1.知識が間違っていても修正しようとしない
長年犬と一緒に暮らしている人は、飼い主としての経験や犬の知識が豊富にあります。
犬と一緒に過ごすことで得られた経験や知識は、すごく役立つものとなりますが、一方で身に付いた経験や知識が原因となって間違っている知識や、見直された知識を修正できない場合があります。
犬の飼い方は飼い主によって異なるといえますが、たとえば、つい最近までは飼い主と犬の関係は主従関係をハッキリさせることが大事といわれていました。
しかし、近年犬は、リーダーとの主従関係よりも仲間同士の絆や信頼関係を重要視されていたといわれることが多くなり、主従関係よりも『信頼関係』が最も大切だという認識になりつつあるそうです。
また一昔前までは、「体罰によって犬にいうことを聞かせる」「主従関係を築く」という、間違ったしつけ方でしつけを行う飼い主が数多くいましたが、今では楽しみながら犬をしつける方法が一般的となりつつあります。
数十年前から長年犬を飼っている人の中には、このような犬との新しい関係性やしつけ方を受け入れられない人が、少なからずいるようです。
実際に、私の周りにいる長年犬を飼っている人の中には、「主従関係をハッキリさせるのが大切!」「犬にあわせるのではなく飼い主の都合だけにあわせるようにしないとダメ」と、飼い主最優先の飼い方をしている人が割と多くいたりします。
自分なりの犬と接するときのルールが染みついているゆえに、新しい知識や接し方を改善しにくくなっているのでしょう。
賛否両論あるかと思いますが、このような飼い主の言動は、愛犬が幸せになりにくいNG行為となりやすいので、長年犬を飼って経験が豊富になっていても、「つねに愛犬にとってどのような接し方が理想的か」「勉強した犬の知識は本当にあっているのか」ということを考えることが大切といえそうですね。
2.周りの人に自分の意見を押しつける
犬の飼い主としての経験、そして犬の知識が豊富な人は、他の犬の飼い主にとって凄く頼りになる存在といえるでしょう。
愛犬が病気になったりしつけで困ったときに、経験豊富な人に相談すれば、良いアドバイスをもらえることが多いといえます。
ただ、そんな経験豊富な犬の飼い主の中には、良かれと思って他の犬の飼い主に自分が持っている知識や価値観を押し付けようとする人がいます。
「絶対散歩は毎日30分以上行かないとダメ」「犬にひとりで留守番をさせるとストレスが溜まるから、つねに誰かが一緒にいてあげないとダメ」「おねだりしたときにオヤツをあげると、ワガママになるから厳しくしなさい」といったように、自分の考えを押し付けようとすることがあるようです。
ほとんどの場合は、悪気なくアドバイスしているだけなのでしょうが、犬の飼い方は十人十色となりますし、飼い主には様々な事情がありますので、こういったアドバイスはありがた迷惑になることが多いですよね。
自分の得た経験や知識を、他の飼い主に教えてあげるのはとても良いことだと思いますが、同時に嫌がられてしまう可能性がありますので、もし心当たりがあるのでしたら、相手の飼い主に聞かれたときだけアドバイスしてあげることをおススメします。
3.犬に関するプライドが高い
長年犬を飼っている人は、犬の飼い主として少なからずプライドをもっているケースが多いように感じます。
実際に、私も子供の頃から犬と一緒に暮らしてきましたので、少しは犬について詳しいと思っていたりします(ですが変なプライドはもたないようにしています)
そんな犬の飼い主として自信を持っている飼い主は、犬の飼い方や知識について何か言われるとムキになってしまう場合があるそうです。
自信をもって犬を飼うのはすごく良いことだと思いますが、自信やプライドによって改善すべきことに手をつけられないのは、とても残念なNG行為といえるでしょう。
長年犬を飼って飼い主として自信がついても、そのときの状況によって改善すべき部分は数多くあるといえますので、いつも謙虚な気持ちを心がけることをおススメします。
4.自分の知識や経験を過信しやすい
犬と長年一緒に過ごしてきた人は、知識や経験が豊富なので気持ちに余裕があることが多いといえます。
その結果として、何か問題が起きたとしても少々のことなら落ち着いて対応できることがよくあります。
つねに落ち着いた対応ができるのは、犬の飼い主にとってとても良いこととなりますが、一方で犬を飼うことに慣れると大ざっぱな飼い方をしてしまったり、自分の知識を過信してしまったりしやすいともいえます。
「犬がこの仕草をしているときは喜んでいる」「病気のような気もするけれど、このくらい元気があれば大丈夫」といったように、自分が長年犬と過ごしてきた中で得た、知識や経験を信用しすぎることで、愛犬がどの様な状態かを飼い主だけの判断で決めてしまうことがあるのです。
もちろん、経験や知識が合っていて、そのまま問題を解決できることもたくさんあると思いますが、仕草や行動の意味、病気の症状などはそのときの状況によって大きく異なることがありますので、判断を間違えてしまうことも少なからずあると言えるでしょう。
実際に長年犬と暮らしている飼い主は、意外にもある程度症状が進行するまで愛犬の病気に気づいてあげられないことが多々あるそうです。
事実、私も愛犬が少し不調になっていても、「このくらいなら問題なさそうだな」と感じることがあったりします。
しかし、こういった飼い主の考えは、とても危険となるのでNG行為といえるでしょう。
私の愛犬の場合だと、以前元気そうに見えていたけれど、定期健診をしてみると心臓が肥大していたり、血液検査で数値に異常があったりといったケースがありましたので、経験や知識を過信しすぎないように日頃から心がけることをおススメします。
まとめ
今回は犬を飼って長い人がしがちなNG行為を4つお伝えしました。
- 知識が間違っていても修正しようとしない
- 周りの人に自分の意見を押しつける
- 犬に関するプライドが高い
- 自分の知識や経験を過信しやすい
犬と長年一緒に暮らしていると、つい上記のようなNG行為を行いがちになってしまいます。
犬によっては、「知識や経験が通用しない」「勉強して得た犬の知識が実は間違っていた」といったことは割とよくありますので、犬の飼い主歴が長い人は自分の知識や経験を過信しすぎないように気をつけることをおススメします。
とはいえ、ある程度の心の余裕や自信は愛犬にとってとても頼りになりますので、ある程度ドシっ!とした態度で構えることも必要といえるでしょう。
経験と知識、謙虚さを兼ね備えた飼い主が、理想的な飼い主といえるかもしれませんね。