主さんの転倒などのトラブルもあり得ます。
お散歩は楽しむ時間でもありますが、危険を管理するためにもお散歩につながるしつけは普段から少しずつ身につけられるようにしていけると良いでしょう。
健康に問題が生じる場合も
マナーや危険だけでなく、わんちゃん自身の健康に問題が生じてしまう場合もあります。
完全に予防することは難しいケースもありますが、早期に把握できるように、お散歩から帰ったらケアの一環として日ごろからチェックすることも大切です。
肉球や体のケガ
人間と違ってわんちゃんは靴をはく習慣がありません。
わんちゃんの足の裏には肉球と呼ばれるクッションのような構造がありますが、道路にはガラスや木のとげなどが落ちていることも多く、けがを負ってしまうことがあります。
また、とがったものが落ちていなくても、アスファルトのような硬い地面は、肉球を削ってしまい、擦りむけてしまうケースもよく見かけます。
また、足の裏だけでなく、草むらなどで、体表に傷を作ってしまうことや、眼球も傷がついてしまうこともあるので、お散歩から帰ったら、体をきれいにするケアの一環として、ケガが無いかをチェックしたり、普段と違う行動が見られないかを見ておくと、早期に発見できて安心です。
ケガが頻繁に起こる場合は、お散歩ルートを見直したり、お散歩時の靴や洋服の装着を検討したりすると良いかもしれません。
寄生虫の感染
そして、お散歩時の一番のリスクが寄生虫の感染です。
外の世界は飼育されているわんちゃんや猫ちゃんだけでなく、野生の動物たちもたくさんいて、お散歩ルートにノミやダニなどの寄生虫を落としていく危険性が高いです。
予防などを全くしないことで、わんちゃんの体に寄生虫を感染させてしまうかもしれません。
ノミやダニが寄生することで、皮膚炎が生じたり、不快感などの精神的な影響を与えられたり、バベシア症や条虫症などノミやダニを媒介する寄生虫の二次的な感染が起こったり、健康面のトラブルが起こる危険性があります。
お散歩をする際は予防薬をかかりつけの動物病院にて処方してもらうようにしましょう。
まとめ
起こり得るトラブルについて前述させていただきましたが、他にも「人やわんちゃんを噛んでしまった」「公共のものを破壊してしまう」「排泄物トラブル」など、起こり得るトラブルは他にもたくさんあります。
おうちのわんちゃんの性格を把握したうえで、周りの人に迷惑をかけることの無いよう、お散歩を楽しめると良いでしょう。
わんちゃんや飼い主さんも家庭以外の社会とのつながりを持つきっかけにもなって、わんちゃんとの生活がより充実するかもしれません。