まずはこれ!他人に吠えてしまうわんこの対処法
お散歩中や在宅での来客時、愛犬が他人に対して激しく吠えはじめると困ってしまいますよね。
まずは、吠えてしまって困ったとき、また吠えさせないための一時的な対処法を見てみましょう。
コマンドで落ち着かせる
わんこが興奮して我を失ってしまったとき、いったん落ち着かせるために有効なのが「オスワリ」や「フセ」などの指示コマンドです。
興奮して吠え立てているときでも、「オスワリ」の指示に従うことができれば、そこで気持ちがリセットされて吠えるのをやめることができます。
ただし、このコマンドを有効化するためには、「オスワリ」ができるのはもちろんのこと、興奮していても指示を聞き逃さないような普段からのしつけが欠かせないのは言うまでもありません。
「オスワリ」はしつけの基本でありながら、わんこの問題行動発生時にかなり役立つコマンドなので普段から慣らしておくといいですよ。
おやつやおもちゃで気を引く
興奮している場合、「オスワリ」「フセ」の指示コマンドには気づくことができなくても、大好きなおやつやおもちゃには気づけるという子も多いもの。
吠え出したと思ったら、サッとおやつやおもちゃを取り出して愛犬の鼻先で見せつけましょう。すると、「あ!これは!」と愛犬の意識は一気におやつやおもちゃに向いて、吠えることを忘れてしまいます。
食欲や遊びたい欲求にはなかなか抗えないのです。
姿を見せないようにする
そもそも、愛犬が他人に吠えてしまう子であるということがわかっている場合、単純でやや乱暴ではありますが、他人の姿を認知させないようにするというのが根本的な対処策です。
お散歩では、他人にたくさん接触するようなルートは避けること。また、飼い主さんは常に周囲に気を配っておき、前方から歩いてくる人がいるのに気づいたら、愛犬が気づく前に進行方向やルートを変えること。
家の中にいて通行人に吠えてしまう場合には、愛犬の居場所から外の様子が見えないようにレイアウト変更することなどが挙げられます。
吠えさせないわんこにするためのしつけ方
上でご紹介した対処法はあくまで対症療法的なものです。
とりあえず、これらの方法でその場その場のトラブルを回避しつつ、他人に吠えさせないわんこにするためには、トレーニングを重ねていく必要があります。
コマンドを徹底する
先にご紹介した通り、「オスワリ」はオールマイティに使えるコマンドで、覚えさせておいて損はありません。
いついかなるときでも「オスワリ」に従えるよう、トレーニングしておきましょう。
おやつやおもちゃで気を引いて、吠えるのをやめさせた場合でも、そのままおやつやおもちゃを与えてしまうと、「他人に吠えたから貰えた!」と勘違いして問題行動を助長させかねません。
そんなときでも、おやつやおもちゃを与える前に「オスワリ」させることで、いったん行動をリセットして「オスワリしたから貰えた!」と思わせることができます。
他人との交流機会を持つ
わんこが他人に吠えてしまう理由の多くが、子犬の頃からの社会化不足によるものです。
他人と触れ合う機会が少なかったために、「他人は怖い!」という警戒心が強くなってしまい吠えてしまうのです。
これを払拭するためには、他人との交流機会を増やし、「他人は怖くない」と教えることが第一です。
まずは、家に友だちや親戚を呼び、愛犬と慣らすところからはじめましょう。おやつを与えてもらうのも、とても効果的ですよ。
吠えなかったらほめる
コマンドに従ったり、人慣れして社会化が進んだりして、他人に対して吠えない兆候が見えはじめたらチャンスです。
吠えずに他人をやり過ごすことができたら、すかさずほめてあげましょう。ほめられることで、わんこは「これでいいんだ!」と納得することができ、次の行動に繋がります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
飼い主さんにしてみれば、家族にしかなつかないわんこというのも特別感があって可愛いものですが、外出時や緊急事態のことを考えると、やはり他人を警戒しないでいてくれる方が良いに越したことはありません。
一度ついてしまった吠え癖を治すのは容易なことではありませんが、忍耐強く頑張っていく構えが必要です。