決して不可能じゃない!日本を殺処分のない国にしよう

決して不可能じゃない!日本を殺処分のない国にしよう

ピースワンコジャパンのプロジェクトで犬の殺処分数ワーストの広島が変わった!目指すは日本全国の殺処分ゼロ!!

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殺処分対象の犬を全頭引き取りへ~広島のNPOの取り組み

2011年ワーストの広島県が動き出した

広島県は5年ほど前、犬猫の殺処分数ワーストという不名誉を記録しました。
広島県神石高原町に本部をもつ、認定NPO法人ピースワンコジャパンはこのワーストの広島から2013年9月20日「広島県の犬の殺処分ゼロを目指す1000日計画」を発信しました。

1000日、つまり2016年6月までに広島県内の犬の殺処分をゼロに、さらに、2020年の東京オリンピックまでには日本全国の殺処分をゼロにするという目標を掲げ、今も進行中です。

イラスト

ピースワンコジャパンとは

1996年に発足した認定NPO法人ピースウインズジャパンは国内外の被災地や紛争地で人道支援活動を行っています。
救助活動などで人は犬に助けられることが多く、人もまた犬を助けることが出きるのではないかという理念のもとにピースワンコジャパンは生まれました。

そして広島県神石高原町の〝災害救助犬訓練センター‘’(ピースワンコジャパン)としてその育成や保護犬活動に取り組み、今日に至っています。

http://peace-winds.org/zero/index.html?gclid=CKnPvqab98sCFdgsvQodrk0Alw

1000日計画とは

2013年9月20日からはじまったこのプロジェクト、1000日後の2016年6月のゴールは目前です。広島県の殺処分をゼロにするために、ピースワンコジャパンが行ってきた活動と成果をご紹介します。

2013年9月キックオフイベント

1000日計画のキックオフイベントとして東京都内でプロジェクトリーダーの大西純子、ドイツ在住の獣医師アルシャー京子両氏による「1000日計画」宣言と対談、殺処分をテーマにした映画の上映が行われました。
1000日の挑戦についての宣言内容は次の通りです。

”ピースウインズジャパンはこれまで国内外で被災地支援活動を行ってきました。
そして2010年に広島県愛護センターから譲り受けた4匹の犬から災害救助犬の育成を始めました。
活動の中で年間約17万匹もの犬猫の殺処分を知り、その保護、譲渡活動を始めました。
広島県が2011年度殺処分ワーストを記録した現状を受け、動物愛護週間の9月20日を起点に1000日間で県内の殺処分をゼロにする挑戦をします。
猫も他のNPOと協力して野良猫の去勢、避妊手術を行い殺処分ゼロを目指します。
すでに関西最大規模のドッグヤードを確保し、1000日計画では受け入れ新犬舎の建設と譲渡強化、飼い主と一般市民への啓発活動を行い、企業や行政も巻き込みながらゼロを目指します。
全国ワーストの広島で達成させ、全国に広げていきたいと考えています。”
(2013年9月26日ピースウインズジャパンニュース参考)

仔犬の写真

画期的な拡散と募金集めのために
  • ダイレクトメールによるキャンペーン実地のお知らせ

この活動を広く一般に広げるためにダイレクトメールでの募金活動の開始しました。

  • ピースワンコジャパンのホームページやフリーダイヤルの開設

ダイレクトメールについての質問や寄付についての問い合わせのためのフリーダイヤルや、活動内容を拡散させるためのホームページの作成をしました。

  • 2014年9月愛護週間に東京にて「殺処分ゼロ」にむけたトークイベント開催

ここでは広島県の土砂災害で活躍した元保護犬の救助犬のデモンストレーションや、ドイツのティアハイムの話、日本の現状とともに1000日プロジェクトを紹介しています。

  • 全国初、ふるさと納税と連携

2014年9月から、広島県神石高原町と連携し、〝ふるさと納税“の制度を1000日計画の支援に生かせる仕組みを作りました。
ふるさと納税は自治体に寄付をすると、税額控除の対象にもなり、自分の生まれ故郷でなくても寄付できます。
広島県神石高原町はその寄付の先を民間組織やNPO法人、自治振興会に広げ、寄付を民間の公益的な活動に使える仕組みにしたのです。

  • 2014年11月ふるさとチョイスキャンペーン開始

ふるさと納税ポータブルサイト〝ふるさとチョイス〝は日本全国のふるさと納税の紹介ホームページで、お礼の品、地域、使い道、ランキング、おすすめなどの項目からクイックして寄付したい自治体を選べる楽しいサイトです。このサイトでのキャンペーンを実施し、この2014年末までに1億円を目指しました。

  • 2015年4月ふるさと納税改正

控除限度額や手続きの簡素化、クレジットカード決済OKなどより寄付をしやすくなったことをきっかけにふたたび、キャンペーン実施をしました。

  • 2015年9月広島、湘南、代官山において動物愛護フェスティバル開催

保護犬猫の譲渡会、ワークショップ、グッズ販売をはじめ、映画やドッグマーサージセミナ-、など盛りだくさんのイベントで、「動物の命を救う」という思いの輪を繋ぎたいという目的です。

  • チャリティTシャツ販売

2015年8月、チャリティ専門のソーシャルウエアブランドJAMMIMとのコラボで1週間限定で保護犬支援のTシャツを販売しました。
1枚につき700円が募金になります。

  • ふるさとチョイスキャンペーン2015年9月

2015年9月から年末までのキャンペーンでは目標額、111.111.111円でした。
実際にはこの2倍、2億4540万円余の寄付が寄せられました。

  • ふるさとチョイスチャンペーン2016年1月

今年も1月25日から5月上旬までキャンペーンを行っています。
今年の6月15日、1000日計画の期限が来ます

ついに殺処分ゼロのスタートライン

2013年にはじまった1000日計画を目前に控えた今年3月、ピースワンコジャパンは6月の
期限を前倒しして、4月から広島県内の犬の全頭引き取りを開始する発表しました。
ふるさとチョイスのキャンペーン展開は、目標をはるかにうわまわる寄付が寄せられ、(1万人以上からの4億近い寄付申し込み)ピースワンコジャパンのドッグヤードに600頭を収容する犬舎を増築して、引き取り体制の見通しがついたことで決意表明になったとのことです。

これは寄付金による犬舎の建設ということだけでは実現できません。
この1000日の間寄付金だけでなく、同時にいのちを守る大切さを伝えるイベントの実施や犬猫の保護、譲渡の活動も力を入れ、徐々に人々の心に届いた結果として、年々殺処分数は減り、2011年に2342頭だったのが2015年度は566頭にまで減ったのです。
最大600頭収容可能な体制を整えるまでに人々の理解と協力が得られたのは素晴らしい事実だと思います。

檻の中の犬

すべての自治体に届く日がくるまで

行政も企業も個人もつながって

広島県のふるさと納税の仕組みをみて、全国の自治体がこの取り組みに協力してくれると、もっと殺処分ゼロへの道のりは早く進むのではないかと期待してやみません。

ドイツのように犬を飼っている人にかけられる犬税は、現在の日本では実施が難しいことのようです。
なぜならその背景には日本の自治体が、犬猫など飼育動物に対して決めようとする規制や税金の目的が犬の生活向上ではなく、おもに糞尿被害対策や、放し飼いによる事故などへの対策費を中心に考えられているからです。

広島のピースワンコジャパンは認定NPO法人であり、以前からピースウインズジャパンの国内外の救助活動で災害救助犬を派遣していて、獣医やトレーナーなどのスタッフ丁寧なケアを行って譲渡対象の犬を保護しています。

民間のボランティアでは抱えきれないたくさんの問題も、大きな法人であれば企業や行政との連携で解決できるということを見事に証明してくれました。
愛護週間のイベントで行われた譲渡会では、地域のボランティア団体も参加できるようにしたり、殺処分ゼロの考えをつなげる努力を感じました。

捨て犬出身夢乃丞の活躍

1000日計画に賛同しふるさとチョイスも人気を集めたと同時に、ピースワンコジャパンの災害救助犬で、もともと殺処分を逃れた捨て犬出身の「夢乃丞」の存在も大きかったことでしょう
記憶に新しい広島県の土砂災害の現場では、ほかの犬とともに行方不明者2名を発見し、ネパールの大地震や、台湾の台風被害の現場でも活躍してメディアにも取り上げられテレビ出演もあり、保護犬を知らなかった人々への関心も大きく広がったといえるでしょう。

まとめ

ピースワンコジャパンの取り組みはこの先、2020年の東京オリンピック開催までに全国規模を目指してまだまだ進んでいきます。

ゼロを維持するのはなみ大抵のことではないでしょう。
2015年度の全国の犬猫の殺処分数は、13万8268匹(犬28.569)という環境省の発表からもわかる通り、まだまだ想像を超える数なのです。
そして、ドイツのティアハイムを目指すなら、保護犬の収容犬舎を広げると同時にペット業界の改革、生体販売の禁止と、去勢避妊への理解を行政が本気で取り組み、殺処分は解決策にならないことに気付くべきなのだと思います。

おおきな協力ができなくても、ふるさとチョイスよりももっと気軽にできることも見つけました。
もしピースワンコジャパンの取り組みに応援したいなら、フェイスブブックのいいねや、シェアでも寄付になります。

ピースワンコジャパン
https://www.facebook.com/pwj.rescue.dog/

オリンピックの年までに、世界に恥じない動物愛護の国になりたいと願いましょう。

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