犬を一度飼うとまた犬を飼いたくなる心理
犬を一度飼ってしまうと、その後、愛犬が亡くなった後も犬を新たに迎え入れるという飼い主さんはとても多いです。それが良い悪いということはないのですが、なぜ犬を一度飼うとまた犬を飼いたくなるのでしょうか。
1.寂しいから
やはり、ずっと一緒に過ごしてきたパートナー的存在の愛犬がいなくなってしまうと、心にぽっかりと穴が開いてしまったような寂しさに急激に襲われます。
その寂しさを埋めるために、愛犬が亡くなって気持ちの整理が付いてから、また新たに犬を家族として迎え入れるという人はとても多いです。
一度犬を飼ってしまうと、あまりにも犬の存在感が大きいため、犬がいない生活に違和感を感じ、ふとした時に寂しさを感じてしまうのです。
2.自分の味方がいなくなるような感覚
一見、「どういうこと?」と思うような心理ですが、これはファミリー層で見られることのある心理です。犬は家族全員に寄り添い、愛情深く接してくれます。それが大きく心理に作用しているのです。
例えば、お父さん、お母さん、娘の3人家族に犬が家族として加わっていたとします。皆で可愛がっていた愛犬が亡くなった時、さまざまな状況で、すべての家族が「自分に味方がいなくなってしまった」という心理が働くことがあります。
『さまざまな状況』とは、お父さんであればお母さんと娘が結託し、お父さんと喧嘩をする事があるとします。すると、お父さんは「あの時は愛犬の○○が落ち込んだ時寄り添ってくれていたな」と思い出すことがあるのです。
お父さんだけではありません。子どもが両親に怒られた時にも、「前は○○が一緒にいてくれた」と思い出すこともあるでしょう。このように「味方がいなくなった」と家族内で思う人が多いことから、新しい犬を迎えようという心理が働くことがあります。
3.また犬と一緒に楽しい時間を過ごしたい
愛犬が亡くなった悲しさが和らぎ、また前を向けるようになった時、「やっぱり犬のいる生活は良かったな」と改めて強く思う飼い主さんは多いです。
落ち込んだ時に寄り添ってくれたり、触れ合っているだけで癒しを与え合ったり、まるで親友のように一緒にお出掛けを楽しんだり…。犬と過ごす生活は多くの楽しい時間で溢れています。
それを思いだし、「やっぱりまた、新しい子を迎え入れて、楽しい生活をもう一度!」と思う人はとても多いです。そのため、何代にもわたって犬を飼い続けてきたというご家庭も多いのです。
4.子育てを終えたような感覚
犬を飼うというのは楽しい事だけではありません。時には大変なこともあるので、子育てに似ていると言う人もいます。実際に子どもが独立し、自分の元から離れていった後に犬を飼い始めるお母さんも多いです。
この心理を考えると、今までの子どもを無事に見送ることができたため、新たに子育てを…という心理が働き、まるで自分の子どものように可愛がりたいと考える人も多いです。
中にはもう飼いたくないという人も
ここまで一度犬を飼うとまた犬を飼いたくなる心理をご紹介してきましたが、もちろんその反対に「もう犬は飼いたくない」という人もいます。
これは最愛の愛犬との別れが悲しすぎたため、もう二度とこのような悲しい思いはしたくない、あの子の代わりはいないという心理が働いています。
自分の子ども、恋人、パートナー…そんなとても大きな存在だった愛犬が、ある日突然いなくなってしまう悲しみは耐えがたいです。近年、ペットロスという言葉が広がるほど、この症状に陥る人は多いです。
もちろん、また犬を飼う必要はありません。しかし、いつまでも過去を振り返っていては、飼い主のことを愛していた犬も浮かばれません。忘れなければいけないということではありません。自分を前進させ、しっかり愛犬の死と向き合えるよう努力することも大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬を一度飼うとまた犬を飼いたくなる心理は、その飼い主さんによって異なります。しかし、確実に言えるのは、愛犬が飼い主にとってとても大きな存在であるということてす。そんな愛犬との楽しい日々を忘れることができず、新たな犬を迎え入れる人が多いのかもしれません。