犬の寄生虫と言えばダニ
犬の寄生虫と聞くとダニを思い浮かべます。
かつて実家にいた犬が、ダニが媒介する病気で死に瀕したことがあるからです。
四国犬系の日本犬。成犬になり切らないうちに具合が悪くなりました。
近くの獣医に見せましたが、明快な答えが返って来ません。病状は悪化していきます。するとお向かいさんが犬の白目を見て「ピロだ」と言うのです。そのまま自分の犬を連れて行っている別の獣医に連れて行ってくれました。
ご近所さんの診立てどおりピロ。
正式にはピロプラズマと呼ばれるマダニが媒介する原虫によって引き起こされる病気です。一般的にはバベシアと呼ばれているようです。
溶血性の病気で、極度の貧血になります。
病気が特定されたことで適切な処置をしてもらい、命拾いをしました。もしお向かいさんに気付いてもらわなかったらあのまま短い生涯を終えていたかもしれません。
母親はよくその犬に「お向かいさんに足向けて寝られないよ」と言っていました。
結局、その犬は13歳と数か月生きたので、四国犬にしては比較的長寿だったと思います。
もしダニを見つけてしまったら
実家は山が近く、散歩でどうしてもダニを拾ってしまいます。その病気を知ってからは、ダニが付いてないかよく見ました。ときどき血を吸って膨れたダニを見つけましたが、発症するまでには至りませんでした。抵抗力を備えたということでしょう。
私は山歩きが好きで、ときどき犬をお供させていました。帰宅すると念入りにシャンプーしますが、小さなダニが成長するのか、卵が孵化するでしょうか。山へ行った後の数日間は毛を掻き分けると、指の間や首まわり、耳の裏にダニを見つけます。
当然、部屋の中にも落ちているはず。燻煙剤焚いて掃除機掛けての一仕事。犬が喜ぶので連れて行きたいのは“山々”ですが、最近は控えています。
最初、足まわりに付いたダニは時間を掛けて首まわりや頭、顔、耳まで這い上り、そこで毛の中に潜って血を吸い始めます。
日頃から毛をかき分け、指で探って、ダニが付いてないか注意が必要です。もし見つけたら無理やり引きはがしてはいけません。喰いついた口が残る可能性があります。アルコールを付けて弱らせた後、頭が残らないよう慎重に取り除きます。
また血を吸っていても潰さないことです。卵が飛び散り、それらが孵化する恐れがあります。病原菌、原虫がいる心配もあります。ティシュペーパーなどで包んで処理してください。
まとめ
山道や草むらを散歩させる犬は適宜、シャンプーとフロントラインなどの塗布剤、最近では内服薬もあり、効果が出る時間も短くなり効果的だそうです。
そう言えばなぜかプードルでダニを見つけたことがありません。毛がカールしていて取りつくことができないのでしょうか。
その代わりいろんなものがくっつきますね。枯葉、剪定した野ばらの枝、当地で「ひっつきもっつき」といわれる棘のたくさんついたオナモミの実。
この間、足を洗っていたら指の間からダンゴ虫が落ちてきたことがあります。