何でもかんでも与えてはならない理由「犬用編」
犬用として販売されている食べ物なら、何でもかんでも与えても大丈夫!なんてことは決してありません。大切な愛犬には、いつまでも健康に元気に長生きしてほしいですよね?病気や症状で苦しむ姿は見たくないですよね?犬用だからといって、何でもかんでも与えてはいけない理由をご紹介します。愛犬のごはん選びやおやつ選びなどに、ぜひ、ご参考ください。
また、後半では、人間の食材や食べ物を何でもかんでも与えることの危険性についてもご紹介します。パンのおすそ分けしていませんか?野菜や果物なら大丈夫と安易に考えていませんか?焼いた肉なら安全だと思っていませんか?実は、危険な行為かもしれません。
犬用の食べ物を何でもかんでも与えてしまう危険性「添加物」
今、愛犬に与えているごはんやおやつを購入するとき、原材料の表示を確認しましたか?犬の健康を害してしまう危険性のある原材料が含まれていないかどうか、確認してから購入するようにしましょう。
注意したいものは、「保存料」「着色料」「酸化防止剤」「保湿剤」などの添加物です。
- ソルビン酸カリウム(カビや細菌が増殖することを抑えるための保存料)
- 赤106、黄4、青1(などの色を鮮やかに見せるための合成着色料)
このようなペットフードに含まれる添加物はペットフード安全法で安全基準が設けられており、安全性などに対する基準を満たされたものが販売されています(https://www.maff.go.jp/j/syouan/tikusui/petfood/)。
しかしこのような添加物に対して敏感な犬もいますので、このような表示があるごはんやおやつには注意しましょう。大容量のごはんやおやつには、ソルビン酸カリウムなどの保存料が含まれていることがあります。大容量なので、長く保存する必要があるからです。価格も比較的安価であることがほとんどです。犬には、色を鮮やかに見せるための着色は必要ありません。目で見て食事を楽しむことはないからです。
天然の保存料や色素を使用しているドッグフードもありますので、表示をよく見て適したフードを選ぶようにしましょう。
何でもかんでも与えてはならない理由「人間用編」
チョコレートやタマネギを犬に食べさせてはいけない!そんなことは誰もがご存じでしょう。犬と暮らした経験のない方にも知られています。チョコレートに含まれているテオブロミンという物質に毒性があり、犬が食べると重篤な中毒症状を引き起こし、死に至る危険性があります。
タマネギの場合は、アリルプロピルジスルフィドという物質が赤血球を壊し、貧血や呼吸困難などの症状を引き起こし、重篤であると死に至る危険性があります。では、次のような食材はどうでしょうか。意外と知られていない危険な食べ物があります。
犬用の食べ物を何でもかんでも与えてしまう危険性「中毒症状を引き起こす原因物質やメカニズムが不明」
アーモンドやピーナッツやマカダミアナッツなど、ナッツ類を愛犬に与えたことはありませんか?ナッツ類は、人間にとっては、健康に良い食べ物で、良質な油を摂ることができるとされていますね。
しかし、犬にとっては、毒性のある食べ物です。マカダミアナッツ1粒が2gほどであるとすると、体重3kgの犬が3粒食べると、中毒症状を引き起こす可能性があります。
しかし、ナッツ類による中毒症状の原因物質やメカニズムに関しては、いまだに不明なままです。嘔吐・下痢・脱力・腹痛・震えなどの症状があらわれるとされています。
ナッツ類の他にも、なぜ中毒症状を起こすのか、その原因物質やメカニズムが明確にされていない食べ物がたくさんあります。身近なものには、ブドウやレーズンがあります。もしかすると、今日何となく愛犬に与えた食べ物の中に、危険な食べ物が含まれていたかもしれません。
まとめ
犬用のごはんやおやつに使用されている添加物や原材料の種類が、何でもかんでも与えてはならない大きな理由です。パッケージ等に表示されている原材料を確認してから購入するようにしましょう。
原材料名を読んだだけでは、それが何であるか分からない原材料がある場合には、インターネットで検索するなどし、どのようなものであるかを調べたり危険性がないか確認すると良いでしょう。
そして、人間用の食材や食べ物を与えることの危険性は、原因物質やメカニズムが明確にされていない食べ物による中毒症状を引き起こす可能性がある、ということです。死に至る危険性もあるということを少しでも知っていただけたら嬉しいです。