1.ヨーグルト
発酵食品の整腸作用は、人間だけでなく、わんこにも有効です。発酵食品と一口に言ってもさまざまなものがありますが、わんこに一番オススメなのはヨーグルト。お手軽ですし、乳製品の味を好むわんこは多いので、初めてでも抵抗なく食べてくれるでしょう。いつものフードの上に、スプーン一杯程度のヨーグルトをトッピングしてあげると良いですよ。
ただし、いくつか注意したい点もあります。まず、ヨーグルトはプレーンヨーグルトを選ぶということ。人間用に味付けされた加糖ヨーグルトは、わんこにはNGです。また、トッピングの量にも注意が必要です。腸内環境を整えてくれるヨーグルトですが、あくまでも乳製品。与えすぎてしまうと、かえって下痢をしてしまうわんこもいます。
2.茹で汁や出汁
さまざまな食材を煮込んだ茹で汁や煮汁、出汁などをフードにかけてあげるのもオススメです。食材から溶け出した栄養素を摂取できるのはもちろんのこと、ほど良く温かいスープは香りが立つので嗜好性も上がり、わんこのフードの食い付きも良くなります!醤油やみりんなどの調味料で人間用の味付けをする前のお鍋から、汁だけを少し取り分けるなんて与え方も可能です。特にお肉やお魚の味の染み出したスープはわんこも大歓迎ですよ。
ただし、注意したいのは、わんこにNGな食材を一緒に煮込んでしまっていないかということ。特にネギ類はわんこNG食材としてよく知られていますが、人間の食べる煮物やスープには定番なので、入れてしまっていないか確認が必要です。また、熱すぎるスープは火傷の危険もあるので、人肌に冷ましたものをかけてあげるようにしてくださいね。
3.魚
魚というと、わんこというより猫の好物というイメージが強いかもしれませんが、わんこの健康のためにもとても大切な栄養素をたくさん含んでいます。以前、流行った曲で「さかなを食べると頭が良くなる」というフレーズがありましたが、まさにその通り、魚にはわんこの認知症予防にも効果のあるDHAやEPAが豊富に含まれているのです。特にオススメなのは、サバやサンマなどの青魚、また、マグロや鮭にも同様の栄養素がたくさん含まれています。
魚の切り身をトッピングするのは少し手間がかかりますから、わんこのおやつ用のお魚キューブやジャーキーを割いてあげたり、魚粉や削り節をかけてあげたりするのでもいいですね。
4.えごま油
わんこの認知症予防という観点では、えごま油もオススメできる食材です。近年、認知症の予防や治療で注目されているのが、オメガ3脂肪酸という不飽和脂肪酸。認知症を発症したわんこに、オメガ3脂肪酸強化食を一定期間与えたところ、症状が改善されたという研究結果も出ています。
えごま油には、このオメガ3脂肪酸系のαリノレン酸が豊富に含まれているのです。また、αリノレン酸は認知症予防だけでなく、わんこのアトピー性皮膚炎にも効果があるといわれています。小さじ1杯程度をフードにかけてあげると与えやすいですよ。
注意したいのは、他の油が混ぜられたりしていない、純粋なえごま油を選ぶこと。不安な場合には、わんこ用のえごま油も市販されているので、それを購入すると良いでしょう。また、健康に良いとはいえ、油は油。カロリーが高いですから、与えすぎは肥満の元です。適量を与えるように注意しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?おいしくて、健康のためにもなるトッピングなら一石二鳥ですよね。また、手作り食はハードルが高いと感じている飼い主さんも、まずはトッピングから始めてみると面白いかもしれませんよ。