『犬と会話が出来たらどんなに楽しいだろ~』と飼い主なら皆が抱く夢だと思います。
でも、コミュニケーションは言葉だけではないのです。犬は、生活の中で飼い主に対して、表情や行動を通じて常にメッセージを送っています。
メッセージを受け取って、飼い主がそれに対応してあげることは、犬と飼い主のコミュニケーションになります。
飼い主へのメッセージを送る方法の一つに『吠え』があります。吠えをひとつとっても、色々な吠え方があります。
犬が吠えるからと言って、必ず怒っているとは限りません。吠えるということは、感情を表現しているということなので、飼い主も安易に怒るのではなく、『どうして、吠えているのか』ということを考えなくてはなりません。
さまざまな吠え方
吠え方の例としていくつか挙げると…
①「ウー、ウー」と小声で唸る。
→警戒している証拠。
②「グルルー、グルルー」と激しく唸る。
→攻撃する寸前。
③「クーン、クーン」と鳴く。
→飼い主にかまってほしいと甘えている時。
④「ヒーン、ヒーン」と悲痛な響きが混じる。
→トイレに行きたい時。
⑤「キャン、キャン」と鳴く。
→誤って犬の脚やしっぽを踏んでしまった時など、痛みを感じている時。
⑥「ワン、ワン」と普通に吠える。
→何かに警戒しているか、飼い主に遊びを要求している時など。
⑦「ハァーハァー」と息が荒く、しっぽを振っている。
→ご機嫌な時。
吠え方ひとつとっても、これだけの意味があるのです。①や②はよその犬と散歩中に見られる吠え方だと思います。
子犬の時期に、ほかの犬と接する機会のなかった犬は、必要以上に警戒してしまうこともよくあることです。
散歩中に①や②の吠え方が見られるようなら、ほかの犬と無理に仲良くさせるよりも、犬が反応する前に名前を呼んであげて、ご褒美を与えてあげるとよいでしょう。
飼い主が先にほかの犬を見かけたら、近づかないように道をかえたりするのもよいと思います。
まとめ
犬のことを知るには、犬をたくさん観察することが一番の近道です。
犬には、いつも笑顔でいてほしい、犬のことをよく知りたいと思うなら、犬が発するメッセージを細やかにキャッチしてあげることが大切なんだと思います。