犬用ケーキって?
犬を飼っている方の中には「愛犬の誕生日や特別な日をケーキで祝ってあげたい!」という方もいるかと思います。特別な日に特別なケーキでお祝いって素敵ですよね。犬が食べても大丈夫なもので作られた市販の犬用ケーキがありますが、手作りのケーキでお祝いしたいときもあります。手作り犬用ケーキを作る場合にいくつか注意しなければならない点があります。
今回は手作り犬用ケーキの3つの注意点と犬も食べられる代用食材についてご紹介します。
手作り犬用ケーキの3つの注意点
絶対に使ってはいけない食べ物
犬が絶対に食べてはいけない食べ物はいくつかあります。ちょっとした体調不良から命に関わる症状を引き起こすものまで様々です。そのためケーキを作る前にあたえても大丈夫な食材かどうか調べる必要があります。ここでは絶対に使ってはいけない食材の一部を紹介します。
- 玉ねぎなどのねぎ類
- チョコレート
- アボカド
- 人工甘味料(キシリトール)
まず玉ねぎなどのねぎ類は犬の血液に害を与え貧血状態になります。
チョコレートに入っているテオブロミンという物質に犬が過剰反応することがあり中毒症状を引き起こし、嘔吐や下痢、震え、脱水症状などの症状が出ます。ひどくなると痙攣や昏睡、最悪の場合は命を落とすこともあります。チョコレートの種類によってもテオブロミンの量は異なります。カカオが高濃度で含まれるものはテオブロミンも多いため絶対に使わないようにしましょう。
アボカドは野菜の一種ですが、中毒症状を引き起こします。
キシリトールなどの人工甘味料は、インスリンの過剰分泌を起こし、低血糖症や肝臓機能低下を引き起こし嘔吐などの症状がでることがあります。
この他にも食べさせてはいけないものはありますので、ケーキを作る前に獣医さんに食べさせてはいけないものを聞いたり、犬の飼育本を買ってチェックしてみると良いでしょう。もしこれらの食べさせてはいけないものを食べさせてしまった場合には、すぐに病院につれていきましょう。その際、何をどれぐらい食べてしまったのかを説明できるようにメモしておきましょう。レシピをおこしておくと良いかもしれませんね。診察の手助けになることが多く、素早く処置をするのに必要になります。
アレルギーに気をつける
愛犬に食物アレルギーはありませんか?穀物類や肉、魚など犬によって持っているアレルギーは違います。アレルギーである食べ物をあげてしまうと湿疹や目の充血、かゆみなどを引き起こします。ひどいときには呼吸困難やショック症状などを起こし命に危険がある場合もあります。事前にアレルギーがある食物をチェックしてメモしておき、ケーキを作るときに入っていないか確認すると良いですね。万が一アレルギーがある食べ物を与えてしまった場合は病院に連れて行ってください。どの食材をどれぐらいあげたかわかるようにメモしておきましょう。
量を調整する
犬も人間と同じように食べすぎると消化不良を起こし、下痢や嘔吐などの症状が出てしまいます。普段食べている量よりも多く作って、あたえてしまうと消化不良を起こす原因になってしまいます。犬はついつい食べすぎてしまうことがあり、飼い主さんが調整してあげる必要があります。消化不良は食べすぎだけではなくストレスや、消化に悪い食べ物を食べても起こるので注意してください。
犬用ケーキの代用食材
犬用ケーキは牛乳や生クリームの代わりに豆乳や野菜を使うことができます。スポンジケーキに使う牛乳は無調整豆乳を使い、かぼちゃやさつまいもで土台をつくることもできます。デコレーションはプレーンヨーグルトを使うことができます。また犬用クッキーやジャーキー、犬が食べても大丈夫な野菜を使うことでカラフルで見栄えの良いケーキになります。
まとめ
愛犬の特別な日に手作りの特別なケーキで祝ってあげたい、そんな気持ちもあります。市販の犬用ケーキも良いですが、自分で作ったケーキを食べてもらいたいこともありますよね。手作り犬用ケーキを作る際に気をつけなければいけないことは3つあります。「犬に食べさせてはいけないものは与えない」「アレルギーの有無を確認しておく」「量を調整する」これらが注意点です。
作る前に食べ物のことをよく調べて、使う食材をピックアップしておくと良いかもしれません。もし手作りの犬用ケーキをあたえて異変があったら、迷わずにすぐ動物病院へ連れていきましょう。その際何をあたえたか説明できるように、ケーキのレシピなどをメモしておくと良いでしょう。
犬用ケーキは人間のケーキと同じ要領で作ることができますが、牛乳や生クリームなどは代用食材を使う必要があります。無調整豆乳やヨーグルト、野菜などを使うと安全です。もし手作りが不安であれば、ケーキの制作をオーダーできるサービスもあるようなのでそれを使ってみてはいかがでしょうか。愛犬との特別な日を楽しく過ごせると良いですね。