地面を嗅ぐようにして、せわしなくクルクルと回転する…。
犬を飼っている方には、お馴染みの光景かと思います。
犬は、いつものトイレポイントにたどり着いてもすぐに用を足さず、なにかを確かめるように何度も回転していることが多いですよね。
飼い主にはそれが合図となって犬が排泄したがっていることがわかりますが、しかし、何故犬たちは回転するのでしょうか?
調べてみると、二つの理由のあることがわかりました。
地球の磁力が関係している?
犬には、体内に生体磁石という地球の磁界をキャッチできるコンパスのような機能があります。
英動物専門誌フロンティアズインズーオロジーに掲載された報告によれば、犬は排泄のとき、生体磁石によって地球の磁場をとらえ、南北に体を沿わせようとして回転しているとあります。ちょうど、方位磁石の針のようですね。
なぜ南北を向きたがるのかはわかっていませんが、磁場が安定しないときは南北を向くことをあきらめるそうですから、磁場の影響の強さがかんがえられます。
生体磁石は、ミツバチダンスでおなじみのミツバチや、伝書鳩や渡り鳥で知られる鳥などにも備わっていて、一部のほ乳類にもあるそうです。
どうやら人間にもあるそうなのですが…、さすがに方角まではわかりませんね。
ちなみに、インドのヴァーストゥという風水でも、排泄のときは南北を向くと良いとする教えがあります。犬の行動となにか関わりがあるのでしょうか?気になるところです。
排泄をするときは無防備
もう一つ、犬が排泄のとき回転するのには、周囲に危険がないかを確認するためという理由があります。
排泄をするとき、動物は皆どうしても無防備になります。用を足すまではそこから動けませんし、通常より隙が出来てしまいます。ボンヤリと用を足していたら野生では命を落としかねませんから、よく効く鼻であたりを確認するために回転しているのです。
犬の野生の血がそうさせているんですね。
まとめ
現代の日本において、人が排泄のとき周りを警戒することはあまりありません。むしろ、トイレという個室は、忙しない日常においてホッとする場ではないでしょうか。
そんな人間とは違い、犬は、どれだけリラックスできる環境にあっても隙が生まれるときの警戒を怠りません。ここに人間と犬の進化の違いを見ることができると思います。
排泄のとき犬がグルグル回っているのを見たら、キミも立派な犬だったんだね。と思って見守ってあげてください。散歩の最中のときは、後処理を忘れずに。
ユーザーのコメント
女性 ププ美
40代 女性 モカ
理由は迄解明されていないようですが、その位置がより安全なのか?きっと動物は敵にお尻を向けて用を足すことはないと思うので、もしかしたら動物の行動はすべてその磁場によって決まったパターンがあるのかもしれませんね。わんこがうんちをするとき、今度はじっくり観察してみたいと思います。
50代以上 男性 ten
しかし、うちの犬の場合は周囲を警戒してクルクル回るというのは当てはまらないように思います。車が来ようが向こうから犬が来ようがお構いなしなので。
それにしても不思議なのが、犬は排泄中、特に大便を排泄中はどうしてあんな情けない表情をするのでしょうか。「お願いだから見ないでくれ」とでも言ってそうな顔なので、なんとなく気を遣ってしまいます。
女性 シュナ
ちなみにうちはお外でのウンチの際は、くるくる回って必ずおしりを私の方に向けて行ないます。人間の感覚でいくととても失礼なことのように感じますが、犬は安心している人の方にお尻をむけると知ってからはその行動さえもかわいくてしかたありません。これからも安心してもらえる飼い主になれるようがんばりたいと思います。