虐待から救われた犬
2本とも折れた前足
RSPCA (英国王立動物虐待防止協会) サウスオーストラリアで保護されたのは、小型犬種オーストラリアン・テリアの「チャーリー」。
保護された経緯については不明ですが、チャーリーの前足は虐待により2本とも折れていました。
しかし、あろうことか当時のチャーリーの飼い主は獣医に連れて行くこともせず放置したのです。骨折ですから想像を絶する痛みだったはずですが、保護されるまでの1週間余りチャーリーは耐えていたのです。
手術
RSPCAが費用を負担してチャーリーの足の手術が行われ、一時預かりの里親さんを手配してくれました。
※RSPCAはすべて寄附金のみで賄われている非営利団体です。
手術後はベッドから出ないように24時間体制で見守りました。再度骨折するようなことがあればもう再生は難しかったからです。
そのおかげで、再度骨折することなく回復していきました。
フラッシュバック
一時預かりの里親になってくれたヘザーさんが、チャーリーが保護された頃の様子を語ってくれました。
チャーリーにはまだ虐待の記憶があり、フラッシュバックが起こった時には、体を丸めて足を上げ、目を大きく見開くという見るに耐えないものでした。
一時預かりから永遠のおうちに
懸命にお世話をしてくれた一時預かりの里親さんだったヘザーさん。なんと素晴らしいことに、彼女が永遠の飼い主さんになってくれたのです!
回復したチャーリーは、他のわんちゃんたちと走り回れるほどになりました。
最後に
体にも心にも大きな傷を負ったチャーリー。犬は悪意のない純粋な生き物です。虐待という悪意の塊のような行為を理解できるはずもありません。何故こんなことをされるのか分からず、飼い主を恐れても憎むことはなく、ただただ我慢していたはずです。どんなに苦しかったことかと考えると胸が痛みます。新しい飼い主さんの愛情をいっぱい受けながら、虐待の記憶が消えて行くことを願います。
RSPCAの素晴らしい活動と、チャーリーの元気になった姿をぜひ動画でご覧ください。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:RSPCA South Australia
RSPCA South Australia
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