病院で『困った飼い主』と思われてしまう4つの行動

病院で『困った飼い主』と思われてしまう4つの行動

どんなに愛犬のことを愛していても、間違った愛し方や、動物病院やしつけでの対応で自分勝手な行動をすると、回り回って愛犬が辛い思いをすることがあります。知らず知らずの内に困った飼い主になっていたなんていうことのないように、気をつけたいポイントを整理しました。

お気に入り登録

気づかずに困った飼い主さんになってはいませんか

診察を受けるトイプー

愛犬と一緒に暮らしている飼い主さんであれば、動物病院の先生やスタッフから「こんな飼い主さんはちょっと困る」と思われたくないとか、しつけのできない飼い主にはなりたくない等と、誰もが思っておられると思います。

しかし、いざとなると我が子可愛さについつい自分勝手になってしまったり、見栄を張ってしまったり、思うようにしつけられなかったりしてはいませんか。その結果、大切な愛犬が被害を被ってしまうかもしれません。

今回は、ついついやってしまいがちな困った飼い主さんにならないための注意ポイントを整理しました。なお、マナーを守るのは大前提なので、今回はマナーについては触れていません。

動物病院でみかける困った飼い主さん

獣医師と飼い主

獣医師さんや看護師さんからよく耳にする困った飼い主さんは次のようなタイプの方です。

  • 事前に調べた本やインターネットの情報を鵜呑みにして獣医師の話を聞かない
  • 聞かれたことに正直に答えない
  • 曖昧な説明しかできない
  • 「かわいそう」が先に立ってしまって何もできない

上記の指摘について1つでも耳が痛いと思われた方は、少し注意が必要かもしれません。正しく投薬できない、気をつけるべき点に目が行き届かない、愛犬の症状を正確に伝えられないことで、結局辛い思いをするのは愛犬だということを忘れないようにしましょう。

診察される犬

事前に調べた本やインターネットの情報を鵜呑みにして獣医師の話を聞かない

事前に調べた情報がどんなに正しくても、愛犬の状況に当てはまるとは限りません。

実際の愛犬を診ている獣医師や看護師の話をよく聞き、不明点や疑問点については質問をして、納得がいくまで話し合うようにしましょう。

聞かれたことに正直に答えない

獣医師や看護師は、愛犬の状態を正しく把握するためにいろいろな質問をします。

中には質問責めにあっている気分になり、つい小さな嘘を答えてしまうこともあるかもしれません。決して責められている訳ではありませんので、自分のミスも含めて正直に答えましょう。

曖昧な説明しかできない

愛犬と一番長く接している飼い主さんが、最もよく愛犬を見ています。自信を持って自分が把握している状況を説明しましょう。

そのためにも、普段の様子のポイントだけでも簡単に記録しておくと良いでしょう。

「かわいそう」が先に立ってしまって何もできない

愛犬がどんなに嫌がっても、必要な薬はきちんと飲ませ、歯磨き等の必要なケアはしっかりと行う勇気と責任感を持ちましょう。

しつけを失敗する困った飼い主さん

吠える犬

愛犬のために良かれと思ってしていることが、愛犬を混乱させ、間違った学習をさせてしまうことがあります。飼い主さんと良い関係を築けずに辛い思いをするのは愛犬です。しっかりしつけているつもりが実は失敗している困った飼い主さんにならないためには、下記のような注意が必要です。

愛犬は、飼い主さんの言葉の内容とは無関係に、話しかけられると喜びます。逆に、無視されることがとても辛いお仕置きになります。この点をよく理解してしつけを行わないと、うまくしつけられません。

たとえば、かまって欲しくて吠えている愛犬に「静かにしなさい!」などと叱りつけると、犬は「吠えるとかまってもらえる」と学習してしまい、無駄吠えを助長することになります。吠えている最中は無視し、静かになったら「いい子だね」と声をかけて褒めてあげましょう。

愛犬との上手な接し方

アイコンタクトする犬

愛犬と良い関係が築けるようにするためのいくつかの工夫点をご紹介します。

1)1日に数回は愛犬と目と目を合わせてアイコンタクトをとりましょう
アイコンタクトをとることで、愛犬と飼い主さんとの間に親子間の愛情と同じような深い絆が結ばれることが分かっています。

2)食事や遊びは飼い主さんが主導権を取りましょう
ご飯、おやつや遊びを催促されても、応じてしまってはいけません。必ず主導権は飼い主さんが取るようにしましょう。

食事でも遊びでも、もし愛犬が誘ってきた場合は、一旦愛犬にその子が得意な「お座り」や「待て」などをさせて、できたご褒美として与えるようにしましょう。

3)愛犬の身体中どこでも触れるようにしつけておきましょう
立たせたり仰向けにさせたりして、顔、耳、口の中をはじめ、背中、四肢、お腹、肉球、お尻、しっぽなど体中のすべての箇所を触れるようにしておきましょう。これができないと、いざという時に困ります。

まとめ

獣医と犬と飼い主

どのような飼い主さんも、なりたくて困った飼い主さんになっている訳ではないはずです。犬の習性を正しく理解していなかったり、犬の個体差や環境差の大きさを考慮できなかったり、動物病院のスタッフの忙しさに気を使いすぎてしまったりした結果、困った飼い主さんになってしまっているのかもしれません。

困った飼い主さんの困った行動の結果は、愛犬に返ってきます。そんなことのないように、今一度ご自身の行動を振り返ってみると、思わぬところで困った行動をしてしまっていることに気付けるかもしれません。

はてな
Pocket

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    20代 男性 匿名

    本やインターネットよりも獣医のほうが正しいだろう。本には乗らない症状も獣医なら答えるしネットは信用性に欠けます。実際見てる獣医が不明点、疑問点をしっかり説明だってしてくれます。
    正確に答えなければ適切な診察が出来ません。毎日愛犬を見てる飼い主ではないのだから普段の様子なんかわかるはずがない。毎日一緒にいる飼い主が正直に答えなければ適切な診察が出来ず愛犬を苦しめます
    曖昧な説明しかできないのは愛犬をよく見てないから。一番近くで一番長くいる飼い主が一番良く知ってるはず。近しい人が解らなければ診察のしようがありません。
    嫌がっても適切な治療は行うべき、放っておいて苦しむのは愛犬だ。飼ったからには責任を持つ、これは飼い主として当然の義務!
    最近のしつけ事情を知ってますか。知らないならプロを頼ってください。性格によって適正不適正があります。頼らないなら人一倍努力して下さい。努力なしでは生きれない
    アイコンタクトは躾、トレーニングの面だけでなく日々の生活にも必要不可欠、アイコンタクトなしでは生きれない
    飼い主が全ての主導権を握ります。それさえすれば大方なんとかなります。全ては飼い主が握ってると理解できれば忠実になってくれます 
    体中触れるようにならないと触診が満足に出来ません。どの箇所を触れても大丈夫な様に日々タッチングを行いましょう。そうすれば病院に行く前に気づいたり診察に必要な判断材料になります。愛犬を守るのは間接的には獣医、直接的には飼い主です。命を握ってるのは自分でもあることを忘れないで下さい
    獣医は貴方の質問に対する回答から必要な診察を判断します。診察なれしてる犬は居ないでしょう。不適正な診察をしても愛犬が苦しめますし必要な診察が出来なければいつまでたっても治らないし悪化するだけです。先程も言いましたが愛犬の命を守ってるのは飼い主です。愛犬の為にも獣医の為にも適切な回答をして下さい。 あと余談ですが多分俺は他の飼い主よりも遥かに診察室にいる時間が長いです。どんな小さな不明点。疑問点を聞きますし理解できなければ理解できるまで説明してもらいます。愛犬を守るのが俺の役目なので今聞けることはとことん聞きます
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。