1.毛玉ができる
ブラッシングをサボると毛玉ができます。“毛玉ができたらブラッシングをすれば良い”と考える飼い主さんもいらっしゃるようですが大きな間違いです。小さな毛玉でも一度できるとそう簡単には取り除けません。
無理にブラッシングをして取り除こうとすると犬は痛がりますし、もっとブラッシングを嫌がるようになります。
毛玉って意外とたやすく考えられがちなのですが、ひとつできるだけでも犬にとっては苦痛です。
2.皮膚が炎症を起こす
ブラッシングをサボると毛玉ができ、毛玉ができると皮膚が引っ張られて違和感や痛みが起こります。
解消しようとして犬が皮膚を引っ掻くと傷ができます。その傷から炎症が起こり、気づかれずに放置されると皮膚病へと悪化することがあります。
3.通気性が悪く蒸れやすくなる
ブラッシングをサボると毛玉ができ、通気性が悪くなります。すると、毛玉の周辺の皮膚は蒸れやすくなり、雑菌が繁殖しやすい状態を作ります。
一時的な皮膚の炎症だけではなく、慢性的な皮膚病を患ってしまう原因にもなりやすいです。
4.不衛生な状態になる
ブラッシングをサボると被毛や皮膚は不衛生な状態になります。毛が絡んだままになったり、汚れやフケが付いたままになってしまいます。
毎日の汚れは被毛や皮膚に蓄積され続けます。月1回のトリミングに通っているだけでは衛生は保たれません。
しきりにカキカキするなど痒がっていませんか?皮膚に赤みはありませんか?体臭が強くなっていませんか?ブラッシングをサボり、不衛生な状態だからこその症状です。
5.カビが繁殖する
ブラッシングをサボると糸状菌と呼ばれるカビに感染し、犬の皮膚糸状菌症という病気を起こす危険があります。犬だけではなく他のペットにも感染しますし、糸状菌の中には人に寄生するものもあります。
稀ではありますが、飼い主さんへの感染もみられます。治療には高額な費用がかかることがあるため、日々のブラッシングで早く異変に気付き、できるだけ早く治療できるようにしたいものです。
ブラッシングをサボらないためのコツ
お散歩の後にブラッシングする
これが最もブラッシングをサボらずに習慣化することができる方法です。そして、愛犬の衛生も保たれます。
お散歩の後、手足を拭いたり洗ったりしますね。その時、ササっとブラッシングもしてしまいましょう。
外から持ち帰ったホコリや花粉や汚れを落とすことも目的のひとつです。
良いブラシを買う
100円ショップやホームセンターでも格安で手に入る犬用ブラシですが、材質によっては静電気がおこり余計にホコリや汚れを吸いつけてしまいます。目的によってブラシの種類は変わります。
ムダ毛や絡みをとるならスリッカーブラシ、艶を出すなら獣毛ブラシが向きます。少し高くてもしっかりしたつくりのブラシは長く使えます。
持っておきたいブラシ
- スリッカー
- 獣毛ブラシ・ラバーブラシ
- コーム
- ピンブラシ
スリッカーとコームがあれば、どんな犬種のブラッシングにも対応することができます。パグやフレンチブルドッグなどの短毛種であれば、獣毛ブラシやラバーブラシのみでも対応可能です。
被毛の毛流れを整える目的でコームも持っておきたいですね。
ポメラニアンやシーズーなどの長毛種の被毛を美しく保ちたい時は、艶出しの目的がある獣毛ブラシ、流れを整える目的のあるピンブラシがあると便利です。
まとめ
犬のブラッシングをサボると起こる危険なことを4つ解説しました。
- 毛玉ができる
- 皮膚が炎症を起こす
- 通気性が悪く蒸れやすくなる
- 不衛生な状態になる
- カビが繁殖する
どれも皮膚の健康に直結しています。日ごろからブラッシングを行い毛並みを整えるとともに皮膚や被毛ののチェックを行いましょう。