自分の尻尾を噛む犬
モモ
モモは、仔犬工場で産まれました。
Floating limb syndrome
モモは『Floating limb syndrome』という病気にかかっていました。
理由もなく同じ行動を繰り返してしまう病気です。
人懐っこい
モモはとても人懐っこく誰にもフレンドリーな犬です。
尻尾
でも突然、自分の尻尾を攻撃し始めるのです。
飼い主さんが帰宅した時、床が血だらけになっていたこともあったそうです。
切断
モモにとっては、自分の尻尾が敵なのです。
獣医師は、彼の尻尾を切断するしかありませんでした。
エンドレス
飼い主さんが気を紛らわすためにおやつをあげても、モモは尻尾を噛み始めてしまいます。
それはもうエンドレスでした……。
いたたまれない気持ち
モモは自分の尻尾を追うのに疲れ果てると、やっと噛むことを止めてくれます。
飼い主さんは、その姿を見ていたたまれません。
ストレス
「モモは成長過程において、社会性を養うことが必要な時に母犬から構ってもらえなかったのではないでしょうか。それがモモのストレスとなって自分の尻尾への攻撃となったのだと思われます」と獣医師は語りました。
仔犬の時に母犬から十分な愛情を与えてもらうことはとても重要です。
でもモモは母犬の愛情が必要な幼い時期に引き離されました。
鼓動
「モモには、母犬の傍に寄り添うことが必要だったのです。母犬の傍に寄り添って、母犬の鼓動をきくべきだったのです。」とトレーナーは語りました。
落ち着き
飼い主さんが唸るモモを抱きしめて自分の心臓の鼓動を聞かせました。
すると、モモがだんだん落ち着いてきたのです。
「モモがこんなに落ち着いた姿は初めて見ました」と飼い主さん。
防御策
抱きしめるのと同時に、尻尾が噛めないように物理的にも対処しました。
最後に
数日後、モモはとても落ち着いた犬に変わっていました。
もう尻尾を噛むことはなくなったそうです。