ケージ
全面が囲われたもの
ケージは、側面だけでなく天井と床面もついており、六面全面を囲ったものを言います。ステンレス製のものが一般的ですが、一部に木やプラスチックを使ったものや、布製の「ソフトケージ」と呼ばれるタイプのものもあり、さまざまです。
ちなみに、「ゲージ」と呼ばれることもありますが、「ケージ」が正しい名称です。
愛犬の定位置やお留守番スペースに
ケージは天井もついているため、扉を閉めてカギをかけてしまえば、わんこが自分で外に出ることは不可能です。そのため、室内飼いであっても人間のスペースとわんこのスペースをきっちり分けたい場合や、来客時やお留守番時など、動き回らずにじっとしていてほしいときに活用できます。
サークル
天井のない側面だけの仕切り
サークルは、ケージから天井や、場合によっては床面も取り除いたもので、側面を囲うだけの仕切りのようなものです。一般的なのは四角く囲うものですが、多面体のものや、名前の通り丸く囲うものなど、さまざまなタイプがあります。
トイレトレーニングや愛犬の遊び場に
特に、トイレトレーニングが終わっていないパピーのうちは、サークルがとても役に立ちます。サークルの中にトイレシートを敷き詰めてトイレに見立て、食後はトイレをするまでサークルの中に入れておいて声がけするなど、トイレトレーニングには欠かせないアイテムの1つです。また、ケージよりも簡易的に設置できるので、室内に常設するのではなく、一時的な遊び場として使用することもできます。
ただし、サークルには天井がないので、体格の大きい中大型犬や、ジャンプ力のあるわんこの場合には自力で脱出することができてしまい、不向きです。
クレート
可動式の犬小屋
クレートは、取っ手や持ち手がついていて持ち運ぶことのできる、いわば可動式の犬小屋です。側面の一面、フタの部分だけがワイヤー格子になっているものが一般的ですが、天面にも窓が付いていたりするものもあります。また、布製のソフトクレートでは、肩掛けバッグやリュックサックのように背負うことのできるタイプのものなど、さまざまな商品が市販されています。
公共機関の利用時や寝場所に
わんこ連れで電車やバス、飛行機などの公共交通機関を利用する際には、わんこの身体を隠す必要があります。その際に活躍するのがクレートです。クレートがあることによって、愛犬とおでかけできる行動範囲は格段に広がります。体重のある中大型犬の場合には、手提げタイプのものは難しいですが、車輪がついたコロコロタイプのものなどもあるので、耐可重量が適したものを探してみると良いでしょう。
また、クレートは移動の際だけでなく、普段から愛犬の寝場所として使用している家庭も多いのではないでしょうか。サークルの中にクレートを入れて、遊ぶ空間と休む空間として、行動スペースを分けることもできます。普段からクレートに馴れ親しみ、クレートの中が安心できる空間だと思ってくれていると、移動時だけでなく、災害時やペットホテルへのお泊りの際にも役立ちます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?愛犬の体格や体力、また、愛犬と人間との距離感の取り方によって、どれが一番役立つかは違います。共通して気をつけたいのは、ケージ、サークル、クレートのどれであっても、その中にいることが愛犬にとってストレスでないようにしてあげることです。最初はなかなか入ってくれなかったり、落ち着かなかったりするかもしれませんが、少しずつ慣らしてあげることがとても大切ですよ。