犬の噛み癖は、様々な原因が考えられる為、まずはその原因を探り、時間をかけて根気よきしつけをしていくことが大切になります。
もし、愛犬が噛んでしまった時は、その場の状況を振り返ることが、噛み癖のしつけの第一歩なのです。
例えば、おもちゃで思いっきり遊んでいる時に、興奮して手まで噛まれてしまった時の状況、他の人が来た時に恐怖で噛んでしまった時の状況は明らかに違います。
いざという時には、やはり犬も本能的に身を守ろうとするものです。しかし、犬と一緒に暮らす上でのルールとして噛み癖はいけないということを原因を明らかにしながら教えていくことが大切になるのです。
愛犬との関係を築こう
まず、最初に大切なことは、噛み癖に対して、飼い主さんが冷静であることです。
これにはプロのトレーナーさんに相談しながら対処していくことも大切です。
無理やりにしつけをして、人とのコミュニケーションが取れないといった状況にはならないように注意してあげましょう。
まずは、飼い主さんがリーダーとなり、愛犬との関係を見直すことからスタートなのです。
子犬の噛み癖
子犬の噛み癖のしつけは、日常の中でも、もしじゃれて噛むようなことがあれば、その場で教えることが大切になります。
子犬は、歯の生え変わりがあるので、じゃれて噛み付くことがあります。
そんな時は一旦遊ぶのをやめて、思いっきり「イタイ!」と強く言い、愛犬に伝えることが大切です。また、それでも強く噛んできたり興奮している時は、口吻自体をつかんで強く言います。
これは、飼い主がリーダーである存在として、噛み癖を直すために大切なポイントです。普段から、遊んでいる時に人に歯が当てさせないようにトレーニングしていきます。
おもちゃなど噛んでいい物があり、人は噛んではいけないということを、日頃から教えていくことが重要になるのです。
「チョウダイ」を教えよう
おもちゃで遊んでいる時に興奮して噛もうとする犬には、「チョウダイ」を教えていくことも大切です。
タオルなどで思いっきりひっぱりこをして遊び、興奮してきたところで一旦、動きを止めます。
犬自身も「あれ?」と思ったところで、タオルを離してくれます。
その時に「チョウダイ」と言う事で、コマンドと動きを関連づけていくのです。
「チョウダイ」を覚えることで、所有欲に対しての噛み癖を直すきっかけになります。
最後に
欲求に関しては、犬と一緒に暮らす上で、いいことと悪いことをしっかり教えなくてはいけません。
噛むと何でも思い通りになるのだと犬が思ってしまうと、様々な物を噛むようになってしまいます。
大事故にもなりかねません。
そんな事態を防ぐためには、まずは飼い主さんが主導権をにぎるということが大切になります。
噛み癖がひどくなってしまった時は、信頼できるトレーナーさんにお願いして、早めに問題解決することが一番です。
また、万が一噛んでしまった場合に備えて、300万円~1000万円まで補償してくれる「ペット賠償責任特約」をつけてペット保険に加入しておくことをおすすめします。