人気上昇中の『超小型犬』とは?
ここ数年で人気が上昇している『超小型犬』の存在をご存知でしょうか。
一般的に、成犬になった時に体重が4kg未満だと予想される子犬のこと、あるいは成犬になっても体重が4kg未満である成犬を指しています。
体が小さいことから、ペット可のアパートなどでも飼いやすいとして、人気が高まっていると考えられます。
しかし、他の犬に比べて圧倒的に体格が小さいこともあり、コツや注意点を必ず熟知しておかなければいけません。無理させすぎると、体に負荷がかかり過ぎてしまい、健康に悪影響を及ぼす恐れがあるからです。
超小型犬を飼う際のコツ
超小型犬を飼う際は、体に負担がかからないように室内の環境を整えてあげることも大切です。
例えば、ソファーなどの高いところに上り下りする場合に備えて、ペット用階段を取り付けてあげることで、足腰への負担を軽減することができます。
また、散歩量も他の犬種に比べると必要ありません。むしろ、歩き過ぎてしまうと足腰に負担をかけたり、体力を消耗し過ぎてしまい、免疫力低下につながる恐れがあります。
とは言っても、散歩は社交性を養ったり刺激を受けたりするのに必要です。無理はさせず、1日10〜15分程度の短い散歩をさせたり、少し遠くまで連れて行きたい場合は、車を使ったり抱っこしたりして、その場所まで連れて行ってあげましょう。
超小型犬を飼う時に必ず注意すべきこと
超小型犬は体格が小さいため、飼いやすいというメリットはあります。
しかし、同時に体が弱いため、飼い主はさまざまな面で注意しなければいけません。
さらに、超小型犬の可愛さや迷惑の大きさから、しつけを怠る飼い主もいます。
超小型犬であっても犬には変わりないので、甘やかしたりせず、しっかり他の犬と同じようにしつけをすることが大切です。
具体的に注意すべきポイントは以下の通りです。
- 食事量は必ず管理する
- 基本的なしつけ(トイレ、吠え癖、わがまま、噛み癖など)はしっかり行う
- 高所からの落下(抱っこやソファー、ベッドなど)
- ツルツル滑るフローリングを走らせないようにする
- 無理のない範囲で散歩は毎日行う
- 拾い食いや誤飲には要注意
以上の注意点は必ず守ってください。超小型犬は、体が小さく負担が大きくかかる分、怪我や事故を引き起こしやすいです。
また、食事量を守らなければ、超小型犬ではなく小型犬サイズまで大きくなるというケースは珍しくありません。
小さな体に必要以上の食事は負担をかけてしまうので、食事管理も徹底してください。
どんな犬種がいるの?人気の『超小型犬』3選
最後に人気の超小型犬を3犬種紹介します。いったいどのような犬種が超小型犬に当てはまるのか確認してみましょう。
また、これから迎えることを検討している方も、ぜひ参考にしてください。
チワワ
超小型犬の代表といっても過言でないほど人気の高い犬種といえば、チワワです。あまりに有名なので、「チワワも超小型犬だったんだ」と驚く人もいるでしょう。
チワワも比較的アパートで飼いやすいとされていますが、古くから家の番犬を担ってきたという歴史を持っているだけあり、勇敢で警戒心が強いです。そのため、むだ吠えや噛み癖といった問題行動へのしつけはしっかり行う必要があります。
また、とても活発で運動が好きな犬種なので、超小型犬ではありながら、散歩は1日2回、1回15〜30分ほど求められます。朝晩しっかり運動させる必要がありますが、無理に早足で歩いたりすることは禁物です。
トイプードル
トイプードルは、遺伝の関係により、同じトイプードルであっても体重幅に大きく差があります。
そのため、一概に『超小型犬』とは言い切れませんが、中には超小型犬に当てはまる4kg未満のトイプードルも多くいます。最近では「タイニープードル」と名付けられることも。
トイプードルは数多くいる犬種の中でも賢いため、初心者でも飼いやすい犬種として広く知られています。しつけもある程度行うことで比較的早く学習することができ、無駄吠えなどもあまりありません。
しかし、その外見から甘やかしてしまう飼い主も多く、おやつやごはんを与えすぎたり、甘やかしすぎてわがままになってしまったりと問題が生じることも多いです。
この点をしっかり守ることで、犬の中でも飼いやすい犬種と言えるでしょう。
ポメラニアン
日本国内でも長く愛されているポメラニアンは、一般的に基準となる体重が約3kgほどと超小型犬に分類される犬種です。
しかし、元々は中型犬だった犬種を品種改良しているため、中には中型犬くらいの大きさになるポメラニアンも珍しくありません。
ポメラニアンは活発で明るく遊ぶことが大好きな犬種です。しかし、一方で繊細な一面を持ち合わせる犬種なので、時々警戒心が強く激しく吠える犬もいます。
これは祖先がサモエドなどのそり犬であったことが影響していると考えられています。
また、飼い主に対する愛情が深い傾向にあるため、分離不安を引き起こしやすい犬種です。
甘やかしすぎたり、常に一緒にいたりすることは極力控え、適度な距離感を保つことも大事です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
意外にもトイプードルやポメラニアンも超小型犬に含まれます。
超小型犬は可愛らしく飼いやすい傾向にありますが、体への負担やしつけはしっかりと考えなければいけません。迎える際は、今回紹介した注意点を必ず守るようにしましょう。