犬はどうして人間を噛むの…?
犬の「噛み癖」は、犬を飼っている方を悩ませる問題行動の一つです。
甘噛みのうちはまだ良いです。本気で噛まれると、歯形がくっきり残って血が出たり、内出血になるくらい痛いです。
私自身が経験者なので、凄くよく分かります。
そもそも、犬はどうして噛むのでしょうか?理由はいくつか考えられます。
《犬が人間を噛む理由》
- 遊んで欲しい
- 自分のものを守りたい
- 怖いと感じている
- 抵抗の意思表示
噛み癖があると、誰かを噛んで怪我をさせる可能性があり、家に知り合いを招いたり、ドッグランに連れて行くのも躊躇してしまいますよね。
犬の自由度を上げるには、噛み癖が習慣化する前に直しておくのが賢明です。
犬の噛み癖を直す方法
1.低い声で叱る
高い声は、叱るときには不向きです。男性の言うことを聞く犬が多いのは、地声が低いことが関係していると言われています。
意識的に低い声で叱ることで、「いけないことをしてしまった」と犬が認識します。立ち上がった状態で見下ろしながら叱ると、より効果的です。
2.無視する
噛まれても反応せずに無視する方法です。一切目を合わせずに、触ったり撫でるのも控えて下さい。
家の中であれば、犬をそのままにして別室へ行くと「あれ、何か悪いことしちゃったかな?」と犬に思わせることが出来るでしょう。
時間は15〜30分程度を目安にします。良心が痛むかもしれませんが、犬のためにじっと我慢です!
3.大きな音を立てる
犬は大きな音が苦手です。その心理を利用して、しつけに用いる方法になります。
例えば、「手を叩いて音を出す」「壁を叩く」など、音はどれか1種類に絞り、短く1回だけ鳴らすのがポイントです。犬の位置から見えないように行って下さい。噛むと嫌なことが起こる、と犬に思わせます。
音に慣れてしまうと効果がなくなるので、使用頻度を下げるために他の方法と併用して行いましょう。
やってはいけないNG行為
長い時間叱り続ける
必要以上に長い時間叱っていても、犬には通用しません。ストレスだけが増殖し、あくびや体を掻くなどのカーミング・シグナルを見せるようになります。
叱る側としても疲れてしまうので、叱るときは短時間集中の一択に限ります。
マズルを掴む
マズルとは、鼻先から口元にかけての部位を指します。昔は犬が悪いことをしたときに、マズルを掴む「マズルコントロール」が浸透していました。
しかし、マズルは犬の急所であり、不快感やトラウマを植え付ける原因になるため、最近では、マズルを掴む行為に対して反対派の意見が挙がっています。
犬が自分の尻尾を噛んでいる!
子犬に見られる行動として、自分の尻尾を追い掛ける「尾追い」があります。
これだけだと遊びであることが多いのですが、尻尾を噛んでいるときは要注意です。「常同障害」と呼ばれる心の病気が考えられます。
《尻尾を噛むことが多い犬種》
- 柴犬
- ポメラニアン
- ジャックラッセルテリア
尻尾を噛みちぎったり、傷口が悪化する前に動物病院を受診しましょう。
まとめ
噛み癖を直すための方法を3つご紹介しましたが、犬の性格に合わせたしつけを行って下さいね。犬を追い詰めることが目的ではないので、精神的に追い込まないよう気を付けましょう。
良いことが出来たときはしっかり褒めて「叱る×褒める」のメリハリを付けると、犬の成長に繋がっていくはずです。
飼い主からの褒め言葉は、犬にとって一番のご褒美ですよ♡