肉球を舐めると起こる悪影響
犬が肉球を舐めることはお手入れの一環としてやっている場合は自然なことなので問題ありません。しかし、暇があったら舐めていたり、炎症が起きるなどの悪影響がある場合は放置できませんし要注意です。
汚物を舐めてしまう
お散歩から帰った後、手足や肉球をお手入れしないままでいると、犬が汚物を舐めてしまうことがあります。
他の犬や野生動物の排泄物を踏んでしまっていたり、人間の食べカスやゴミを踏んでしまっていることがあります。
歩いているうちに自然と取り除かれることもありますが、肉球に張り付いたまま持ち帰ってしまった時、犬が舐めてしまうとよくありません。
混合ワクチンの接種が済んでいない場合、感染症にかかる恐れもあります。
炎症が起きる
肉球を執拗に舐めてしまうと炎症を起こしてしまうことがあります。
肉球の表面だけではなく間にも炎症が起き、赤く腫れてしまいます。
そのままさらに舐め続けてしまうと膿んでしまうこともあり、痛みや痒みも伴います。
噛んで傷つけてしまう
肉球を舐めて炎症が起きた後、さらに症状が悪化してしまうと舐めるだけでは済まず、噛んでしまうことがあります。
痛みや痒みがあり、舐めるだけでは足りなくなってしまい、噛むことで症状を緩和させようとするからです。
痛みや痒みに伴うストレスを軽減させるためにも噛み続け、肉球をさらに傷つけてしまうことがあります。
なぜ肉球を舐めてしまうのか
肉球の違和感を取り除くため
- 肉球に植物の棘が刺さっている
- 肉球に擦り傷などのケガを負っている
- 肉球が乾燥して肌トラブルを起こしている
- 肉球を虫に刺されてしまった
このようなことから違和感があり、取り除こうとして執拗に舐めてしまうことがあります。
傷や炎症や赤みがないかなど肉球をよく確認してみてください。飼い主さんの肉眼では確認されず、病院で診てもらうと虫刺されだったということもよくあります。
精神的なストレスを緩和させるため
- 慣れない環境で落ち着かない時
- 運動不足でストレスを感じている時
- 飼い主さんに構ってもらえず寂しい時
- お留守番の期間や時間が長くストレスをため込んだ時
このような時、犬はストレスを発散させるために肉球を舐め続けることがあります。
ストレスの要因となることが続いてはいないか、愛犬の精神面の健康にも目を向けてあげてみてください。
肉球を執拗に舐めることをやめさせる方法
犬が肉球を舐める行為は決して悪いことではないため、炎症が起きるなどの悪影響がない限りは、無理にやめさせる必要はありません。
- 肉球に炎症やケガがあるサイン
- ストレスのサイン
犬が肉球を執拗に舐める理由が何等かのSOSサインである可能性が高いです。まずは、理由を探ってみましょう。
肉球が乾燥している時
肉球専用の保湿剤を塗ってあげることで乾燥を防ぐことができます。
乾燥すると痒みや痛みを伴うため執拗に舐めてしまいます。
お散歩の後や寝る前などに保湿剤を塗る習慣をつけ、乾燥しないようにすることで、執拗に舐めることをやめさせることができます。
靴下を履かせる
肉球の乾燥が和らぐまでの間、炎症が治まるまでの間は、靴下を履かせておくと舐めることをやめさせることができます。
保湿剤や炎症を抑えるための薬を塗ってから5分程度で構いません。靴下を脱ぎたがる時は、抱っこしておくなど対処すると良いです。
毎日続けることで乾燥や炎症は治まります。
満足するまでお散歩や運動をさせる
なかなか時間を作れずにいるのかもしれませんが、運動不足は犬にとって一番のストレスです。
犬が満足するまで、体力を十分に使うことができるまで、ストレスを発散させることを目的にお散歩や運動をさせてあげられる時間を作れると良いです。
ストレスが緩和されれば、肉球を執拗に舐めることもなくなります。
まとめ
犬が肉球を舐めてしまうと起こる悪影響は主に3つあります。
- 物を舐めてしまう
- 炎症が起きる
- 噛んで傷つけてしまう
この3つにはそれぞれ理由があり、改善してあげることで肉球を舐める行為もやめてくれます。
肉球のトラブルやストレスが肉球を舐めてしまう原因になりやすいため、執拗に舐める時は適切にケアしてあげてください。