犬は人間の何倍のスピードで時間が過ぎているのか
当たり前のことですが、犬は人間よりも速いスピードで歳をとり、飼い主よりも先に天国へ旅立ってしまいます。犬種にもよりますが、現在の犬の平均寿命は13~14歳前後と言われています。日本人の平均寿命が80~85歳ほどと考えると、かなりのスピードで時間が過ぎ、としをとっているのがわかります。
では、実際に犬と私たち人間の間には、時間間隔のズレがどのくらい起こっているのでしょうか。今回は犬は人間の何倍のスピードで時間が過ぎているのかを知り、愛犬との生活を見直してみましょう。
犬は人間の約4倍の速さで時間が過ぎている
結論から言うと、犬は私たち人間の約4倍のスピードで時間が過ぎていると言われています。つまり、私たちが1時間の連続ドラマを観ている間に、愛犬は体感として、4時間も時間が経っていることになるのです。さらに具体例を挙げるならば、私たちの睡眠時間が約7時間だとします。すると、その間に愛犬の感覚として、1日が終わってしまっていることになるのです。これは衝撃ですよね。
普段から私たちより早く歳をとっているということを理解していても、実際に愛犬がどのくらいの感覚で時間を過ごしているかを考えることは少ないですよね。
しかし、上記のように私たちの生活と当てはめ、「犬は4倍のスピードで生きている」と理解すれば、どのような感覚で過ごしているかを少しは想像することができるのではないでしょうか。
歳をとるスピードは犬種により異なる
犬は私たちより歳をとるスピードが速いという話が出ましたが、実際には犬種により寿命が異なります。中型犬であれば12~13歳ほど、小型犬はより長く、14歳以上生きることが珍しくありません。反対に大型犬は寿命が10~11年ほどと短めです。
そのため、犬種によっても時間が過ぎる感覚が異なっている可能性があります。つまり、上記の話を当てはめると、小型犬は犬の中でも比較的遅いスピードで、大型犬は比較的速いスピードで時間が過ぎている感覚を抱いている可能性があるのです。
愛犬の留守番の時間はどのくらい?
先ほど飼い主が寝ている間やドラマを観ている間の時間を具体例として挙げました。ここで1日のスケジュールを改めて思い返してみると、飼い主と愛犬との間にできる空白の時間で、最も長い時間が「外出中」であることにお気づきでしょう。
犬と人間の時間の感覚の違い
- 8時間の留守番=人間の24~32時間
そうなのです。現在、犬と過ごしている飼い主の中には、働きに出ている人が大半を占めています。そのため、飼い主が仕事の日は平均して約8~9時間、残業や付き合いの食事会に行く場合は10時間超えることもあります。
すると、愛犬の感覚に置き換えるとどうなるでしょうか。愛犬が大好きな飼い主と離れ、1人ぼっちの家で留守番をしている体感時間は、24時間~32時間…つまりは1日超えとなります。もしもこれが自分であればどうでしょう。ぜひ想像してみてください。中には「1日以上1人でも全然平気」という方もいるかもしれませんが、寂しさを感じる人が大半ではないでしょうか。
犬であれば、自分では外にも出られず、家の中で過ごすしかパターンがありません。1人退屈で寂しい時間を過ごさなければならないのです。これを考えると、「ちょっと早めに帰るようにしようかな」と改め直す飼い主さんも多いのではないでしょうか。
愛犬と過ごす時間のバランスを考えよう
飼い主が外出している間も愛犬の時間は約4倍のスピードで過ぎていく、という話でしたが、だからといって仕事時間を極端に減らしたり、同僚や友人との付き合いを極端に減らすなど、愛犬中心の生活にし過ぎることはできません。
しかし、考え方によってはバランスをとることはできるのではないでしょうか。例えば、「この日は飲み会だから、次の日はなるべく早く帰るよう努力する」「今週は遅い日が続いちゃったから、土日はたくさん愛犬との時間をとる」というバランスのとり方です。
愛犬に寂しい思いをさせたくないという想いは飼い主ならば皆、同じです。しかし、生活スタイルを極端に激変させるのではなく、バランスをとる工夫をし、少しでも愛犬との時間を作ることが、飼い主にとっても愛犬にとっても、最も良いのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。「こんなに時間間隔にズレがあったの?」と驚いた方もいると思います。ぜひ今回紹介した内容を踏まえた上で、愛犬との過ごし方や時間の使い方を考え直すきっかけにしてくださいね!