ペットフードロスとは
ペットフードとは犬や猫をはじめとする、家庭で飼育される小動物に与える食事です。お店に並んでいるドライタイプのドッグフードやキャットフードもそうですし、缶詰タイプのもの、あるいは小鳥の餌やハムスターの餌などもこれに含まれます。
ペットを飼育していれば、お店に陳列されて市販品として流通しているペットフードは目にしたことがあると思います。これらはいつお店にいってもずらっと並んでいることが多いですね。大きいペットコーナーがあるお店では棚いっぱいに並んでいるフードですが、これらも実は消費期限があることは御存じでしょうか。
また、実際に朝晩の食事用に購入したフードや、おやつとして買ったフードやトリートも、犬たちの口に合わずちっとも食べてくれないということはありませんか?封を開けたものの、ちっとも食べてくれずに丸ごと捨ててしまう(あるいは新しいものを買ってしまって忘れてしまう)なんて経験はないでしょうか。
このようにお店や家庭では犬猫(ペット)が食べないまま捨てられてしまうペットフードロスが大きな問題になりつつあります。一件一件は小さな量ですが、これが大きくなっていくと水や土地を利用しているのに無駄となり資源の有効利用ができないことになり、また生産、加工、流通から廃棄までに発生する温室効果ガスの増加による環境負荷も増大していくことになります。
しかしこれらは人間の食糧に関する統計のようにしっかりとしたデータがあるわけではありません。ペットフードは雑貨に分類されてしまうため、詳細がつかみにくいといわれています。
ペットフードロスを減らすとどうなるか
犬猫が食べるものも、人間が食べるものも、大きくとらえれば全く同じ肉や穀類といったものです。人間がフードロスで食材を無駄にするのも、ペットフードを捨ててしまうのも同じといえます。
人口が増えている地球において、食糧や水の確保はとても大変なことです。食糧となる資源を無駄遣いしなければ、分配方法によっては飢餓を少しでも減らすことができるかもしれませんし、無駄を省けば農業によって発生する温室効果ガスを減少させることができるかもしれません。
またなにより食材の無駄を省くことで余計な支出をすることが減り、家計の一助となることは間違いないでしょう。それによって経済的な理由からペットを手放すという悲しい結果を避けられる可能性があります。
ペットフードロスを減らすには
ペットの嗜好性を把握する
ペットフードを購入して困るのが、「買ったのに食べてくれない」でしょうか。せっかくおいしそうなフードやおやつを買っても、犬たちの好みでなければにおいを嗅いだだけで顔をそむけてしまうこともあります。またいくら好きな食べ物でも、具合が悪ければ全く食べないなんてこともよくあります。
これを回避するためには、やはり日頃から犬の好みと体調をしっかり把握しておくことが大切ですね。においや食感を気にする子も多いので、初めは大袋で購入せずに小分けのフードで試してみるもの良いでしょう。おやつなどは試供品などを利用して、好みを探ってみるのもよいですね。
食べないものは寄附する
いま全国では動物愛護団体が多数活動しています。これらの活動には多額の資金が必要です。その資金は動物たちの世話に使われたり、スタッフのために使われたりしますが、これを支援することができるかもしれません。
家庭で購入したペットフードをペットが食べなかった場合、あるいは買いすぎてしまって余らせてしまいそうな場合、これを捨ててしまうのはもったいないですよね。そこでお近くの動物愛護団体やペットフードを必要としているところへ寄付をすることも考えてみてはいかがでしょうか。
また、寄附だけでなくフリマサイトなどで販売することも可能かもしれません。いずれの場合も可能な限り消費期限前のものの方が良いでしょう
まとめ
環境問題、経済的な問題などが絡むペットフードロス。しかしこれらを少しでも減らすには皆さんの「もったいない」という気持ちです。
必要ないものは買わない、譲り合う、必要な人に送るなどして、少しでも無駄になるものを減らしていきましょう。