犬が嬉しいのは、「褒め言葉」それとも「食べ物」?
アメリカのエモリー大学で、最新MRIで犬の脳内をモニタニングする研究が行われた。
15頭の犬に食べ物を与えた時と飼い主に褒められた時の反応を比較した結果、13頭の犬の脳は、食べ物と同程度に、またはそれ以上に飼い主から褒められた時に強い反応を見せたことが分かりました
犬は飼い主さんに褒めてもらうことが何よりも喜ぶため、愛犬にたくさんの「褒め言葉」をあげて、絆を強め、さらにいい関係性を築きましょう。
褒めることで、愛犬ともっと仲良くなりましょう
褒めることは叱ることより簡単です。飼い主さんは愛犬をたくさん褒めて、もっと愛犬と仲良くなりましょう。
褒めることは「大好きだよ、あなたをみているよ」ということを愛犬に伝えていますので、愛犬は飼い主さんをさらに好きになり信頼するようにもなります。
褒め続けると、犬は飼い主さんから褒め言葉をかけてもらうことが嬉しくなり、褒め言葉を待つようになります。
褒め言葉は、問題行動を起こした時にも飼い主さんの指示が伝わりやすくなりますので、問題行動の予防につなることから今まで以上に愛犬は良い子になります。
愛犬の褒め方のコツ
犬を褒めるのにはいくつかのコツがいりますのでご紹介します。
犬がわかる褒め言葉をつかう
犬は人の複雑な会話はわからないため、犬がわかるように名前と一緒に褒め言葉を短くゆっくり話し、笑顔と高い声のトーンで伝えることが大切です。尚、褒め言葉は家族で統一することをオススメします。
- 「すごいね!」
- 「えらいね」
- 「イイコ!」
同じ言葉の方が犬に褒め言葉を覚えてもらいやすいです。
2016年ハンガリー、エトベシュ・ロラーンド大学の研究で、犬は言葉だけでなく、飼い主さんの感情まで読み取っているということがわかりました。
この研究結果から、嘘の褒め言葉は犬に見抜かれしまうため本気で愛犬を褒めることが大事です。
例えば、愛犬が何かに成功した時、自分のことのように喜び「すごいね!」「えらいね」の褒め言葉で全力で褒めてあげましょう。
愛犬の成功を「飼い主の私も嬉しい」と一緒に喜ぶことが大切です。
褒めるタイミング
最も効果的なタイミングは、飼い主さんが教えたことが愛犬に伝わった瞬間ですなので、その時はすぐ褒めてあげてください。
犬の記憶はほんの数秒(1〜2秒)と言われているため、何分も経ってから褒められても何に対して褒められているのか犬は理解していません。
たとえば「マテ」と命令し、犬がマテの体勢ができた瞬間に褒めましょう。
褒める表情
目は口ほどに物を言うと言いますが、犬は飼い主の目もみていますので、笑顔で目を細めて褒めてあげるのが良いです。
また、犬は耳がいいため、大声ではなく聞こえる程度の大きさで犬を褒めてあげましょう。
どんな時に褒めていいのかわからない
どういった時に愛犬を褒めればいいのかご紹介します。
愛犬がお利口さんにしている時も、飼い主さんが当たり前だと思って見逃していることがありますので褒めるチャンスを見逃さないことが大切です。
すでにできるようになったことでも、毎日褒めてあげましょう。例えば…、
散歩で褒める
散歩中に他の犬に吠えなかった場合、よく我慢して頑張ったね「イイコ!」と褒めてあげましょう。
食事で褒める
食事を残さずに完食した時に「えらいね」と褒めてあげましょう。
チャイムの音
チャイムの音が鳴っても静かにしていたら「イイコ!」と褒めてあげましょう。
特に怖がりな犬は、チャイムの音で「見知らぬ人がきた」と不安になります。我慢して静かにしていたら、タイミングを見逃さずに褒め続けることで不安が軽減するので、吠え防止に役立ちます。
まとめ
犬は褒めて伸びるタイプで、飼い主さんに褒められることが食べ物と同程度に好きなことが分かっています。
愛犬のどこを褒めていいのかわからない方は、愛犬がすでにできている事を毎日褒めてあげてはいかがでしょうか?
褒めることで愛犬との絆を強め、よい関係に繋がりますので、是非チャレンジしてみてください。