生活保護受給者について
生活保護の制度は、様々な社会的な弱者を救う最後の手立てであると言っても良いでしょう。
生活保護受給者が増加していく中、ワンちゃんを飼うことについての誤解や偏見が生まれていることが現実としてあると感じています。
ワンちゃんを飼う自由が与えられているのは、ワンちゃんは大切な生き物だからです。
家族だからです。
もし生活保護下でワンちゃんを飼えないということになってしまえば、すでに飼っていた人など生活保護が受けられなくなってしまう方がたくさんいらっしゃると思います。
そうなるとワンちゃんの命ばかりか人間の命まで奪うことになるのです。
しかし、もし生活保護でワンちゃんを飼うとなると、最低限の生活費の中でワンちゃんの分の生活までやりくりしなければなりません。
それを覚悟した上で、責任感を持ってワンちゃんと暮らすことが生活保護受給者の方には求められます。
生活保護だから
生活保護だからワンちゃんを飼うな!とは絶対に言わせません。
なぜならそれは生活保護受給者の人権を奪うことです。
そして、生活保護に限らず一般の人々であっても、無責任な飼い主は世の中数え切れないほどたくさんいます。
生活保護だからこうであると定義してしまうのは、本当に間違いであると思います。
生活保護のワンちゃんはかわいそうですか?
いいえ、そうとは決して限らないでしょう。
むしろ身体的または精神的な理由から働けない人にとっては、ワンちゃんが救いであり、癒しであり、また希望なのです。
自宅でワンちゃんと過ごす時間が多いため、ワンちゃんはむしろ愛され度が高いと思います。
生活保護におけるワンちゃんの治療費の問題
生活保護は様々な制限がある中で最低限度の生活が保証されている制度ですから、治療費のことを懸念される場合があります。
その場合はワンちゃんの保険にあらかじめ入るなどの対策も可能です。
しかし、全体の保険加入率は未だ4%である日本では、まだまだ保険自体のしくみ(掛け捨て保険)や金額設定の高さなどの課題があります。
生活保護の方が実際にワンちゃんを育てるには、金銭面で厳しい問題があるのは事実でしょう。
生活保護でワンちゃんを飼うことについての誤解や偏見のまとめ
誤解や偏見が生まれることは弱者をさらに弱者へと追い込み、弱者を切り捨てるような発言は本当にとても悲しいことです。
生活保護だからと眉間にしわを寄せるのではなく、笑顔で見守ることができるような社会を望みます。
また、生活保護の不正受給は極々一部の限られた人々です。
年々生活保護の申請も厳しい審査になっており、不正受給をきちんと防いでいます。
生活保護受給者も受ける前までは税金を払っていたでしょう。
当事者の家族、親戚そして祖先代々に至るまで税金を納めています。
その中で、様々などうすることも出来ない理由から生活保護を受給せざるをえなかったのです。
そんな方々に対してもっと温かい目が向けられますように、そしてワンちゃんが安心して飼える世の中でありますように心から願います。