恐怖、そしてうつ状態
発見・救出
ごみの山の中でフェンスにからまって動けない犬を発見し、保護団体Takis Shelter のタキスさんが、犬を開放しようと試みました。犬は人を怖がって暴れるため、なかなかうまく行きません。
やっとフェンスから犬を抱え上げました。咬まれないように口輪をしたようですね。
そして、犬の目が見えないことに気づきました。それで余計に怖がっていたのです。
保護施設でキャリーケースからおびえる犬を出します。
「アレックス」は吠えたりうなったり、牙をむいたり。
どんなになだめても、アレックスの気分は改善せず、落ち込んだままです。食べることさえ拒否するのです。
なんとか、手から食べさせました。しかし、ここから気分が上がっていくこともありません。
犬のグループに入れれば元気になるかと、仲間の犬たちの間に入れてみても、ただ怖がって逃げまどうだけでした。
その後も、この通り。チーーン。
大勢の犬がだめなら、大人しいオスの「フィーゴ」1匹だけとならどうだろう。試しに、別の囲いに、2匹だけで様子を見ることにしました。ちなみに、アレックスは避妊を、フィーゴは去勢を、まだしていません。ということは…?
その後
この2匹の組み合わせは、思惑通り、うまく行きました。その結果として、後日、アレックスは8匹ほどの子犬を産み、育てたのです!
タキスさんは、うつ状態のアレックスを救う最終手段として、アレックスに自分の家族を作らせました。普通、保護犬には避妊、去勢を行います。その正反対のことをしたわけで、タキスさんの周囲には、反対意見が多数だったそう。でも、アレックスは子犬たちを産み、育てる中で、うつを克服し、元気になりました。
これが正解かどうかは、誰にもわかりません。ただ、家族と一緒に過ごして元気になった犬がいる、という事実を、動画でご覧ください。
動画を見ることは保護支援にもつながります!
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Takis Shelter
ユーザーのコメント
女性 ちゅーも
避妊や去勢をして人を信頼してもらう過程を大切にしてもらいたいですね