こんなとき、犬は居心地の悪さを感じている!
大好きな飼い主と暮らす家の中であっても、状況や環境によっては、犬も「居心地が悪い」と感じることがあります。例えば、下記のような状況、あるいは環境である場合、居心地の悪さを感じやすいです。
- 家族が喧嘩している
- 室温が適切ではない
- 他の人や犬につきっきりで放置されている
- 留守番が長く寂しい
- 周囲の音がうるさい
いかがでしょうか。皆さんの愛犬は、このような状況に置かれやすい、あるいは環境で暮らしているのではないでしょうか。飼い主にとってはなんてことない環境であっても、犬にとっては一大事です。
特に、家族が喧嘩していたり、家族環境が変わったりしたことによって、家族の自分への接し方が変わってしまったりすると、犬は敏感に反応します。その結果、「居心地が悪い」とストレスを溜め込んでしまうこともあるのです。
犬が居心地が悪いと感じているときにする仕草や行動
では、犬が居心地の悪さを感じているとき、どのような仕草や行動を見せているのでしょうか。ここでは5つの仕草や行動を紹介するので、愛犬が下記のような行動を見せていないか確認してみましょう。
1.息遣いが速い
犬は体温が高くなると、パンティングと呼ばれる呼吸法によって、体温調節をします。これは、室温が高いときなどに見られることが多いです。特に夏場は、室内であっても適切な室温が保たれていないことで、熱中症になる恐れもあります。
また、家族同士が喧嘩していたり、家の中の雰囲気が悪かったりすると、ストレスから自分の気持ちを落ち着けようとパンティングすることもあります。
2.何度もトイレを失敗して見せる
家族に新たに赤ちゃんがやってきたり、子犬がやってきたりすると、どうしても家族はそちらに目を向けてしまいます。犬はこうした家族環境の変化に敏感です。
新しくやってきた赤ちゃんや子犬にばかり構っていると、「僕のことを誰も見てくれない」「私に構ってくれない」と居心地の悪さを感じ、ストレスを溜め込んでしまいます。すると、自分に注目を集めようと、わざと粗相をするなど問題行動を起こすことがあるのです。
わざとトイレを失敗する場合は、構わず黙々と片付けるようにしましょう。しかし、それで終わらせるのではなく、直近の自分の行動を反省し、愛犬との時間を作ることを忘れないでください。
3.穴を掘るような仕草を繰り返す
居心地の悪さを感じた際、気を紛らわせようと常同行動をとることがあります。そのうちの1つに、穴を掘るような仕草が当てはまります。床はフローリングなのに、なぜか穴を掘るような仕草を見せることはありませんか。これは間違えて掘っているのではなく、気を紛らわせるために、犬の本能的な行動をあえてしているのです。
4.部屋の中をウロウロと歩き回る
家の中の雰囲気が悪くなっていたり、なかなか構ってもらえなかったりし、居心地の悪さを感じた犬は、部屋の中をウロウロと歩き回ることがあります。
手持ち無沙汰で何もすることがなく、さらに居心地の悪さを感じている状況を解消しようと、気を紛らわすためにウロウロと歩き回っているのです。時々、ウロウロと歩き回りながら、飼い主をチラチラと見る犬も多いので、このサインを見逃さないように気を付けましょう。
5.飼い主の周りで何度も体勢を変える
居心地の悪さを感じた犬は、安心感を求めるため、飼い主の傍にやってくることがあります。飼い主の隣や近くで、何度も態勢を変えて休憩場所を探すような行動をとっているときは、居心地の悪さを感じ、自分にとってベストポジションを探している状況です。
外から聞きなれない音が聞こえているなど、不安を感じることがあるのかもしれません。そのために、飼い主の傍で落ち着こうとこのような行動をとっているのでしょう。「大丈夫だよ」と優しく声をかけ、撫でてあげたり、愛犬が安心するようなスキンシップや抱き方をしてあげたりするなど、飼い主としてできる不安解消法を実践しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬が居心地の悪さを感じている場合、多くがストレスをためています。このサインを見逃し、放置してしまうと、信頼関係が崩れてしまう恐れすらあるのです。愛犬の「居心地が悪い」サインを見逃さず、適切な対応をとるようにしましょう。