ペットの葬儀について

ペットの葬儀について

ペットは家族の一員だと考えられるようになってきました。最近では最後を迎えたペットのために、ペットの葬儀を行う飼い主さんも珍しくありません。ペットの葬儀は、飼い主としてあげられる、最後のことかもしれません。

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ペットが亡くなったら

ペットのメモリー

今、私達と時間を共有する犬や猫その他の動物たちは、家族であるという捉え方が一般的になってきています。

楽しい時間を共有できる存在ですが、その寿命はとても短く、いつも私達を置いて先に逝ってしまします。

数十年一緒にいられる場合もありますが、振り返ってみると一瞬の出来事だったと言えるのではないでしょうか。

あまりにも突然の出来事かと思いますが、その時に出来る限りのことをしてあげられるように、亡くなった後のことを少しだけ考えておきましょう。

今回はペットのためにあるお葬式、ペット葬について簡単にご紹介したいと思います。

その前の準備

亡くなった直後、私達人間が、ペットの体を奇麗に拭きます。

ペットが静かな時を過ごせるように、簡易ベッドを作りましょう。

ダンボール箱を用意します。

犬や猫など、大きい動物は、その動物が入る大きさを用意します。

タオルで優しく包んであげます。

内臓の腐敗を少しでも抑えるため、お腹と背中、頭の下にドライアイス等を用意します。

直接当てると皮膚の色が変わることがありますので、タオルに包んだりして使います。

お花、そしてお線香を焚きます。

お線香は、神様への道を案内してくれます。

それから、今後の事を考えていきましょう。

用意

  • ペットの大きさにあったダンボール箱
  • タオル
  • ドライアイス(氷、保冷剤)
  • お線香
  • お花

安置する方角は、お気に入りの場所に北枕で安置しましょう。

体内ガスの関係で、色々なものが体外に出てきますが、怖がらずに拭いてあげます。
瞼を閉じることが難しい時は、目が乾燥しないようにスポイトで水をさします。

ドライアイスを使用する場合は、二酸化酸素が出ますので、換気をするようにします。

今後の流れ

  • ペット葬に予約をする
  • 段取りを決める(ほとんど人と同じ段取りです)
  • 葬儀をする
  • 犬の場合は死亡してから30日以内に保健所へ連絡をして死亡届けをします
     (鑑札と狂犬病予防注射済票の2点を返却します)

お世話になった動物病院やトリミングサロンにも連絡をします。

ペットへの蓮の花

愛犬の葬儀について

ペット葬は現在火葬が一般的とされていますが、霊園により種類があります。
また、葬儀後の供養も豊富にあります。

ペットの引き取りから火葬、供養まで、全て行ってもらえる霊園もあるでしょう。
あまりに辛くて出席できない場合は、専門家にお任せすることも一つの案です。

ご自分の心と身体と上手く話し合いながら進めていきましょう。

葬儀・供養の流れ

ご自宅で、ペットが安心して永眠できる場所を作ってあげましょう。

次にペットの葬儀を行っている霊園に連絡をして予約を取ります。
混んでいる場合、直ぐに葬儀ができないことがあります。

お通夜

ごく親しかった友人や家族と共にペットの死を悼みます。
好きな物をお供えします。
※オプションになります

出棺

お棺にお気に入りを入れられるのか確認しましょう。
生前の姿との最後のお別れです。
※オプションになります

火葬

立ち会いの場合のみ霊園の待合室などで待ちます。
30分から1時間。
※オプションになります

お骨上げ

人と同じように、三途の川を渡れるよう、お箸でお骨上げします。

足から頭まで、順に骨壷に入れていきます。
頭の大きさに合わせた骨壷が最適な大きさです。

霊園によって販売していない場所もあります。ご確認下さい。
※オプションになります

葬儀をします

住職に供養していただきます。
※個別、合同とあり、個別の場合はオプションになります

骨壷と共に帰宅します

骨壷は帰宅せず、そのまま納骨することもあります。
※オプションになります

初七日

亡くなってから七日目に行なう最初に行う供養です。
葬儀と同日に行なうこともあります。
※オプションになります

四十九日

亡くなってから四十九日目に行う供養です。
この日まで、ペットの霊はこの世を彷徨います。

この日以降は次の世界に行きます。

お骨をお墓に入れて御位牌に入魂してもらう場合、この日までに作り、当日お骨と共に霊園に持って行きます。

作る場合は2週間ほどかかります。

四十九日までに間に合うように、仏具屋さんに依頼しましょう。
※オプションになります

その後、骨壷を預かってもらう場合は霊園の方に依頼しましょう。
お骨は色々な納骨方法があります。

お墓を作る、お寺に預ける他にも、海や山など、許される場所で供養する方法もあります。

期限などありませんので、ご自身が納得される方法をお選び下さい。

初盆

亡くなってから、初めて迎えるお盆です。

8月13日から16日まで霊が帰ってくると言われています。
13日は迎え火をして、16日は送り火をします。

一周忌

亡くなってから、1年目に行う供養です。
※オプションになります

価格、プラン

ペット葬の料金は、基本的に体重で変わってきます。
猫・犬という種類別ではないことが殆どです。

火葬の方法は主に3種類設けられており、それぞれに料金も異なります。
ペットの体重と火葬の方法によって料金が決まります。

オプションを付けることでさらに料金が変わります。

立ち会い火葬

理想的な火葬。

家族に見守られながらの火葬方法。
最後まで個別に行なわれるケースが殆どです。

お骨上げも行い、骨壺と共に帰宅できます。

料金も割高になります。
→体重10kgのペット立ち会い火葬の場合37,000円から

一任個別火葬

霊園に一任して個別に火葬していただきます。

骨壺の帰宅ができます。
立ち会う時間ない、心の整理がつかない場合などはこちらがいいでしょう。

料金も少しお安めです。
→体重10kgのペット一任個別火葬の場合35,000円から

合同火葬

霊園に一任して他のペットと合同で火葬していただきます。

お骨は帰宅できません。
火葬の際は供養していただき、合同の墓地で永眠することができます。

ペットのお引き取りから火葬まで一手に引き受けている会社もあります。
心の整理が全くつかない場合はこちらがいいかもしれません。

→10kgのペット合同火葬の場合30,000円から

おすすめの葬儀場(関東)

東京動物霊園

30年の歴史を誇る動物霊園です。
本部は東京北区 法善寺境内にあります。

北区以外にも神奈川県でも同内容の施設があります。
東京都動物霊園協会に加盟しています。

引き取り手のいない動物、学校で亡くなってしまった動物の埋葬・供養を無償で行う団体です。

ペットエンジェルゲイト

東京、神奈川、埼玉にある大型の企業です。
こちらも東京都動物霊園協会に加盟しています。

キャンドルの光と共に、家族だけの時間を過ごすことが可能です。

24時間受付ができます。
緊急であっても今後の流れを確認できますね。

まとめ

動物のための虹

いつものように、ご飯を用意して、いつものように名前を呼んだ時、そこには返事がありません。

姿もありません。

「悲しいこと」ではなく、「自然なこと」だと捉えるとどうでしょうか。

生き物として生を全うしたので、それは自然なことです。

私達もいずれ同じ道を歩みます。

でも、私達の悲しみは止まらないだろうと思います。

自分より遅く生まれて、自分より早く死んでいってしまうものの前に、私達は喪失感を感じないではいられません。

人に対しても、その他の動物に対しても、そこに違いはないでしょう。

しかし、それこそが人間の性というものですね。

感情に溢れています。
(ペットとの共通点でもありますね)

お墓を作るのはこの世界で人間だけだと言います。

お墓は、その生き物の供養と共に、私達人間の感情を鎮める手段だと言えるでしょう。

あえて幾つもの儀式を執り行うことで、私達はやっと納得していけるのかもしれません。

いつかは死んでしまうペット。

少しでもペットロスから回復できるように、そして、ペットが何の心配もなく天国にいけるためにお葬式があるのだと思います。

亡くなられたペットはもう橋を渡っているかもしれません。

*参照 虹の橋

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