犬は人間と同じ感情を持っている?
犬が持つ感情については、古くから科学者や生物学者によって研究が重ねられているようです。近年では2017年に米エモリー大学の神経科学者のグレゴリー・バーンズ氏が愛犬にMRIを使った実験を行い、感情を犬の脳から分析したとか。その結果、バーンズ氏は犬は人間とよく似た感情を持っていると実感したそうです。
人間と犬の脳は構造や機能がよく似ているそうです。もちろん、共通面もあれば相違面もあり感情も全て同じなわけではないでしょう。何よりも話すことが出来ない犬なので、どんなに研究を重ねても「確定」まではいかないようです。犬が持っていると考えられている感情をお伝えしていきます。
犬が持っている感情
犬が感情を持っているのは当然ですよね。犬を擬人化するのは良くないといいますが、共に暮らしている飼い主さんであれば、直感で愛犬の感情や気持ちを察していると思います。感情を持っていなければ、飼い主に対する愛情表現や威嚇の意味での牙をむく行為などはしないはず。一般的に犬の知能は人間の子供の3歳児程と言わていて、犬の感情も人間の子供が3歳までに抱く感情を持っているのではないかと考えられています。
好き・愛情
好きと言う感情や愛情は私達飼い主としては、愛犬が抱いてくれるととても嬉しい感情ですよね。甘えてくる愛犬から愛情をひしひしと感じてる飼い主さんも少なくないはずです。好きや愛情の感情表現は体を寄せてきてリラックスしたり、手や顔を舐めてくれたりします。多くのご家庭のワンちゃんに見られる行為ですよね。
尊敬
飼い主さんのことを信頼できるリーダーだと認めている犬は尊敬の感情も持つようです。愛犬に尊敬してもらえると、しつけもしやすくなりますし、愛犬との絆も深まります。飼い主さんの言葉による指示もしっかりと聞き、お散歩中は飼い主さんの顔を見ながら歩くなどが尊敬されている証です。また、飼い主さんが危険な目にあっている時は必死で守ろうとしてくれます。
嫉妬
嫉妬も犬が持つ感情のひとつ。新たに犬を迎え入れ多頭飼いになった時や、子供が産まれたりなど新しい家族が増えた時に芽生える感情のようです。愛情を独り占めしたくて構ってほしいんですね。嫉妬の対象と、飼い主さんが遊んでいる時などに間に割って入ろうとするそうです。
恐怖
雷や花火などの大きな音に、怖がっているような態度を見せることはりませんか?恐怖を感じている時は吠えてしまったり、体が小刻みに震えることもあります。また、縮こまって低い姿勢になったり、オシッコを漏らしてしまうことも…。飼い主さんのイライラとしたストレスも恐怖に感じることがありますので気をつけましょう。
怒り
犬も個体ごとに好きなものや苦手なものがあり、苦手なものに触れ合う時間が長かったり、頻度が高いと怒りの感情が沸くようです。例えばブラッシングや歯磨きなどに怒ってしまう子もいます。攻撃的な表情で鼻の辺りにシワが寄り、背中の毛が逆立ってきます。怒りの感情が強くなると牙をむき出し、唸ることもあります。
喜び
嬉しくて楽しくて喜んでいる時の愛犬の姿はとても愛しいですよね。犬の喜びの感情表現は多くあります。代表的なのは尻尾を振ること。おなかを見せて転がったり、うれションしてしまう子もいますよね。表情はいイキイキとして瞳が輝き、まるで人間と同じような笑顔になることもあると思います。
興奮
犬も気持ちが高ぶり、興奮と言う感情が沸くことがあります。主に嬉しい時と警戒している時に興奮するようです。嬉しくて興奮している時は尻尾を振ったり、高い声で鳴いたりします。警戒で興奮している時は、激しく吠えたり噛む素振りを見せるなど挑発的な行為をとることがあります。
満足感
ご飯の後やお散歩から帰宅した時、また飼い主さんとたっぷり遊んだ後などは、犬も満足感を得るようです。表情は口元がゆるみ舌が少し出て、笑顔になっているはずです。お気に入りの場所でのんびり過ごしている時や、甘えるように体を擦り付けてくるのも満足してくれた時の行動です。
まとめ
どうやら犬も多くの感情を持っているようですね。逆に犬が持たない感情と考えられているのが、人間が3歳以降に持つ感情。羞恥心や自尊心、軽蔑、プライドなどが犬は持たない感情と言われています。恋愛感情も持っていないらしく、パートナーの事は好きな相手でも恋心ではないんですね。これから、更に研究が進み犬が持つ感情に新たな発見があるかもしれませんね。