犬が持つ知能でできることとは？
犬の賢さ＝知能の高さが分かるようなエピソードは世界中で数多く語られ、人間とコミュニケーションが取りやすく、しつけも比較的容易なことから「犬は賢い動物である」ということは共通認識にもなっています。知能とは特定の能力に限らず広い概念を持ちますが、主に計画を立てる・論理的に考える・観察して真似をする・問題解決をする・考えを把握する・言語を覚える・学習するなどの知的活動のことを指します。
犬は相手の表情や言動を読み取って理解し、過去のできごとから学習する能力などに優れ、人間でいうと３歳前後の知能を持っていると言われています。犬の知能があれば人間の使う言語を200～300個程度覚えることが可能で、トレーニング次第ではそれ以上覚えることも十分可能であると考えられます。
犬は何位？知能が高い動物ランキング
この地球上には、人間を含め数多くの動物が存在しています。その中で犬はどの程度の高さの知能を持っているのでしょうか？動物の知能ランキングはさまざまな研究者・研究機関が発表しているため多少の差異はありますが、主に以下のようなランキングとなっています(人間は除きます)。
１位：チンパンジー
２位：豚カラス
３位：イルカ
４位：豚
５位：オウム
６位：クジラ
７位：犬
８位：タコ
９位：ゾウ
10位：リス
犬の中で知能が高い犬種は？
犬の知能は人間で言うと３歳前後レベル。動物の中では比較的高いレベルの知能を持ちますが、犬の中でも知能のレベルの違いがあるということが分かっています。当然のことながら個体差も大きいですが、犬種によってもある程度レベル分けができるとされています。
知能が高い犬No.1は『ボーダーコリー』
犬の中で最も高い知能を持つ犬種は、『ボーダーコリー』だと言われています。ボーダーコリーは牧羊犬の一種で、飼い主の指示に従い広大な牧場を機敏に走り回り、羊追いをする仕事を担ってきました。その仕事の中で数百もの羊を１～２頭の犬でまとめ上げる統率力や俊敏性、判断力を身につけており、自分自身で考える力も備えていると考えられているのです。
ボーダーコリーは知能にも運動能力にも秀でており、“犬界のフェラーリ”と呼ばれることもあるほどで、犬に慣れていない人には扱いきれなくなってしまうこともある注意が必要な犬種です。
『プードル』『ジャーマン・シェパード』
次いで知能が高いと言われている犬種は『プードル』と『ジャーマン・シェパード』。
プードルは水場の狩りなどで活躍していた犬種ですが、それ以外にも様々な現場で活躍することができる応用力にも富んだ気質を持っています。人間とのコミュニケーション能力も高いため、トレーニングなどが入りやすくより“賢い”とされる技術や行動が身につきやすいのです。
ジャーマン・シェパードは警察犬として有名な犬種ですが、学習能力に優れるだけでなくリーダーへの服従心や仕事を全うする意思の強さも特徴的です。その他にも護衛犬として働いてきたドーベルマン、鳥猟犬のゴールデン・レトリバーやラブラドール・レトリバー、牧羊犬のシェットランド・シープ・ドッグなども高い知能を持つ犬種とされています。
まとめ
犬の知能は人間の３歳児レベルとされており、動物の中でも比較的高いレベルにあるとされています。また、犬はコミュニケーション能力にも優れており、人間ともボディランゲージなどを用いて十分に意思疎通を図ることができる動物です。
そのため、ただ“賢い”だけでなく情緒面でも人間に近いものを感じさせることがありますし、実際多くの人が犬の知能や知性・感性の高さとともに愛情深さなども感じていると思います。犬は学ぶことが大好きな動物なので、知能を最大限に引き出してあげられるような接し方を考えていきたいですね。
