わたしは、20年前に兵庫県西宮市で阪神淡路大震災に遭遇して被災しました。
そのため、災害の恐ろしさは身にしみています。現在も、当時の事は忘れる事が出来ません。
愛犬を守れるのは飼い主だけ
災害時は、沢山の人が同時に被災します。助けを必要とする人間が沢山いる中で、自分のワンコを守れるのは自分しかいないという事を肝に銘じています。
ひとたび大きな災害がおこれば世間は、ペットどころの話ではなくなります。それで、被災時のワンコご飯、ワンコ用の飲み水は、最低、5日分用意しています。良く、小型犬の飼い主さんが「うちの子は小さいから、私たちの食べ物を分け与えてあげればいい。大丈夫」と言うのを聞きます。
認識が甘いです。
わたしが阪神淡路大震災で避難所に避難した時に、はじめて支給された食料は、一家族にバナナ1本でした。
みんながお腹を空かせて、食料が十分行き渡らない中で、犬に貴重な人間の食料を分け与えられる雰囲気でしょうか?
NOです。
うちは、超大型犬1頭2頭の小型犬と多頭飼いですので、相当な量になりますが、犬用の食料と水は備蓄してあります。そして万が一、自宅が倒壊してしまっても取り出せるベランダや、車のトランクなどに分散してストックするようにしています。
また、ワンコだけで留守番時に災害が起こっても倒れるような家具、上部から物が落ちない部屋にバリケンを置き、怪我をしないように気をつけています。
我が家の備蓄例
自宅の出入り口には、
- 3頭分のリード
- ビニール袋
- 防寒用のアルミシート
- タオル
- 毛布
- 鑑札と狂犬病予防接種済み票をつけた首輪
- 犬用の靴
以上がひとまとめに入った袋を置いてありますので、もしもの時には、ワンコとこの袋を持ち出す予定です。
日頃から迷子札をつけましょう
そして、是非とも忘れて頂きたくないのが、日頃から、ワンコに迷子札を付けておく事です。
災害時、パニックを起こして自宅から飛び出したまま迷子になり、お家に帰れない子がどれほど多いかご存知ですか?
うちは、室内飼いですが、家の中にいる時も3頭とも迷子札を下げていますし、マイクロチップも入れています。
先ほど、避難袋の中に犬用の靴を入れてあると書きました。
避難する時、小型犬であれば、飼い主が抱きかかえて移動出来ます。しかし、中型犬以上の大きさの犬には、自力で安全な場所まで歩いて貰わねばなりません。
地震の後の地面は、ガラスの破片や、切れた電線など危険な物が落ちています。足を保護してあげないと大怪我をする可能性がありますから、ペットの防災用品の中に、犬用の靴を入れておくと安心です。
最後に
町内の防災訓練の時、ペットと一緒に避難訓練に参加してみたり、お散歩の時に、避難所施設まで歩いて、日頃から慣らしておくと更に安心だと思います。