1.群れで暮らす野生のイヌ科動物の中で最大で最強!『ハイイロオオカミ』
ハイイロオオカミの平均体重は約40kgと言われており、小柄な女性と同じくらいと考えると、とても大きいですよね。体重80kg以上の個体もいるそうで、もはや男性よりも大きいですね。
ネコ目イヌ科イヌ属の動物であるハイイロオオカミは、野生のイヌ科動物の中では最大で最強と言われています。一回の食事で数kg(9kgと言われることも)もの肉を食べ、獲物を捕らえることができない時は、昆虫や植物も食べたり、何日間も食事をせずに過ごすことがあります。
オオカミ特有の遠吠えは、開けた場所では10km以上も届くと言われています。犬のマーキングは「挨拶」や「縄張りの主張」と言われていますが、オオカミも同じように、自分の縄張りの目印として、また自分の力を示すためにマーキングをします。
オオカミと言えば、かつて日本にもニホンオオカミが生息していました。すでに絶滅しているとされていますが、一部では信仰の対象として現在でも親しまれているそうです。
ハイイロオオカミは、犬の祖先として、イヌ科動物の中でも最も親しみを感じる存在なのではないでしょうか。オオカミを見たことがない、オオカミを見てみたい、という方は、ぜひ動物園へお出かけされてみてはいかがでしょうか。
2.丸くて可愛い!日本にも生息する原始的なイヌ科動物『タヌキ』
ネコ目イヌ科動物の中では、原始的な存在であると言われているタヌキ属のタヌキ。足が短くずんぐりむっくりした体形を持つことや、犬歯や奥歯の形などがその理由だそうです。森の中で木の実や小動物を食しているイメージですが、かなりの雑食性で、都会や人里で暮らしているタヌキは人間の食べ残しを食べることもあります。庭先に置いていた、ドッグフードやキャットフードを食べに来るタヌキがいる、なんて話を聞いたことがあります。
平均体重は、3kgから6kgほど。小型犬と同じくらいの大きさですね。妊娠期間は約2ヵ月、平均で4頭から6頭の子供を産みます。これもまた、犬とよく似ています。またタヌキには、複数のタヌキが同じ場所に糞をするという習性があり、その地域で暮らすタヌキ同士の情報交換に役立っているそうです。
3.同類の中では最大!一夫一妻制の『キンイロジャッカル』
ネコ目イヌ科イヌ属の動物であるジャッカルの中で最大のキンイロジャッカルは、見た目はキツネやオオカミに似ている、肉食類のイヌ科イヌ属の動物です。平均体重は、7kgから15kgほどで、小型犬から中型犬ほどの大きさです。
単独で暮らす、またはペアで暮らすことがほとんどなのですが、家族群と考えられる群れを形成して暮らすこともあるそうです。
また、キンイロジャッカルは一夫一妻制(一雄一雌制)で、夫婦で協力して狩りをし、食べ物を分け合うことがあるそうです。
4.自然界のお掃除係り!強い雑食性の『コヨーテ』
動物の死肉も食することがあることから、自然界のお掃除係りとされているコヨーテ。遠吠えをする動物でもあります。
ネコ目イヌ科イヌ属の動物であるコヨーテの形態はオオカミによく似ており、近縁であるとされていますが、オオカミと比べると小型です。平均体重は14kgほどですが、9kgから20kgと、小型犬ほどの小さな個体や、少し大きめの中型犬ほどの個体もいます。
コヨーテは遠吠えの他にも吠えることがあるそうです。一夫一妻制であり、ペアやペアとその子供から成る家族で暮らすことがほとんどです。
5.ネコ?イヌ?キツネ?広い範囲に生息している『アカギツネ』
日本にも生息しているアカギツネは、ネコ目イヌ科キツネ属に属しています。
キツネって、猫の仲間なのかな?犬の仲間なのかな?と、よく言われますよね。イヌ科動物ではあるのですが、狩りを単独で行うことや瞳孔が縦長に細くなることなど、特徴や行動は猫に似ているものが多いとされています。
平均体重は6kg前後で、小型犬ほどの大きさです。縄張りを持って単独または家族で生活します。
繁殖期は冬で、それまで単独生活をしていたオスも繁殖のためにペアで生活するようになり、一夫一妻制のペアで、平均して5頭の子供(多い場合は10頭以上のことも)を夫婦で協力し合って育てます。
まとめ
みなさんは、いくつのイヌ科動物を実際にご覧になったことがあるでしょうか。私は、田舎に住んでいるため、野生のタヌキと遭遇することがあります。愛犬のポメラニアンをタヌキに例えることもあるため、とても身近な存在のように感じます。みなさんは、どのイヌ科動物に会ってみたいですか?
ユーザーのコメント
20代 男性 匿名
雑学には自信はあったのですがこれを見てまだ半人前だと分かりました。また時間があったら犬の雑学をやろうと思います