犬の保護団体の具体的な活動内容
日本には、「公益団体」「任意団体」「NPO法人」「市民の有志によるグループ」など、様々な犬の保護団体があります。みなさんがよくご存じなのは、「日本動物愛護協会」「日本動物福祉協会」「日本愛玩動物協会」などの公益団体なのではないでしょうか。
基本的な活動内容
保護団体によって活動内容は様々ですが、犬の保護団体が行っている基本的な活動内容は次のようなものです。例えば、野良犬や捨て犬や迷い犬の保護をし、飼い主さんや里親さんを探すための活動。保健所や動物管理センターや動物保護施設に預けられた犬の殺処分を減らすための活動。犬を一時的に預かり、家庭犬として暮らせるよう、しつけやトレーニングを行うための活動。避妊手術又は去勢手術、ケガや病気の治療、狂犬病予防の注射や混合ワクチンの接種。このような活動が行われています。
災害時に犬を救援する活動
災害時に犬を救援する活動を行っている保護団体があります。“ペット災害対策推進協会の構成団体”です。日本は、自然災害が多発する国ですよね。そのため、災害時に犬や動物を救援するための活動は、欠かすことができないものであると考えられています。
災害が発生したときは、「自助」と「共助」と「公助」を使い分けることができます。自助とは、自らが自分自身を守ることを言い、共助とは、地域の人々で助け合うことを言います。公助とは、公的機関による支援です。これは、犬や動物にも必要な助け合いです。災害時に犬を救援する活動を行っている保護団体からの援助は、公助に当たります。
犬や動物の命の大切さを学ぶための講座を開催
企業や自治体や学校などに向けた、犬や動物の命の大切さを学ぶための講座を開催している保護団体があります。犬や動物たちと共存していくためには、どのような社会にしていったら良いのかなど、公演が行われています。捨てられてしまう犬や殺処分されてしまう犬を減らすために、安易に犬を飼ってしまう人を減らすために、行われている活動です。
余生の短い犬のお世話
余生の短い犬を預かり、最期のときまで穏やかに暮らしてもらうための活動を行っている保護団体があります。自分自身(飼い主)が高齢になってしまい、余生の短い愛犬のお世話をすることができなくなってしまった。私たちは、そんなときに利用することができます。飼い主さんはいつでも愛犬に会うことができ、まるで老犬ホームのような場所です。
野良犬、咬みつき犬、老犬の引き出しと終生飼養
保健所や管理センターで殺処分の対象となっている、野良犬・咬みつき犬・老犬など、一般的な譲渡が難しい犬の引き出しを行っている保護団体があります。専門的な豊富な知識を持つ方や獣医師さんの協力のもと、行われています。そして、保護団体によって、終生飼養されます。
子犬や若い成犬であっても、咬みつくなどの問題行動があったり、身体に障害があったり、病気やケガの治療に高額な費用がかかるなどし、一般の家庭では飼育することが難しいと判断される犬もいます。そういった犬たちを引き取り、命が尽きるときまで、責任を持って飼育しています。
まとめ
犬の保護団体の具体的な活動内容には、基本的な活動内容に加えて、
- 災害時に犬を救援する活動
- 犬や動物の命の大切さを学ぶための講座を開催
- 余生の短い犬のお世話
- 野良犬、咬みつき犬、老犬の引き出しと終生飼養
などがあります。
地元での活動だけではなく、日本全国をまわり、ケガや病気の治療、ワクチンの接種、避妊手術・去勢手術を行うなど、精力的に活動されている保護団体もあります。保護されている犬のお世話など、ボランティアを募集されている保護団体もありますので、興味のある方は、ぜひ参加されてみてはいかがでしょうか。